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市長コラム新風洋々 2026年08月号

高知市広報「あかるいまち」より
今こそ学ぶジョンマンシップ
ジョン万次郎(中浜万次郎)が2028年の大河ドラマに決定したと報じられました。NHK連続テレビ小説『らんまん』『あんぱん』と続いて『ジョン万』。いつかは題材になると思っていましたが、思ったより早い実現で嬉しいニュースです。
早速本屋で、井伏鱒二が直木賞を受賞した『ジョン万次郎漂流記』を手に取りました。SNSに投稿すると、知人から「『漂巽紀畧』も面白い」と教えられ、再び本屋へ。こちらは万次郎の話を基にした貴重な史料です。
物語は、土佐の漁師の少年が漂流し、アメリカで学び、日本の近代化に貢献した人生を描きます。特に心に残るのは、捕鯨船船長のホイットフィールドをはじめとするアメリカの人々の寛容さです。彼らは、万次郎らを助けただけではなく未来への道を開き、新しい人生の可能性を与えました。そこには万次郎らの人間性や賢さがあったかもしれませんね。一方で、身分制度の残る日本社会と、能力で評価されるアメリカ社会。その間で生きた万次郎の葛藤も、この物語の大きな魅力です。
『ジョン万次郎漂流記』は昭和13年、日米関係が緊張する中で英訳されました。そこには、かつての助け合いの歴史を伝えたい思いがあったのでしょう。今、世界では対立が続いています。だからこそ、この物語は「違いを越えて理解し合い、ともに生きることが平和につながる」という大切なメッセージを私たちに教えてくれています。

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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 新風洋々」のコーナーを再掲したものです。




