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市長コラム新風洋々 2026年03月号

高知市広報「あかるいまち」より
土佐弁

とある会合で委員の方から「せっかく、『あんぱん』(連続テレビ小説)の放映で土佐弁が全国に広まったがやき、我々はもっと土佐弁を使わにゃいかん」との発言が。そうですね。言われてみれば確かに、最近はコテコテの土佐弁を耳にすることが少なくなったように感じますね。
さて、土佐人をこよなく愛する作家の司馬遼太郎は、著書『歴史を紀行する』の中で「龍馬は生涯、どの土地の誰に会ったときでもまる出しの土佐弁で押し通した」、「土佐藩士が江戸へいき、江戸者や他国の者が、づとず、ぢとじの発音の区別ができないことに気づき、土佐弁のほうが日本語として正しいと思った」といったことを述べ、土佐人が方言に強い誇りを感じていることに触れています。さらにその誇りが、臆することなく政論の中央舞台に出ていったこと、自由民権運動の中心的存在になっていったことにつながったと評しています。
そこで鋭利明快、四の五の言わずの土佐人気質を表した笑い話をひとつ。「居酒屋で湯豆腐を頼んだが出てこない。イライラして、湯豆腐はもうエイ、冷ややっこを持ってきとうせ。しかしこれも出てこない。するとこらえきれず、もうエイ、大豆を持ってきいや」とは、いやはやなんとも。
言葉は、生まれ育った場所そのもの。土佐弁を使うことは、高知で生きてきた証しです。胸を張って言いましょう「土佐弁が好きながやき」と。

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※このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「市長コラム 新風洋々」のコーナーを再掲したものです。




