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鏡川環境学習会~アユの産卵観察~

No.153 鏡川環境学習会~アユの産卵観察~

ほぼ週刊鏡川 2015.12.7

アユの卵

 11月25日(水)に,高知市立第六小学校の3年生を対象に,アユの産卵観察を実施しました。この学習会は,以前もご紹介した鏡川“魚の道”をつなぐ会(No.141)が企画したもので,鏡川に生息する生き物と触れ合うことにより,川の生き物に興味を持ってもらうとともに,鏡川への保全意識をもってもらうことを目的としています。

 ※本事業は,高知食糧株式会社の

高知県清流保全パートナーズ協定事業寄付金の助成を活用しています。

パートナーズ協定ロゴ

 まずは,学校で事前学習。つなぐ会代表の宮崎さんが先生となって,鏡川やそこにすむ生き物,アユの一生などについて,お話をしてくれました。

【鏡川の生き物たち】

1サワガニ 2オイカワ雄(婚姻色) 3テナガエビ

4イダ 5カワムツ雄(婚姻色)

 みなさん,この生き物たちの名前は分かりますか?正解は,下の方に。

 さて,ここでアユに着目してみましょう。アユは清流のシンボルといわれています。 

 というのも,アユがすめる川というのは,

 ◆水がきれいなこと

 ◆生き物が上ったり,下ったりするときに障害物がないこと,障害とならないこと 

 ◆自然な川底や川岸であること

 ⇒たくさんの生き物がすめる川   これが,アユが清流のシンボルといわれる理由とのことです。

【みんな楽しそうにお話を聞いていました】

 事前学習の様子

【質問タイム】

質問中

 質問タイムでは, 鏡川の生き物はどのくらい?,アユは何を食べるの?,全部の川が海とつながっているの?など,さまざまな質問がありました。

 そして,事前学習会の後はお待ちかねの鏡川へ!ちょうど雨も止み,なんとか観察開始。今回も,高知県と鏡川漁業協同組合にご協力いただき,特別に許可をもらってアユの卵を捕りました。

 アユの卵は,直径約1mmで,とてもとても小さいです。アユは流れが速く,浅くて白く波が立つようなところで産卵します。鏡川では,トリム公園前の河川敷がちょうどアユの産卵場になっているんですね。

【アユの卵説明中】

   アユの卵観察中

【観察中の子ども達】

観察中のこどもたち

 また,今回はRKC高知放送さんのご協力により,水中カメラをご用意いただき,鏡川を泳ぐアユ達を動画で見ることができました。最初はなかなか見えませんでしたが,アユの姿を見た子ども達は大喜び!とても貴重な体験をさせてもらえました。ありがとうございます。下記の写真は当日の写真ではないですが,本当にこんな感じにアユを見ることができました。

【鏡川を泳ぐアユ】

 鏡川を泳ぐアユ

 秋に生まれた赤ちゃんアユは,冬を海で過ごし,春頃に鏡川に帰ってきます。その頃に,また鏡川で生き物の観察会を実施し,子ども達に命のつながりについて感じてもらえたら嬉しいなと思います。

 学習会を終えて,子ども達からは,

 「アユのことや川のことが分かった」「アユの卵やアユを見れたのでおもしろかった」「ちっちゃいカニを触るのが楽しかった」「アユの死がいをサワガニが食べたりする生命のバトンタッチのことが分かった」などの感想がありました。

 また,鏡川や自然を守るためにやってみたいことを聞いてみると,

 「ゴミをすてない」「料理のあと,油をふき取って洗う」「ちゃんと自然を守り,魚のいる川に行き,遊んであげる」「生き物を大切にする」などが挙がりました。

 最後に,学習会で先生に教えてもらった,私たちにもできる3つのことをお伝えしたいと思います。

 ◆ゴミをすてない

 ◆よごれた水を流さない

 ◆大人と一緒に川であそぼう!

 まさに,子ども達が言ってくれたとおりです。これからも,生き物や自然に関心をもって,自然を大切にする心を大事にしてほしいですね。

【後日,アユの赤ちゃんを鏡川へ】 

放流

「来年元気で戻ってきてね~」

上の生き物クイズの正解は,1サワガニ,2オイカワ雄,3テナガエビ,4イダ,5カワムツ雄です。

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