ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織一覧 > 広聴広報課 > 令和2年10月13日 市長定例記者会見

本文

令和2年10月13日 市長定例記者会見

会見項目

  1. 新型コロナウイルス感染症及びインフルエンザ対策最新情報

  2. 地域おこし学校「こうちみませ楽舎」プレ開校

  3. 直販所スタンプラリー,イタドリの外商

  4. 坂本龍馬関連他 観光イベント

配布資料

会見内容

  • 配布資料及び別添資料を用いて市長から説明
  • 「こうちみませ楽舎」プロモーション動画を投影

質疑応答

(記者)

 先月,県内の複数の自治体に届いた爆破予告メールへの対応についてお伺いします。庁舎の閉鎖や学校の休校などの措置を取る自治体もある中で,高知市は警備強化という対応を取られましたが,その判断の理由をお聞かせ願いたいのと,今後同じような事案が発生した場合の対応方針について教えてください。

 

(市長)

 全国各地にも同じような内容で爆破予告等がこの時にあっておりますので,我々もこういうことがあってはならないということで,非常に遺憾に思います。9月22日に高知市のホームページの中に「市民の声」という投稿ができるフォームがありますので,その,投稿ができる「市民の声」を通じまして,爆破の予告と,毒物の混入の予告,いわゆる脅迫がありました。内容は,9月25日の12時半に,市内の小中学校,そして市内の高校を爆破する。そして同時刻に,浄水場,給食センターに,ムシモールという毒物を混入させるということで,こういう脅迫とともに,この9月25日の1時半に,高知県庁と高知市役所に火薬を詰め込んだトラックを突入させるという,あってはならない脅迫がありました。県内,また全国でも同じような脅迫があったところです。県の状況も見ながら,我々は総務課に行政暴力対策室がありますので,所管の警察署と相談をしたうえで,前日,そして当日の施設の警戒の警備を重点的に行うという判断をしました。市役所にはこういう予告はありましたが,点検と警戒をしたうえで開庁するという判断をいたしました。それに基づきまして,24日には,予告のありました市役所関連の庁舎,そして学校,浄水場などの点検を,職員や警備員等で行いまして,不審物が置かれていないかどうか,異常はないかどうかということを確認いたしました。また,当日の25日につきましても,同様に各施設で警戒と巡回を重点的に行いまして,市役所の本庁舎は,警察によります巡視を実施するなど安全対策を徹底したところです。結果的にはなかったのですけれども,県内の自治体では,学校を一時休みにしたところもあります。やはりケースバイケースになりますし,どこまで具体的なのかということと,事前に異常があるかどうかということを踏まえて,ケースバイケースで今後とも判断していきたいと考えております。

 

(記者)

 来年度の予算編成の方針や,市の財政状況と見通しについてお伺いします。新型コロナウイルスによる景気の落ち込みにより,厳しい予算のやりくりが求められていると思います。来年度の予算編成では,税減収はどの程度で,来年度はいくらの財政不足が見込まれていますか。また,中期的な財政収支の見通し,収支改善策,市長としてのお考えなどをお聞かせ下さい。

 

(市長)

 まだちょっと情報が整っておりませんので,今の段階では推計が難しいところがありますが,国の方の予算についても,通常であれば8月末で概算要求を締め切って,9月から本格的に動き出すのですが,1か月遅れで,9月末,先月末に概算要求を締め切ったばかりです。我々がいちばん影響を受けます地財の計画,地財対策も,今,作業も遅れていると思いますので,従前でしたら12月の中旬位から,いろいろな情報が出てくるのですが,たぶん遅れると思いますので,来年度の当初予算見込みは,少し難しい作業になるかなと思っております。それで,高知市の財政にもコロナの関係で影響が出てくるということはほぼ確実でして,やはり税収が落ち込むということが懸念をされております。まだ税収見込みについては詳細を見込んでいかなければなりませんけれども,1つは,固定資産税については,コロナで影響を受けて売上が落ちたところはコロナに関しては減免ができる,猶予になっていますが,来年減免ができるということになっておりますので,固定資産税の減収があります。ただ,これは国が補てんをするということになっております。法人税,それから市民税共に落ちる見込みになっておりますので,9月30日に総務省が仮試算を示しておりまして,それに沿った粗い試算になりますが,税収見込み等につきましては,今年度当初予算との見込みでいうと,やはり28億円程度の減収があるのではないかなという試算をしております。ただ,精査していく必要がありますので,今後ともそのことは,国の状況等をみながら精査していく可能性があります。国の方では,来年度全体的に交付税も落ちそうなのですけれども,基本的に骨太の方針の中では,令和3年度の部分については基本的には令和2年度ベースを一定は確保するということになっておりますが,国の方も税収が相当落ち込むので,交付税の原資が足りなくなります。それは恐らく臨時財政対策債でカバーするということになると思いますが,従前よりかなり多い臨時財政対策債3兆7,000億円位増加するという国の方の見込みになっております。ただ,方針としては令和2年度ベースを一定確保するということになっておりますので,国全体では交付税がそんなに極端にひどいことにならないように,ということを,現在知事会からも,市長会からも,強く要請をしているところです。(高知市では,)今週金曜日(10月16日)に,来年度の予算編成方針の説明会を行う予定になっております。各部局の財政担当者をそれぞれ集めまして説明会を行う予定になっておりまして,その中で資料を一応出しますけれども,今の財務部の試算の中では非常に厳しい試算になっておりまして,当初予算の編成時点におけます財源不足が,今は粗い試算ではありますけれども,60億位になるという予測で説明会を行う予定になっております。詳細はこれからなのですが,今週の金曜日から,そういう説明会を通じまして予算編成作業が始まりますが,例年以上に厳しい予算編成になると思っております。

 来年からスタートするものがありまして,2021年から2030年の総合計画(後期基本計画)がスタートいたします。12月議会で,新しい総合計画の後期の基本計画部分を説明して,たぶん確定すると思いますので,そこから新しいスタートをするのですが,その時に,まず,3か年の実施計画を作ります。令和3年から3・4・5の3か年の実施計画を作って,それに対して予算付けをして行くのですが,非常に厳しい予算編成になる見込みとなっておりまして,今後とも,財政運営には非常に慎重を期してまいりたいと考えているところです。

 

(記者)

 先日(10月2日),南三陸の町長が来られた時にもずいぶんと意見を交わされていたと思いますが,南海トラフの対策についてお伺いしたいしたいと思います。1つは県議会でも先日話が出ていましたけれども,コロナ対策で3密を防がなければいけないということで,避難所の不足が,かなり高知市の場合特に深刻ではないかなというふうに思います。その数も具体的に出ていると思いますが,それについて,今後なかなか無いものは仕方がないかもしれないですけれども,どういうことを考えていかれるかという点を1点と,それと,先日南三陸の佐藤町長と長い時間意見を交わされたと思いますが,今後の南海トラフに対する対策のなかで,参考になるようなことが何かあったのか,そのあたりをお伺いしたいと思います。

 

(市長)

 南三陸町は,我々も,2011年3月11日,来年でちょうど10年になりますけれども,その翌年に,2班に分けて現地視察を行いました。その時に防災対策庁舎も見させていただいて,ニュースで見ると最終的には県が引き取りまして,公園としてオープンしたということで,記念として残すというところになりました。非常に生々しい話で,いろいろと意見を交換したのですが,防災庁舎は当時3階建ての鉄骨建ての庁舎で,防災庁舎なので,3・11の(地震発生)後に,防災関係の職員がそこに集合していたのですね。たぶん30人位いたというふうに聞いていますけれども,全部集合していまして,3階まであって,屋上があるので,ここなら大丈夫だということで,皆が集まって来たらしいのですが,結果的にいうと,3階建の建物の上に5メートル近く津波がきて,屋上に避難していた方も含めて,30名のうち20名が流された。町長と副町長の目の前で流されているので,残ったのは10名だけだったという,非常に生々しい話を聞いております。残された職員の方,また,町長も大変だったと思いますが,復興に全力を挙げて,今はほぼ震災の復興計画はほぼ完了に近づいてきているという報告を受けました。東北各地が今,震災復興がほぼ完了に向かってきておりますので,どこかのタイミングで我々は南海トラフの参考にどうしてもする必要がありますので,また現地を訪問させていただきたいというふうに感じたところです。

 当時,東日本大震災の時は恐らくそんなに準備が十分でない中で一挙にやられましたので,我々は,南海トラフというのは,それを教訓として準備を進めていかなければならない強い思いを持っていましたので,ハードについては,一定の準備を我々もできてきております。ただ,コロナという新しい防災対策における課題が出てきましたので,やはり,避難所を密にしない,それと,これまでの避難所は1人あたり2平方メートルで計算していますので,だいたいそれで計算して,体育館で,ここやったら200名,または300名入る,ということにしておりますが,今回の新型コロナの関係で,1メートル以上離さなければなりませんので,今の計算上は1人あたり4平方メートルで計算していると思います。要は半分になったということで,1,000人収容のところは500人しか入らないという計算になるので,やはりそれをどこでカバーするかというのが今の課題になっておりますので,指定避難所以外の避難所を,これからも確保していかなければいけないと思っております。これからたぶん,公民館は100人,200人も入れないのですが,50名から60名程度入れると思うので,ただ課題としては,公民館は耐震化されていないところがあるので,公民館を耐震化しながら,避難所としてカバーしていけるようにということを今後とも進めていく必要があると考えているところです。

 

(記者)

 先程お話がありましたように,2平方メートルを4平方メートルにしたということで,半減するということで,数値上だけですけれども,L2の場合は約8万人分が避難所に不足するのではないかという数値が出ていますけれども,それに対してもう少し,公民館の耐震化だけではなかなか厳しいところもあると思うのですが,他にお考えがあればお聞かせいただければと思います。

 

(市長)

 広域避難計画というのも計画上は想定をしており,市外に避難をしていくということも想定をしておりますが,実際の場合にどこまでできるかということはあると思います。南三陸の場合なども隣の市,久慈市にだいぶん避難していますし,南三陸では最終的に広域避難をかなりしていますので,我々も広域避難というのを県が仲介に入って周辺の市と協定を結んでいますので,どうしてもという場合は市外への避難ということも考えていかなければいけないと思っています。あとは県にお願いをしておりますが,県立高校を避難所として活用していくということも,今お願いをしているところです。

 

(記者)

 先程,南三陸を教訓にして一定の準備はできているというお話がありましたけれども,佐藤町長がよくおっしゃっているのは,行政機能を失わないための受援計画などの必要性ということだと思うのですが,そのあたり,庁舎は新しくできたのですが,そういった意味でのソフト面ですね,行政機能の。そこについて何かお考えがあればお伺いできればと思うのですが。

 

(市長)

 南三陸の津波でも庁舎を失ったところはだいぶんありますし,熊本地震の時に庁舎が崩壊ではなかったですけれども,クラックが入って使い物にならなくなった庁舎もあるので,庁舎と消防署所,それと消防屯所は優先的に整備をしてきました。基本的には,このハード整備はほぼ終わっておりますけれども,これからのテーマは受援計画と,そしてどこも上手くいかなかった,例えば救援物資等の配送計画,ここだと思います。これは県とともに受援の計画,そして特に物流の関係は災害の時にどこも上手くいっていなくて,熊本地震の時にも非常に滞留して上手くいかなかったということを我々も承知していますので,それをきめ細かく,計画で,しかも訓練を行いながら動かしていくということをやらなければいけないと思っております。受援計画もいろいろありますので,まずいちばん大事な水(飲料水)は,広島市を中心に,中四国の水を供給するために,向こうからいうと配送計画はしっかりしたものができているので,これは受援の訓練はすでに行いましたので,針木へ全部,中四国の各市から持ってきてもらいました。これは訓練を実際にやっていますので,そういう意味での水の確保は,一定しっかりとした組織があるので大丈夫だと思います。あと,自衛隊も入ってきますし,そして消防隊,それと各種ボランティアがそれぞれ入ってくるので,ちょっと気になるのはボランティアの仕切りですね。ボランティアで沢山の方々が集まってきますが,それを差配して,それぞれ市内に振り分けないといけないので,これは,現状の計画では,市の社協(社会福祉協議会)を中心としてコントロールをやるということになっております。これは実際にやってみないとわからないところがあるので,できるだけスムーズにいくようにしたいというふうに思っております。

 

(記者)

 財源不足のところなのですが,60億円の財源不足が想定されるということで,来年度の当初予算編成に向けて,不足分をどういうふうに補っていくのか,基金の取り崩しにしても限界はあると思いますし,不要不急の事業を抑制していくとか,それに60億円の不足に向けて,市としては現時点でこういうふうに取り組んでいくというお考えがあればお願いします。

 

(市長)

 まず通常であれば,一定の基金を充当していくということになるのですが,実は,令和2年度当初予算で財政調整基金等を中心に取り崩しをしておりますので,基金の残高でいうと,現時点で約19億円程度ということになっております。他の基金もないではないのですが,基金はご承知のとおり,取り崩してしまうと無くなってしまうので,例えば地域振興基金等,30数億円近く残していますけれども,そこをできるだけ触らずにいきたいというふうに考えております。金曜日(10月16日)に詳細の説明(庁内での説明会)がありますけれども,一定の予算要求の基準を一応設定しておりまして,投資的事業についても一定の割合をカットしながら要求するようにということで,各部ごとのキャップをはめ込んでいます。予算要求のキャップをはめて,それを数字で明示していますので,分かりやすく言うと,そこまでしか要求をしないでくれ,ということにしております。詳細はまた金曜日に説明会をやりますので,その後詳細の資料を出せますけれども,そういう関係をまず持っています。ただ,それでもたぶん予算不足になると思いますので,査定を通じて優先順位を厳格につけながら絞り込みをしていかないといけないと思っています。ただ,やはり予算が難しいのは,切るだけではいかないので,メリハリのきいた予算を編成しないといけないので,特にコロナでまだまだ疲弊していますので,コロナ対策の支援を含めて,メリハリのきいた予算にしなければいけないので,十分工夫をしながらいきたいと思いますが,いずれにしても予算要求をかなり圧縮する必要があるので,厳しい査定になると思います。

 

(記者)

 投資的事業としたら,ハードをある程度,来年度以降絞っていくという形にはなるのでしょうか。

 

(市長)

 なります。それと,時期の調整です。ただ,いろいろと課題がありまして,総務省関連のだいたいの有利な起債が,今のところ令和3年度末が多いです。令和4年度以降は白紙になっているので,単純に後らせればいいということではないので,そのあたりをよく見ながら,財源を逃さないようにしながら調整していくという作業になると思います。

 

(記者)

 5期目になってから,桂浜であったりFMであったりとかですね,非常に,議会との関係がスムーズにいかないというか,否決されたり訂正されることがよくあるのですが,それはどうお考えですか。相次いでいるので,毎回議会でだいたいこんなことになるではないですか。そこがちょっとノーマルじゃない感じなんですけれども。

 

(市長)

 ノーマルじゃないということではないのですが,それと,否決自体はそんなに多くないと思うのですが,全会一致になっていないことは確かです。それぞれ課題とか考え方の違い,それと優先度合の違い,各会派,政党ごとに,優先度,何を優先すべきかという考え方がやはり違いますので,今は例えば社会福祉が優先で,社会福祉の方々の支援が優先すべきだとかいろいろな考え方があるので,そういう意味で,各会派の賛否が分かれているということは,現状ではそういう状況になっているのではないかと思います。我々は今,特に新型コロナの関係がありますので,いちばん痛手を受けております観光業界の振興と,特に飲食業がまだまだ相当大きな打撃をうけていますので,中心部におけます飲食を中心としました活性化も支援をしていく必要があるというふうに思って,そういうものを中心に交付金という財源があったので,振興をしているところです。議会とは各会派ごとに意見交換しながら予算編成をしますので,その時点で我々は全て説明をしておりますが,採決の時は,各議会(会派)とも団会議をやって決めますので,そこでいろいろな議論があった中で,各会派のご判断で,判断が分かれるということはあるということだと思います。

 

(記者)

 野党が反対するのはトータルでわかりますけれども,与党サイドも相次いでいるのでという認識でお聞きしましたけれども。あともう1点はアートアクア展ですけれども,先日木村さんをお招きしてお話を市長もされましたけれども,その時に僕もお聞きしましたが,やはりアート展は現代の花街だ,というお話を確固としておられましたけれども,そういうご認識でして,議会や女性団体からも批判が出ていますけれども,そこについて,木村さんの考え方ではなくて,市長の考え方がどうなのかについてのご認識をお願いします。

 

(市長)

 アートも,議会を含めていろいろなご意見もあるところですけれども,今回,ここ(特別応接室)でテーマの発表もいたしましたけれども,金魚を中心とします日本の和の文化を世界に発信するというテーマでずっと取り組まれて来ておられますので,文化庁開催の日本博にも,このアートアクアリウム展については認定をされておられます。また,今回は大政奉還の金魚の大きな屏風とか,やはり高知にちなんだものをメインとしておりまして,特に高知には,天然記念物の土佐金がありますので,木村さんも土佐金の大ファンだということがありましたので,そういうものをテーマとしてやるということでお聞きしております。花街自体を大きなテーマにしているわけではなくて,日本の和の心を大きなアートとして見せたい,というのが文化の発信になっていますので,これは芸術家としての表現の部分なので,我々としては,それに対して,ここはダメだとかいう意見を申し上げるつもりはないです。

 

(記者)

  (前段で聞いた)与党会派からの反対が結構出ていることについてはいかがですか。

 

(市長)

 与党会派につきましてもいろいろなお考えがあって,我々も,「こういう事業で必要だ」ということは説明しているのですが,例えば,かるぽーと(文化プラザ長寿命化整備事業費)も9月議会でだいぶんご意見がありました。結果的には予算を通していただきましたが,何で40億もかかるのだとかいろいろなご意見がありまして,最終的にはご説明を申し上げてお認めをいただきましたけれども,高すぎるのではないかという議論を含めていろいろなご意見をいただきました。そこは我々は,また十分に事前説明をしっかりとしていく必要があるということを改めて認識しましたので,これは一つの事例ですけれども,丁寧な説明と,そして,何でそうなるかということがはっきり分かるような説明を,また今後ともしていきたいと思います。特にかるぽーとの場合は40億円で終わりではないので,また今後20年間において整備をしていかなければならない部分もあるので,そこは丁寧に説明していきたいと思います。

 

(記者)

 こうちみませ楽舎についてお聞きします。今回,申込者数が47人ということで,当初の想定より多少多いと思うのですが,この数字の単純な受け止めと,あと,先程市長がおっしゃられたと思いますが,今回,申込者の年齢とその居住地の,均一というかばらけ方に対しても,市長が考えられる原因であるとか,あと,こうちみませ楽舎の受講生に,市長としてお伝えされることとかを教えてもらえればと思います。

 

(市長)

 是非成功させていきたいと思っておりますが,吉冨さんが土佐山学舎の方でも活躍していただいておりまして, 特に土佐山学舎のベースにあります土佐山のアカデミーがあるので,彼はなかなか熱心にやられておりまして,例えば大企業の新採の研修で,フィールドワークで土佐山に入ってきていますので,そういうものは吉冨さんが全部セッティングしたものですので,非常に優れた方です。前々から土佐山学舎が成功していますので,山の学校の方が成功しているので,やはり海でもやりたいよね,というのがベースとしては皆の仲間内で,やはりあります。特に長浜・御畳瀬・浦戸は,人口減少が非常に厳しいですので,いちばん人口が減少している御畳瀬は約8割程度減少していたと思う(補足:御畳瀬地区全体の人口は,住民基本台帳上の数字では,35年前と比較して6割以上の減少となっています。)ので,非常に厳しいので,今手を打たないと間に合わないので,そういう状況にあります。そういう意味で,土佐山学舎の次はみませ楽舎ということでスタートしたいと考えておりまして,是非成功させたいと思っていますが,やはり黒笹先生に校長先生を引き受けていただいたというのは非常に大きいと思います。黒笹先生に対するファンも非常に多いので,今回の募集はそういうところにもつながっているとも思っています。最終的には両方合わせて47名ということになっておりますが,いちばん驚いたのは,最年少で9才の方が募集してきていますので,そこはよく分からないところもあるので,今日は担当者が来ていますので,後程説明をしてもらいますけれども,最年少が9才で最年長が85才ということで,年代が非常に広く参加されていますので,非常に期待が大きいところでもございます。地元中心になるかなと思っていましたけれども,地元以外の方々も半分くらい来られていますので,我々も,まずこれだけ集まっていただいたので,やはり成功させていかなければいけないというふうに思っています。道の駅で,大変地元にはこの3か所(長浜・御畳瀬・浦戸)ともにいろいろな混乱を招いてご迷惑をかけましたので,今回は地域で相当ディスカッションをしながらスタートしておりますので,この人づくりをまず始めて,最終的にはこの長浜・御畳瀬・浦戸の振興計画の実施に本格的に入っていきたいと考えているところです。

 

(地域活性推進課)

 ご質問の中で,(参加者の年代と居住地の)ばらけ方のお話があったと思うのですけれども,少し補足をさせていただきます。先程,冒頭で市長が申し上げましたとおり,約半数位の方が地域外から申し込んでいただいていてます。そういった方につきましては,例えば,御畳瀬のご出身の方,御畳瀬小学校の卒業生の方,そういった方からのお申し込みなどもいただいている状況になっています。特徴的な方で言いますと,例えば,地域のご出身の方で1回県外に出られて,Uターンで帰って来られて,やはり地域が疲弊しているところに危惧をされていて参加されたいという20代の方もいらっしゃいますし,その近隣,例えば春野であったり瀬戸からのお申し込みなども多い状況となっております。

 

(記者)

 南部地域の振興と絡んでくると思うのですけれども,先月の議会で,桂浜荘の運営についていろいろと意見が出ていたと思うのですけれども,新型コロナの影響で,利用数の減少,運営状況なども取り沙汰されているのですけれども,今後の展望,これからどうするかの見解をお願いできますか。

 

(中澤副市長)

 桂浜荘につきましては,前回の9月議会で,一定,コロナに関する支援ということで,4,300万円程を議会でお認めいただきましたけれども,今後につきましても,まだまだ旅館,宿泊業界というのは厳しい状況が続いていると思います。そういった中では,当然,桂浜荘につきましても,今後ともお客様の関係でいうと厳しい状況は続きますので,いつまでも議会の皆様方にもお諮りして,ずっと認めいただくという訳にもいかないのではないかというのは,執行部としても考えております。ただ,働いている地元の方々もおいでますし,そういった雇用の関係も含めて,やはり将来的にはできるだけ早いうちに,対応について,桂浜荘を運営しております公社の方とも協議をしながら,年内はちょっと無理なので,年度内には,ある一定の方向性というか考え方をまとめていきたいというのが今の段階です。できるだけ早いうちに,公社の方々とも協議に入りたいと考えております。

 

(記者)

 今後の方向性というのは,公社が運営するのか,それとも民間,また違う企業体に運営をお願いするのか,それを含めての方向性ということですか。

 

(中澤副市長)

 一応,指定管理期間というのは5年間という形になっておりますので,本来であれば,(令和)6年までということになっておりますので,本来であればそこまでやっていただくというのが指定管理の期間なのですけれども,それについて,本当にこういった状況がいつまで,このお客様が少ない状況がこの年度内で終わるのか,また来年も続くのか分かりませんので,そういったことも含めて,公社の方々と協議しないといけないと考えております。今の段階で,よそにお願いするとか,続けていくというところについて,方針を今出せる段階ではないので,状況を通じてお互いに作業をしていきたいと思います。

 

(記者)

 あと1点,別になるのですが,先日老人クラブ連合会の職員の横領というのがあり,市の方も運営に関して協力をしているかと思いますが,そこらへんの見解というか,これから市としてもどういうふうにしていくかというのがあればお話をお伺いしたいです。

(市長)

 老人クラブ連合会は,高知市の直接の団体ではないので,ただ,高知市老人クラブ連合会というのはどういう組織かというと,各地域に老人クラブがあって,それを全部統括して,協議会のような形で組織をしている,割と大きな団体ではあります。会員さんも多いですし,我々も一定,補助金も出していますので,7月に赴任した新しい事務局長がずっと財務を調べているうちに,ちょっとおかしいということに気がついて,金融機関と全部打ち出して発覚した訳なのですが,我々は補助金を出していますので,補助金を,分かりやすく言うと食われていたら困るので,そこを精査いたしました。補助金を出した事業はちゃんとやっていますので,我々の補助金が使い込まれたということではなくて,これは捜査中になるので,あまりまだ詳細は申し上げられないと思いますが,どちらかというと会員でずっと貯め込んできた基金,そちらの方がたぶん不足しているということではないかということで刑事告発がなされたというところです。(補足:実際には,老人クラブ連合会から警察への相談はしているが,刑事告発はされていない状況です。) (市の)直接の団体ではないですけれども,やはり1人の人がずっと長い間経理を見てるとこういうことがあるので,やはりダブルチェックが重要になると思います。

 

(記者)

 財政監査などで市から入るとか,そういう予定というのは今のところはないということですか。

 

(市長)

 実質的にはもう立ち入り調査をしています。特別監査というやり方もあったかと思いますが,現に実際に立ち入り調査をしているので,現状は立ち入り調査をしている状況です。

 

(記者)

 桂浜荘ですけれども,今の(前段の)お話を聞くと,指定管理から手を引くというか,そういうことも選択肢にあるというふうに聞こえましたが,それを含めての検討というか相談ということですか。 

 

中澤副市長

 今の段階でそこまで申し上げることはできませんけれども,やはり,実際運営している,指定管理をお願いしている方々と,やはり協議をこれから密に詰めていかないと,方向性は見えないのかなと思っています。

 

(市長)

 今,GoTo(キャンペーン)で,桂浜荘もお客様が戻り始めているので,そういう状況も見ながら,これから下期に入るので,下期の経営状況を見ながら,今後を我々としては注意深く見守っていきますけれども,今後とも協議をしていくことになると思います。

 

(記者)

 選択肢にはないということをおっしゃらなかったので,それを含めての相談ということですか。

 

(市長)

 その段階はちょっと早いと思います。今お客様が戻り始めているので。

 

(記者)

 細かい確認ですみませんが,みませ楽舎のプレオープンが,市長は(冒頭の説明の中で)今週土曜日とおっしゃってましたけれども,10月24日ですか。

 

(市長)

 間違っていました。来週です。すみません。24日です。

 

以上

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)