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市販薬の過量服薬(オーバードーズ)について 

市販薬の過量服薬(オーバードーズ)とは

 近年,市販薬を過量に摂取する,いわゆる「オーバードーズ」が増加しており,特に10歳代・20歳代の若い世代を中心に増加しています。
 市販薬は,未成年者でもドラッグストアやインターネット通販などで,簡単に数多く購入が可能です。
 市販薬を含めた医薬品は,安全に効果を発揮するために,用法や用量が決められています。市販薬であっても,用法・用量を守らずに過量摂取すると,健康被害が起きたり,依存症になってやめられなくなる場合があります。

一般用医薬品の濫用防止に関するポスター

過量服薬(オーバードーズ)の背景

 市販薬の過量服薬を行う人には,「快感がほしい」というきっかけではなく,学校や家庭などの生活で感じている「生きづらさ」に対して,「つらい気持ちを和らげたい・まぎらわしたい」という気持ちが大きくあるとされています。薬を過量に摂取することで,眠気や疲労感がなくなったり,ふわふわした気分になったりするため,孤独感やストレスが溜まった状態などつらい気持ちから気分を変えるための手段の一つとして,過量に服薬するようです。
 しかし,その効果は一時的で,効果が切れると不快な気持ちになり,同じ効果を期待して過量服薬を繰り返してしまいます。また,繰り返すことで,同じ服薬量では感じる効果が徐々に薄くなり,一度に服薬する量が増加してしまいます。
 薬によっては,使い続けることで依存してしまい,やめられなくなるものもあります。過量服薬により健康被害が生じるだけでなく,亡くなってしまう事例が発生しており,特に注意が必要です。

一人で悩まず相談を

 過量服薬は身体への影響を伴いますが,その行為をしている間だけ,つらい気持ちから一時的に逃れられる面があることは「生きるための手段」と言うこともできます。過量服薬を繰り返している方の中には,命にかかわることを漠然と自覚し,やめたい気持ちを持つ反面,つらい思いを和らげるために過量服薬をするという相反する思いを持っている場合もあります。
 ご家族の方や周囲の方は,過量服薬したことを責めたり,個人的な価値観を一方的に押し付けたりせず,ご本人が何に悩んでいるか根本的な問題を受け止め,一緒につらい気持ちに向き合う姿勢を示すことが大切です。しかし,深刻な問題が潜んでいる場合もあり,自分たちだけで解決しようとして事態が悪化してしまうこともあります。まずは,医療機関などの専門機関で助言を受けながら治療を行うことが大切です。高知市では本人やご家族の方からのご相談も受け付けております。

相談窓口

精神保健相談

SNS相談

  電話は苦手という方は,LINEなどSNSやチャットで相談してみませんか。
  まもろうよこころ(厚生労働省ウェブサイト)  

依存症に関する相談

  依存症当事者・家族・支援者のための相談窓口ガイド [PDFファイル/6.22MB]

薬の使い方

  薬との正しい向き合い方を学んでみませんか。
  詳しくは,「くすりのページ」をご覧ください。

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