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名所紹介vol.3 避暑に最適の源流の山 工石山さいの河原

No.22 名所紹介vol.3 避暑に最適の源流の山 工石山さいの河原

ほぼ週刊鏡川 2010年8月2日

さいの河原の光景


 鏡川エコツアーガイドブック「もいちど散策 鏡川」に載っている名所を紹介するこのコーナー。

 今回はいつものライターに代わって,現在インターンシップで高知市環境保全課に配属されている専門学校生S.T.さん(18歳・女性)に紹介してもらいます。では,S.T.さんどうぞ。

 

 は~い。S.T.です。今回第3弾として紹介する名所は,高知県民の山として親しまれている工石山にある「さいの河原」です。

 さいの河原は鏡川の源流のひとつとされている自然林の中にある小谷で,登山口から徒歩で約1時間程度でたどり着くことができます。

 今回その「さいの河原」を一目見るために工石山に登ってみました。

 工石山に登り始めて数分と経たず,クロアゲハやタゴガエルなどあまり市内で見かけない生物に出会うことができました。他にも赤や黄色のきのこや,直径10cmくらいあるんじゃないだろうかと思うくらい笠の大きいきのこも見つけることができました。

登山道で見つけた大きなきのこ

 さいの河原に着くまで1時間もかからなかったのにたくさんの動植物に出会うことができました。探しながら歩いたらもっと多くの生物たちと出会えていたかもしれませんね。

 そして到着した「さいの河原」。私が訪れた日は最近の大雨の影響で普段よりも川の水かさが増え,静かな空間に響く水音とヒグラシの鳴き声と辺りにかかった霧とが相まって,とても幻想的でした。

霧のかかったさいの河原

 出かける前に,もしかしたらサンショウウオの子供がいるかもしれないと言われていたため,到着してすぐに河原の石をひっくり返していくと・・・居ました!

オオダイガハラサンショウウオの幼生

 オオダイガハラサンショウウオというらしいです。

 可愛らしい顔をしています。小さいながらちゃんと4本足が生えています。

 触りたかったのですが,人間の体温は冷たい水の中に居るサンショウウオにとって高温らしく火傷を負ってしまうらしいので見ているだけで我慢しました。・・・それにしても本当に可愛いです。

  サンショウウオは2月から5月あたりに山から川に下りてきて卵を産み,卵は5月以降に孵化するらしいです。サンショウウオの子供は石の裏に居ることが多いので踏み潰す可能性があるので,川に下りて遊ぶ際には乗るとガタガタするような石は踏まないようお願いしますね。

 私は工石山に登ったのは初めてだったのですが,自然林の緑や,頭上を飛び交う小鳥のさえずりにとても心を癒されました。可愛らしいサンショウオの赤ちゃんにも初対面できましたし,とっても楽しかったです。

苔むした倒木

 様々な動植物に触れ合うことができるうえ,市内に比べ10℃程気温が低く身近な避暑地と呼べる,工石山「さいの河原」。

 皆さんもこの夏,訪れてみてはいかがでしょうか?

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