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令和5年02月22日 市長定例記者会見(議事録・Youtube動画)

会見項目

  1. 新型コロナウイルス感染症最新情報
  2. 桂浜公園グランドオープンと観光博覧会
  3. 令和5年度当初予算・3月議会提出議案の概要

配布資料

会見内容

配布資料を用いて市長から説明

質疑応答

【当初予算編成について

(記者)

 予算の編成で,今回も新型コロナと共生社会と地震対策の三本柱と,プラス副題で街のにぎわい創出を重視されてますけれども,方針自体はこれまでも重点的にやられてきたことだとは思うのですけれども,改めて今回編成で特に意識したところを教えてください。

(市長)

 議会にもご意見いろいろいただいてるのですが,特に3ページでいうと,四本柱になってますが,今年一番大事なのはやはり,令和2,3,4年と続いたコロナで相当経済が傷んでいますので,融資の残高が県の資料を見ても1,500億円位あり,その返済が始まってくるのでやはり苦しいと思います。令和5年は,そこから飛び立っていく,いわゆるテイクオフしていく重要な年次になるので,街のにぎわいの創出と,そういう意味で産業の活性化,中小企業の振興を入れているところです。それが,多分最大のテーマになるのと,南海トラフがいつ来るかという特定はできないですけれども,間違いなく近いですので,先程申し上げた事前復興まちづくり計画を本格的に作っておきたい。四つ柱はあるのですけれども,この二つの項目を重点的に,令和5年度は力を置いてるという状況です。

(記者)

 今回その金額を見ると,財政が厳しい中で,防災事業以外で新規事業というと,なかなか高額の事業がないような状況もあると思うのですけれども,財政が厳しい中で先程おっしゃったアフターコロナを見据えての羽ばたいていく1年だという話がありましたけれども,もう少しやりたい政策であったり,拡充したい事業があったけれども抑えた部分というのがあるのでしょうか。

(市長)

 施設整備でいうと,この本庁舎を始め,ほぼ完了しています。やはり低金利,ほぼ金利も1%かかっていないので,これから金利が上がっていくので,低金利の中でこういう大きいものが完成していったのが良かったと思っています。ただ,先程説明したように,水道とか,ソフト事業,いわゆる自主避難できない高齢者の方々もたくさんいるので,そういうところは丁寧に予算組みをしているところです。今回,三里出張所の移転が入っていますけれども,消防施設関係でいうと,常備消防ではこれが最後ぐらいになる予定です。南海トラフ地震,それから地域共生社会の構築も順調に進んでますので,できなかったというのはあまりないと考えています。

(記者)

 防災事業以外での先程おっしゃった街のにぎわい創出であったりとか中小企業への支援という部分で,アフターコロナを見据えた,そこでもう少し拡充したい支援であったり,新規でやりたい事業があったけれども抑えた部分というのはあるのですか。財政が厳しいが故に,ということですか。

(市長)

 当初予算で抑えたということではないですが,令和4年度まで,例えば,集中的に物価高騰対策をやっています,3月まで。去年の12月から1,2,3月と,特に保育料を全然取っていなかったり,給食費を無償にしているので,市議会からもそういう声もあったのですが,給食費の無償を続けて欲しいという声は当然ありました。けれども,残念ながら交付金がなく,やはりできないので,そういうところの対応は十分にできないというのは我々も悔いが残ったところです。

(記者)

 5期目の最終年の予算編成でもあると思うのですけれども,5期目に入る時に思い描いた公約含め,目標に対して,それを達成できるような予算編成ができたと思うのか,それとも,なかなか思うように編成できない部分,予算が取れない部分もあったのか,その辺を教えてください。

(市長)

 5期目の公約で掲げた,4年前になりますけれども,また公約のチェックはしたいと思いますが,ほぼできていると思います。ただ西敷地が最終決まっていないので,そこがある意味未解決ではありますが,令和2,3,4年の中で公約に掲げたものは,コロナ禍とはいえ,かなり仕上がってきているということで,また最終的に全部拾い上げます,という状況です。

(記者)

 仕上がった部分というのは,具体的にどういうところでしょうか。

(市長)

 例えば,5期目の大きなテーマで地域共生社会の構築とかですね。こういうものを掲げていますけれども,かなりネットワークはできてきておりますし,地域の方々が気軽に相談できる「ほおっちょけん相談窓口」は今,市内104か所整備をしてくれています。この間も,中心になっています薬剤師会と意見交換をしましたけれども,いろいろな相談が寄せられています。それを繋ぐというシステムは一応できたので,そういうことを含めて,いわゆる5期目の公約に掲げたものというのは,形になってきていると思います。

(記者)

 市民税の1%還元ですけれども,金額で見ると1%はまだ達成できていない状況だと思うのですけれども,理由を含めてご認識を教えてください。

(市長)

 1%をそれぞれの地域への還元ということで予算化をしてきておりますが,地域にもいろいろなご意見があるので,特に町内会の連合会中心にいただいているご要望には全部は応えられないということにはなっておりますが,一定,今回も予算組みをしております。今回,例えば特徴的なのは,地域で本当に交通安全に熱心に取り組んでおられる方々が,雨の日も寒い日もずっと立っていただいてるので本当に恐縮なのですけれども,ここも人手不足,なり手がないということになっているので,全体的に団体への支援ということも入れています。あと,町内会の次の担い手が十分いないので,そういうところは非常にまだ課題もあると思ってます。

(記者)

 金額としては1%に届いてないと思うのですけれども,多分4.2億円ですか,今年度ベースで1%というと4.何億円で上がると思うのですけれども,それにはなかなか届いていない状況というのはどうしてでしょうか。

(市長)

 一つは,既存の補助金も含めて1%全体で見ていくという考え方をしないといけないので,例えば地域にどういう団体があるかというと,学校単位でいうとPTAは自主運営ですけれども,青少年育成協議会とかは,全ての学校にネットワークで付いてます。それから民生委員とか各種の交通安全指導員とか,いろいろな団体がありますので,そういうものを全部含めて1%分という想定をしてるので,今100%はまだいってないかなと思いますが,順次,団体毎に意見が異なっているので,調整しながらやっているところです。

【西敷地について

(記者)

 西敷地の予算化の見送りですけれども,昨年の12月議会でも暫定整備を行うということで,市長の言い方だと,今回の当初予算までにということだったですけれども,改めて見送りになった理由を教えてください。

(市長)

 議会答弁も,議会とご相談して決めるということで議会と各会派と相談したのですが,我々が想定した以上に,統一地方選挙があるということもあると思いますが,もう少し様子を見たらという意見が結構あり,商店街の方もそういう意見もあったので,当初予算は見送りにしています。統一地方選挙が近いので,4月の下旬になりますけれども,田鍋議員さんが亡くなった分と引退組,また高知県への転出を目指している方を含めて,今のところ11人は確実に変わるということで,34人の定員ですので3分の1が入れ替わるので,また新しい方の意見も踏まえながら議会と相談して決めていきたいということが,当初予算での今の判断になっています。

(記者)             

 様子を見たいというのはどういう理由というか,何の様子を見るのですか。

(市長)

 多分議会も,例えば黒のアスファルト舗装をするだけでも今の見積で3,500万円いるのです。それに少しカラーを入れると4,000万円以上になるので,なかなかお金がかかることもあるのと,やはり統一地方選挙も近いので,ちょっと様子を見たらということもあります。そういう意見が,我々が想定してたよりは多かったという状況です。

(記者)

 議会の意見はそうだとしても,市長としてはどうなのですか。様子を見るというのが,いまいちちょっと。

(市長)

 一つは,今の34人の議員さんが3分の1入れ替わるというのは,やはり大きいです。3分の1の新しい人の意見もやはり踏まえないといけないので,その方々には改めて意見を聞きたいと思っています。

(記者)

 去年の11月の記者会見では,今いる議員さんと決めるという話をされたとは思うのですけれども,そこから変わったのは,議員から様子を見た方が,という意見があったからということですか。

(市長)

 そうです。今の34人の中で,意外ともう少し様子を見たらという意見が結構あったので,それを踏まえて当初予算を見送りにしています。ただ,補正予算対応もできるので,新しい方の意見を踏まえて決めていきたいと思います。

(記者)

 暫定整備自体は,する方向ということでしょうか。つまり,市民が今入れないようになっている状態から入れる状態にするという。

(市長)

 今,バリアフリーで,分かりやすく言うと車椅子が砂利敷きのところがちょっと入りにくいので,今のままで例えば1,2年も置いておくというのは,あまり好ましくないとは思っていますが,いずれにしても意見が割れているので決めかねているところです。議会の会派の意見が割れているので,執行部としては決めかねているというのが今の現状です。

(記者)

 (暫定整備を)しないかもしれないということでしょうか。

(市長)

 そんなに長く置いておくのはあまり良くないのではないかなとは思いますが,いずれにしても先程言ったように3分の1の議員さんが入れ替わるので,その意見もやはり改めて聞かないといけないと思ってるので,そこでまた改めて意見を聞きます。

(記者)

 暫定整備をするかしないかも含めてということになるのですか。する方向で決めているわけではないということですか。

(市長)

 我々は今のまま置いておくのはあまり好ましくないと思っていますけれども,市長選挙もあるので,市長選挙まで待てという具体の声は,直接的には少ないですけれども,そう言われてる方もいます,議会には。ただ議会の会派として,議会としての意見が集約できている段階ではないので,当初予算では見送ったということです。

(記者)

 任期は11月までですけれども,それまでに方向性というのは,方針は決めるのですか。

(市長)

 いや,議会が市長選挙が済んでから,という意見が大半を占めると,ちょっと分からないです。正直なところ。

(記者)

 今,市長がおっしゃっていることを聞くと,11月の時に,西敷地に関連する記者会見でおっしゃっていたことから,何か後退しているように聞こえますけれども,その理由は。

(市長)

 ただ,ずっと一貫して言っているのは,当然議会とご相談して決めるというのが出口の話なので,議会と相談せずに執行部が単独で決められないので,議会と相談したら,様子を見たらという意見が,執行部が想定していたより多かったということなので,当初予算は見送ったということです。

【市長の政治姿勢について】

(記者)

 先程,5期目最後の年というお話もあったのですけれども,同じように浜田知事の方は,この5期目の最後の年は県勢浮揚への道筋をつけ,確かなものにしたいとおっしゃっていました。市長の方は5期目最後の年というのを,ご自身でどのような年にしていきたいか,どういう年として位置付けていますでしょうか。

(市長)

 あちこちで,次はどうするのですかという話は,当然多くの市民の方々から聞かれます。まず,私の任期が11月末まであるので,まずは令和5年度当初予算の成立をめざして,全力を挙げるということと,令和5年度の予算を執行に移していかないといけないので,そこに全力を挙げていきたいと思っております。市民の方々から去就についてよく聞かれますけれども,それはまたしかるべき時に,後援会と話をして決めていきたいと思います。

(記者)

 それに関連してですけれども,先程も統一地方選挙で市議会のメンバーが3分の1変わるので,それを見てということをお話しされたのですけれども,ご自身の去就についてもやはり,そのぐらいの時期というのを考えているということですか。

(市長)

 自分自身どうするかというのは最終的に言うと,後援会と私が協議して決めないといけないので,統一地方選挙というのはあまり意識をしていないですけれども,やはりまず今,国もそうですけれども,新年度予算を成立させるということが一番大事です。それともう一つは,令和5年度は11月まで任期があるので,予算の執行を当然していかないといけないので,そこに全力を挙げていきたいと思っているところです。

【当初予算編成について⑵】

(記者)

 予算の件で二つ聞かせてください。まず一つ,先程の質問でも少し触れられましたけれども,従来の三本の柱に加えて,街のにぎわい創出,産業活性化に3億円をかけられたこと,こちらについてもう少し狙いと理由を具体的に伺いたいです。

(市長)

 国全体もそうですけれども,やはり日本全体の浮揚,浮沈がかかっていると言っても過言ではないですが,我々も高知市の,ある意味浮沈がかかっているという思いで,令和5年度当初予算を組んでいます。今,岸田総理は平常時に戻すという,特に財務省が考えてるのはあまり感心はしないですけれども,平時に戻すというのは予算を交付金とか全部剥ぎ取るということなので,それには我々はあまり乗り気ではないのですが,一定,令和2,3,4年と落ち込んだ経済を,それと先進国で,もうマスクを皆さんしていないので,マスクを外して平常に戻すというのは,多分G7を非常に意識していると思いますが,そこからの平時に戻っていくということなので,高知も一緒です。相当やはり観光,飲食も落ち込んでいるので,ちょうど観光,飲食には「らんまん」を中心にいい風が吹いているし,まだ(放送が)始まってないんですけれども,もう入り込みが結構入っているので,非常に好評なので,そこへ追い風を吹かせたいという思いです。おそらく浜田知事も同じ思いなので,県市連携で精力的にテイクオフができるようにしていこうという思いは一緒だと思います。

(記者)

 2点目ですが,今年5月に新型コロナウイルスが感染法上で2類から5類に格下げになる見通しとなっていますけれども,このことと今回の予算編成について何か関係はあったりしますでしょうか。

(市長)

 やはり大いにあります。オミクロン株も最初の時に正体が分からなかったのですが,1年近く経って大体,強毒性はないということははっきり分かってきました。ただこの間,まだ基本的にはインフルエンザと同じ定点観測に移すということなので,どういうことかというと,特定の病院の患者数だけを見るということなのです。例えば,インフルエンザで特定の定点になっているのは,多分日赤病院とか,そういう病院でインフルエンザの患者がどの位出たかというのが定点観測になってるので,コロナウイルスもそういう形にするということです。ただ,インフルエンザとまだ決定的に違うのは,インフルエンザに罹ったら,24時間以内でしたらタミフルを飲めば大丈夫なのですが,コロナにはそういう特効薬がまだないのです。ワクチンは有効ですけれども特効薬がない,そこが違います。それと,懸念しているのは,結局5類に落とすということは,インフルエンザと同じように一般病院で診てくださいということなので,保健所が一番心配してるのは,今コロナ専用病棟みたいなところに入院調整して,県の担当部局とうちの保健所が入院調整して決めているのですが,それも取り払われるので,病院で入院調整できるのかというのがあるので,そこは専門者家の部会で今議論していただいているところです。そういう課題が残っています。この当初予算でいうと,2類から5類に変えるということで,経済的にいうと通常モードになるので,それを意識して予算を組んでいるところです。

(記者)

 2類,5類で,その予算編成について,当初2類であればこうするはずだったけれども5類になったのでここを拡充した,若しくはここを割いたとか削いだとか,こういう2類,5類での編成の変化というのはあるのでしょうか。

(市長)

 特に5ページから観光の関連ですけれども,この辺りは当然通常モードに戻る。それと「らんまん」が4月3日からスタートしますので,その追い風に乗ろうということと,そこにうまく乗っかりながら,落ち込んだ地域経済を乗せていこうという思いで予算組みをしていますので,今の入り込みを見ていると,間違いなくそうなると思います。2類でしたらここまでは,県もそうですけど,予算組みはできていないと思います。

(記者)

 予算資料で9ページの新型コロナ対策,総額25億円でした。ここでは2類,5類での見通しの何か変化はあるのでしょうか。

(市長)

 少なくとも令和5年度上期は,国の関係は全体としてまだ公費が残ると見込んでいるので,その部分,国の方も大体上期ぐらいまで予算を入れて,後ろは様子見なので,もし必要なら補正でやるつもりなのでしょうけれども,我々もそれに準ずる形で予算組みはしてます。上期は大丈夫だと思います。

【西敷地について

(記者)

 西敷地です。市長はこれまでは暫定整備を2年から5年位して,11月の自分の任期までには本整備の方向性も一定出すと言われておりましたが,見送りたいというのは,暫定の手法を見送りたいということを言われているわけなのですけれども,暫定ですら見送られるということは,本整備の方向性には到底及ばないと思いますけれども,そういうことですか。

(市長)

 第三期の中心市街地活性化の認定申請を,今,内閣府に出してるので,これが3月いっぱいに正式に認定が下りてきます。下りないということはないと思いますが。その中で西敷地の方も中心市街地の活性化に寄与するものという,シンプルに書いてるんですけれども,その方向性は動かしていないので,我々としては中心市街地の活性化に寄与するもので,議会答弁でもこれまで言ってきましたが,やはり商業系のものが望ましいという考え方は変えていないです。それを生かして,基本方針をいつ立てるかということはあるのですが,基本方針を立てる時に委員会を立ち上げないといけないので,その委員会をいつ立ち上げるかは今のところまだ未定です。

(記者)

 暫定の話ですけれども,これまで出ていた舗装の手法がいくつかパターンが示されておりましたが,あれはもうリセットされたということでしょうか。

(市長)

 いや,リセットはしていないです,議会に一応提示をしているので。そのままの状況で置いておくという案も入ってますが,黒の舗装だったら3,500万円位,カラー舗装なら4,000万円ちょっと超える,芝舗装なら管理費入れて約6,000万円ということを提示しているので,その提示自体はまだ生きています。

(記者)

 やはり市長がこうやりたいということがないから,どうしますと投げたらまとまらないというのは,それぞれ皆さんいるので,そうなのでしょうけれども,結果的に現状放置にはなりますよね。ロープのまま入れない。バリアフリーの問題があるとおっしゃいますけれども,そもそも人が入れない状態なので,バリアが今かかってる状態なので,その状態がこの「らんまん」の追い風をやるというその時期に放置されるということが続くわけですけれども,それは矛盾しませんか。

(市長)

 矛盾はしていないですけれども。案自体は,全部提示した案は生きてるのですが,議会からも執行部でこうしたいという案を絞ってきてくれという意見はありました。それは新しい委員さんも含めて,また相談をしていきたいと思っております。

(記者)

 任期中に方向性を出すということは委員会を立ち上げるということで止まるという,そこにどういうことで諮問するかということは,現市長の段階で言って,任期を迎えるみたいな。

(市長)

 その辺りはまだ時間があるので,また商工観光部とも協議して決めていきたいと思います。今まで持っていた基本方針,西敷地の公募した基本方針というのは,基本的には廃案にして新しい委員会でまた議論いただくという流れにはなります。

(記者)

 その際に,市の事業とのハイブリッドでないと民間では無理だという議論があるように聞いておりますけれども,市長の今の認識はそういうことですよね。

(市長)

 民間単独ではなかなか決まらなかったので,ホテルについてもご了解が得られなかったので,今の出口としては,そういうのが有力かなと思っています。いわゆる公共施設と民間との組み合わせ,それをハイブリッドと言っていますが,それが有力になるのかなと思っています。 

(記者)

 箱を作るということが前提になってますよね。

(市長)

 うん。商業系ですね。できれば商業系。

(記者)

 商業系の箱を作るということですよね。

(市長)

 公園のご要望があるというのはもちろん承知していますが,丸ノ内緑地がこの春にオープンするので,非常に良い公園になったと思いますが,それと藤並公園を令和5年度中に完成させる予定なので,近隣500メートル内に3つも公園は必要ではないのではないかというのが,我々の一貫する意見なので,その方針は変わっていないです。

【学校のプール老朽化について】

(記者)

 はい,分かりました。あと1個だけです。学校のプールですけれども,これは統廃合するというか数を減らすという検討をするということだと思うのですけれども,1校に1つは必置ではないと,だから隣と共用しましょうということで,減らしましょうということだと思うのですけれども,ボリューム感というのが半減するとかですよね,何かそういうのをお持ちなのでしょうか。

(市長)

 いや,そこはまた教育委員会の中で実態調査を踏まえて,どの学校がどのくらい老朽化してるかというのは教育委員会が今調べ始めているところなので,そういう調査を踏まえて,になります。供用できるかどうかということもあるし,61市の中核市の中では,例えば,市営プールへバスを使って運んでいたりしてるのが結構あるので,そういうことも踏まえてなので,まだボリューム感は今出せる状況にはないです。それぞれの学校のプールの状況を踏まえて,になります。

【市の財政運営について】

(記者)

 再度お聞きしたいことがありまして,財務省について,財務省の考え方に感心しないということをおっしゃっていましたけれども,具体的にどのような点について,どのように思われているところなのでしょうか。

(市長)

 安倍内閣もいろいろ批判がありましたが,分かりやすく言うと,安倍内閣は経済産業内閣だったのです。経済産業省の政策で全部リードして,安倍さんがそれを積極的に進めてたという内閣です。岸田さんの内閣というのは財務省内閣なので,財務省が補佐官を含めてがっちり固めているので,今は財務省がある意味,あまり良くないと思うのですけれども,前面に出てきているので,一つは負担を多く求めようとしています。高齢者の負担も含めて多く求めようとしているのと,増税はもちろん,はっきり言いませんけれども負担増になることは間違いないのと,交付金は全部引き上げる予定なので,そうすると我々みたいに財政力の弱い地方自治体は身動きが取れなくなるので,あまりその点に我々が乗っているわけではないです。全国市長会の中でも,そういうことは今後とも強く意見として申し上げていきたいと思います。

(記者)

 それに関連しまして,身動きが取れなくなるということもありますけれども,財政健全化プランが今年度で終了しますが,財政が厳しい中で交付金が引き上げられつつある中,そういう財務省の方針がある中で,令和5年度以降,どのように財政健全化を図っていかれるおつもりでしょうか。

(市長)

 財政健全化計画は基本的には5か年でやってますが,最終年度ということになっていまして,当初作った健全化プランは,達成は一応できますが,結果として令和5年度当初の段階で,財政(調整)基金がゼロとは言わないけれども。

(財務部長)

 900万円強です。

(市長)

 基本的な財政調整基金もゼロになっているので,今後の5か年,歳入の収支見通しがちょっと立たないので国の方が3か年になる予定もありますが,少なくとも向こう3か年ぐらいの財政健全化プランをやはり作っておかないといけない。当初予算編成が今終わったばかりなので,財政当局もまた,それに向けまして作業に入っていくので,新年度に入ってしまいますけれども,新年度のできるだけ早期にそれを作って,また議会にもご説明したいと考えております。相当厳しいです。

(記者)

 プランを作っていかれるということで,市長選がありますけれども,市長選の前ではありますが,作っていかれるということでよろしいでしょうか。

(市長)

 市長選も秋で,ちょっと遅いので,来年度早々にできたらそれを仕上げて,遅くとも6月議会には提示をしないといけないと思っています。当初予算にちょっと間に合わないと思うので。

(財務部長)

 (当初に)3年間の収支見通しは出しますけど,プランまでは。

(市長)

 プランはちょっと遅れます。

(記者)

 先程の話で,岸田内閣は負担が増えてくるとの話がありましたけれども,コロナの交付金が無くなるという見通しを今日おっしゃいましたけれども,無くなる見通しの根拠としては,そういうことがあって無くなるのではないかということですか。

(市長)

 霞ヶ関の情報というのは,松島副市長が詳しいですけれども,財務省は全然つける気はないですね。そこを補足してもらえれば。

(松島副市長)

 私は財務省の人間ではないので,確たることは言えないのですけれども,聞いてる範囲内においては,昨年もいろいろコロナの交付金の使い方についての記事が出たというのは,皆さんもご承知だと思います。例えば,余ってるというか基金に積み上がってるとか,そういうのがあるということと,後はその内容ですね。これが本当にコロナの交付金として良いのですかみたいな,それは会計検査院の方でも指摘はいろいろあったと思います。後は,先程市長もおっしゃったように,2類から5類の話で平常時に戻っていく。こういったこと,その他いろいろ考えますと,やはり一定,元に戻るというか,明示的にコロナの交付金を今計上してない段階。ただし,第9波というかどうかはともかく,今後何か起こった時には対応しないといけないので,予備費で5兆円積んでるわけです。何かあれば,多分そこから対応することになるのですが,今,少なくともその表向きというか,外形的に,今後もそのコロナ交付金を,令和2年度以降にやってきたのと同じようなトーンというかペースで,地方に対して配るというような姿勢はおそらく取ってないだろうというのが見立てです。

(記者)

 それに関連して,これまでコロナ禍以降,高知市は経済対策であったり観光施策含めて,独自の政策,新規事業をされる時に,その財源として交付金に頼ってきた部分があると思うのですけれども,その交付金が無くなるとした時の懸念と,どういうような財政運営になっていくのかという,その状況を教えてください。

(市長)

 この当初予算資料の4ページで,令和2,3,4年と交付金がどれだけかというのを,それぞれ集計しておりますけれども,トータルするとやはり100億円位交付されているのです。国がやらないけれども我々が先行してやろうとか,かなり機動的に対応してきました。特に,肥料,飼料が高騰していた時に農林水産省の動きが本当に遅くて,待っていられないということで,例えば,農家の肥料代というのを確定申告を基にして,確定申告で出ている数字の大体2割程度を支援しようということで先行して(補助金を)出しました。農林水産省が遅まきで出てきましたけれども,農林水産省の支援は使いにくくて,ハードルが高いのです。そういうのはあまりやりたくないので,機動的にいきたいということで,できましたけれども,やはり交付金がないとできないです。そういう懸念はしています。

(記者)

 仮に無くなるとなると,どういう状況になるのですか。つまり,独自の政策というのはなかなか追加で打ちづらくなってくるのか,その辺を。

(市長)

 間違いなく独自の政策は取りにくくなります。しかも財政調整基金を当初予算で全部突っ込んでいて余裕がないので,本当言うと物価高騰対策とか,市民生活が非常に逼迫しているので,一定やることはやりたいのですけれども,やはり3月いっぱいがもう限界になっています。我々もそういう懸念はしています。

【西敷地について

(記者)

 すみません,西敷地なのですけれども,先程のやりとりの中で,基本方針作りに向けて検討委員会を立ち上げて,というようなことをおっしゃいましたけれども,そういう方針作りに着手するのは任期内にするという理解でいいのか,そういう方針作りへの着手自体も任期内でしないかもしれないのか,というところを教えてください。

(市長)

 いや,そこは見送るつもりはないですね。やはり西敷地というのは,積み残した中でも一番注目されている事業なので,そこは次のステップに向けた一定の方向性の着手をしたいと思います。ただ,委員会を立ち上げた場合に審議に多少時間がかかるので,多分今の私の任期の11月までに,その結論が出ていない可能性がありますけれども,着手はしたいとは思っています。

(記者)

 委員会の立ち上げまではいくのですか。

(市長)

 まだ,そこを商工(観光部)と詰めていないのですが,自分の思いとしてはそうです。

(記者)

 その暫定整備の話ですけれども,今おっしゃったその方針作りというのは,暫定ではない最終的な目標での方針ということだと思うのですけれども,暫定整備をどうするかという話で,先程市長が議会からもうちょっと様子を見た方がいいのではないかという声もあるとおっしゃって,その声を僕も聞きますけれども,一方で議会の中には市がある程度の方針を示してもらわないと,ずっと議会の意見を聞くと,市長がおっしゃってて,そこは議会の配慮もあるとは思うのですけれども,議会の中には,こちらに投げられても困るというか,言葉が悪いですけれども責任転嫁をしているようにも聞こえるというのは,与党の,与党的な会派からもよく聞く声では正直あるのですけれども,その辺はどうお考えですか。

(市長)

 もちろん最終的に執行部案を固めて,それで議会と相談するということをしないと決まらないと思います。それは(市議会議員選挙の)改選後になります。

(記者)

 決め方というのは,どういうイメージで,その暫定整備,議会の意見を聞いても,これまでも意見は様々でその状況は変わらないのではないかなと思ってしまうといいますか。

(市長)

 ただ,価格で選ぶ可能性もありますけれども,やはり価格だけではなくて,今舗装してしまうと,例えば,夜間大丈夫なのかとか,いろいろな人,特に若い方々も入ってくるので,商店街の中には治安の問題は大丈夫かという意見もあります。そういう意見も踏まえてどうするかというのは,やはり決めていかないといけないと思います。

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