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市長から職員の皆さんへ(令和8年 年度当初あいさつ)
市民の皆様、職員の皆さん、おはようございます。
職員の皆さんには、日々、それぞれの職務に真摯に取り組んでいただいておりますことに感謝申し上げます。
本日から令和8年度の業務がスタートしますので、職員の皆さんには、互いに力を合わせ、各施策の推進に邁進していただきたいと思います。
令和8年度を迎えるにあたって
さて、年頭のご挨拶でも申し上げましたとおり、本市は今、行財政改革と未来への投資を同時に進めるという大変重要な局面にあります。
この二年余りの間、公約に掲げた「5つのまちづくりビジョン」の具体化に向け、子育て支援の拡充やまちの賑わい創出、防災体制の強化、教育環境の充実、シティプロモーションの展開、組織の活性化を図る機構改革など、職員の皆さんと力を合わせて取組を積み重ねてまいりました。市民の皆様から「高知市が変わってきた」というお声をいただく場面も増えてきましたが、大切なのはこの歩みを止めないことです。
令和8年度は、市民の皆様に変化をより実感していただけるよう、暮らしに届く施策を一つひとつ着実に進めると同時に、その成果を検証しながら、次なる施策の展開につなげていきたいと考えております。
行財政改革の推進
まず、行財政改革の推進について申し上げます。
昨年度の事務事業見直しでは、直ちに対応可能な事業を中心に検討し、特に、デジタル技術を活用した業務効率化による内部経費の見直しを進めました。加えて、高知競馬からの配分金の見直しなどにより、当初目標の5億円を上回る6億1千万円余りの財源を生み出すことができました。
しかしながら、人口減少や南海トラフ地震への備え、物価高騰への対応など重要課題が山積する中で、将来にわたり安定した行政運営を維持するためには、改革の手を緩めるわけにはまいりません。
こうした見直しは、一つひとつの事業の意義と成果を丁寧に見つめ直し、縮小すべきものと伸ばすべきものを的確に選別しながら、高知市の未来を切り拓くための事業を組み立て直す取組です。職員の皆さんにも、こうした視点を日々の業務の中で常に意識してもらいたいと思います。
併せて、将来世代に過度な負担を残さない公共施設マネジメントの推進も重要な課題です。老朽化が進む公共施設について、統廃合や長寿命化、複合化といった方針を着実に実行し、限られた財源の中で施設の安全性と市民サービスの質を両立させてまいります。
令和8年度の主要課題・対応方針について
次に、令和8年度の主要課題・対応方針について申し上げます。
先の3月市議会定例会において議決を賜りました令和8年度当初予算では、歳出の見直しと並行して、市民の皆様の暮らしを支え、安全・安心を確保するための施策に対し積極的な予算配分を行いました。
まず、物価高騰への対応につきましては、重点支援地方交付金を最大限に活用し、タクシー地域アプリ活用促進事業や中小企業等向けの短期継続融資制度の創設など、幅広い対策を講じてまいります。
それぞれの取組につきましては、市民の皆様に一刻も早く支援が届くよう、補正予算での対応も含めて、予算の早期執行に努めてください。
次に、人口減少対策につきましては、出生数の増加や社会動態の改善など前向きな兆しが出てきた中、この傾向を着実な流れへと育てる必要があります。このため、企業の福利厚生制度の充実を後押しする「若手人材定着支援事業」の展開や「結婚新生活支援事業」の拡充、高知市産木材を活用した住宅取得支援など、暮らしと仕事の両面から定住促進策を講じることにより、ライフステージに応じた切れ目のない施策展開をより一層強化してまいります。
また、こども・子育て支援につきましては、本年度から全国で本格的に始まる「こども誰でも通園制度」の円滑な運営に努めるとともに、放課後児童クラブの土曜日通年開設に向けた実証的取組や、ひとり親家庭を支える「養育費確保推進パッケージ」を新たに展開することで、子育ての不安や負担感を少しでも軽減し、将来を担う子どもたちの健やかな成長を支えます。
続いて、教育の振興につきましては、水泳授業における専門監視員の配置やプールフロアの増設による安全対策の強化、学校・スポーツ施設の老朽化対策により、安心できる学びの環境の提供に努めるとともに、子どもたちが自ら将来の夢を描く力を高めるため、キャリア教育を推進してまいります。
自然災害への備えも忘れてはなりません。特に、年々切迫度の高まる南海トラフ地震への対応につきましては、事前復興まちづくり計画の本年度末の策定を目指すとともに、県や県内市町村と共同で被災者台帳システムを導入するなど、被災後の速やかな復興や生活再建につながる取組を進めてまいります。加えて、通電火災のリスクを低減する感震ブレーカーの設置に対する補助制度の創設などにも取り組みます。
このように地震への備えを一層強化することで、誰もが安心して暮らせるまちづくりを加速させてまいります。
こうした取組を通じ、10年後、20年後、さらにその先の将来を見据えた持続可能な市政の実現に向け、本市が進むべき道筋を確かなものとしてまいります。
職員の皆さんへ
ここからは、職員の皆さんに日々の業務の中で大切にしてほしいことをお伝えします。
まず、「スクラップ・アンド・ビルド」の意識を持ってください。行財政改革は特別な作業ではなく、日常の業務そのものの中にあります。自分が携わる事業の目的と効果を常に問い直し、より良い方法はないか、限られた資源をどう生かすかを考え続けることが、持続可能な市政運営の土台となります。
次に、失敗を恐れず挑戦する姿勢を忘れないでください。昨年度の「若者が住み続けたいまちプロジェクトチーム」では、20代・30代の若手職員が自由な発想で事業のアイデアを出し合い、その中から実際に本年度の新規事業として実を結んだものもあります。こうした挑戦の芽を組織全体で育てていくことが、高知市の未来を創る力になります。
そして、風通しの良い職場をともにつくりましょう。新しい着想や業務改善の提案が、役職や年次に関係なく率直に交わされる環境こそ、組織の活力の源です。管理職の皆さんには、職員の心身の健康に目を配り、休暇を取得しやすい雰囲気づくりにも積極的に取り組んでいただくようお願いします。職員が健やかに働ける環境があってこそ、市民の皆様への質の高いサービスが実現できるのです。
また、法令遵守と服務規律の徹底は、行政に携わる者としての大前提です。揺るぎない倫理観と責任感を持ち、市民の皆様からの信頼を決して損なうことのないよう、公私を問わず自らを律した行動を心掛けてください。
結びに
令和8年度は、「よさこい高知文化祭2026」の開催や、街路市が「曜日の市」となって150周年を迎えるなど、高知市の魅力を広く届ける好機に恵まれた一年です。
この機会に、文化や芸術の奥深さ、歴史、食といった高知の素晴らしいところを存分に発信していきましょう。
皆さんも、なるコッチーと一緒に「こっち!こっち!」と高知ファンを招き入れてください。
そうした魅力発信と併せて、安全・安心で持続可能なまちの基盤をしっかりと築き、市民の皆様が「ここに住んでよかった」「これからも住み続けたい」と心から感じていただけるまちづくりを進めてまいります。そして、今は高知を離れている方にも「いつかは帰ってきたい」「一度は住んでみたい」と思っていただけるよう、私自身、先頭に立って全力を尽くしてまいります。
職員の皆さんには、志を同じくし、市民の皆様お一人おひとりの声に耳を傾けながら、それぞれの持ち場で力を発揮していただくことをお願い申し上げ、新年度のスタートにあたってのご挨拶といたします。
令和8年度もどうぞよろしくお願いいたします。




