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初夏の兆し

No.60 初夏の兆し

ほぼ週刊鏡川 2012.06.01

 

紫陽花

 

 紫陽花が色付き始めるこの頃,鏡川散策へ出かけてきました。初夏を迎える鏡川は,アユの遡上もピークとなります。

 清流のシンボルとして有名なアユは,秋に川で産卵し,生まれた仔魚は川を流下します。冬を海で過ごした稚魚は,翌春に川を遡上し,夏は上流に定着。晩秋に落ちアユとなり下流部で産卵したアユは,1年で一生を終えます。

 本日は,市によるアユ遡上状況の調査が行われました。その方法は潜水目視観察により個体数密度を算出し,水面面積を乗じて,河川全体の生息数を推定するというものです。

  

下の写真は、潜水によりアユの生息尾数を確認している様子です。 

 アユ遡上調査

 
 アユの稚魚(2010年撮影)

アユ 遡上

 具体的数値はまだ分かりませんが,今年も鏡川を泳ぐアユが楽しめそうです。


 続いて訪れたのは,アユが生息する鏡川の上流域。高知市中心部から車で約45分。

 県道眼下を流れる鏡川の支流吉原川にある吉原渓谷・吉原ふれあいの里です。

鏡川上流吉原 早瀬

 

 ここ吉原は,早瀬はもちろんのこと深渕の底まで見ることのできる清流が,絶景です。

 

鏡川上流 吉原 深渕

 

 また,周辺には河内神社(下記の写真)があり,この神社付近の一帯が吉原ふれあいの里となっています。

 鏡地区の特産品を味わうことができるお店もあり,夏にはキャンプを楽しむ方々も多く見られます。

河内神社


 岩場ではミヤマカワトンボが羽を休めていました。山間の渓流に多く見られるトンボで,日本の均翅亜目(キンシアモク)の中では最大級です。

ミヤマカワトンボ

 アユやミヤマカワトンボをはじめ,鳥類,昆虫,水生生物等,多様な生態系を育む鏡川。今年の夏も,訪れた皆さんの楽しそうな声が聞こえてきそうです。

 

シラン

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