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アユの産卵の季節です

No.95   アユの産卵の季節です

ほぼ週刊鏡川 2013.12.2

夕方の鏡川  

 鏡川では12月1日から落ちアユ漁が解禁となりました。アユの流下状況を鏡川漁協の人に聞いてみると「今までに見たことがないくらいいっぱいいます」とのこと。今年は高温少雨の影響などでアユの成長不良が心配されていましたが,少し安心しました。そこで,実際にアユの産卵活動が活発になる夕方に縄手町のトリム公園の前の瀬へ赴き,アユの産卵状況を確認することにしました。

 この瀬は鏡川のアユ産卵場所の中でも唯一有効な,とても貴重な区域なので,アユの産卵保護のため河川敷に下の看板が立ち,一帯はロープが張られて12月31日まで中に入れないようになっています。(今回は許可をもらった上で中へ入らせてもらいました。)

看板

 川を覗いてみると,確かにたくさんのアユが元気に泳いでいました。川の流れに逆らいながら懸命に産卵活動を行っているアユ達の姿はとても感動的でした!この様子を高知市動画チャンネルにUPしましたのでこちらの方も是非ご覧下さい。動画⇒鏡川~晩秋のアユ産卵光景~

アユの群れ

 また,産卵の役目を果たし1年の寿命を終えたアユの姿とともに,小石をすくってみるとたくさんのアユの卵を発見することができました。とても小さいですが,ピカピカと命の輝きを放っているように見えました。アユの卵は2週間程度で孵化し,その後孵化した仔アユは海へと下っていくことになります。

アユの卵

 川の中でのアユ達による子孫を残すための命を懸けた活発な産卵活動を目の当たりにした後に,夕暮れ時の静かな鏡川を見ると,その動と静の対照的な光景になんだか感慨深いものを感じました。来春たくさんの若アユが遡上してくることを願います。

秋の夕暮れの鏡川

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