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本文

平成30年10月23日 市長定例記者会見

会見項目

  1. 平成30年10月19日中核市市長会議における提言
  2. 台湾・高雄市での観光PR
  3. 市長と語ろう会
  4. クエスタコン(オーストラリア国立科学技術センター)2018
    サイエンスサーカス・ツアー・ジャパンin 高知

配布資料

《配布資料1》  平成30年度中核市市長会プロジェクト提言内容 [PDFファイル/260KB]

《配布資料2》  テーマ関連資料 [PDFファイル/1.87MB]

  1. 台湾・高雄市での観光PRについて
  2. 平成30年度「市長と語ろう会」の開催について
  3. クエスタコン(オーストラリア国立科学技術センター)
    2018サイエンスサーカス・ツアー・ジャパンin 高知

《別添資料》  クエスタコン2018in高知関連 [PDFファイル/682KB]

《その他配布資料》  明治150年記念 第38回全国豊かな海づくり大会~高知家大会~パンフレット [PDFファイル/2.6MB]

会見内容

(1) 平成30年10月19日中核市市長会議における提言

 今月の19日に中核市市長会議が開催されました。現在中核市は54市,人口でいうと約2,000万人(1,892万人)おりますので,非常に重要な役割を果たしています。私は現在,中核市市長会の副会長を務めておりまして,お手元の資料では2番目(配布資料1の(2))の「地方への人材還流」,いわゆる地方への移住に関するプロジェクトチームを担当しており,10月19日に3項目の提言を,中核市市長会として取りまとめましたので,発表させていただきます。

 まず1点目は,いま非常に議論になっている幼児教育の無償化に関する提言です。(配布資料1の1ページ参照)中核市におきましても,幼稚園,保育所,認定こども園等に対する無償化の緊急提言を8月に行っておりまして(8月16日に行った「幼稚園,保育所,認定こども園以外の無償化措置等に関する緊急提言」),この提言に基づきまして,今回,財源問題も含めて新たな提言を行ったところです。国におきましても,教育の無償化のなかに入っておりますが,保育幼稚園関係の無償化に関しては8,000~9,000億円と非常に多額な財源が必要になってまいりますので,財源の地方負担が非常に大きな課題となっております。もともと政府として教育の無償化は前面に出してきた政策ですので,財源確保については国の責任において行うということを,今回の提言の大きな目標としております。提言の2項目め「待機児童の解消と保育の質の向上に係るさらなる支援の必要性について」は,上から4行目に書いてありますが,財源の確保も含めて,一体的に国の責任において実施することを入れております。2ページに,参考資料として,中核市のなかでこのプロジェクトを担当している尼崎市による試算状況を記載しています。いくつかの試算をしなければいけないのですが,中核市全体で,今分かっているだけでも136億円近い新たな財政負担が発生するということが判明しております。1団体あたり2億5,000万円程度の負担増になりますが,これは政府が現在の段階で実施しようとしていることだけですので,さらに拡大すると財政負担もさらに拡大していくことになります。また,現状では認可外の保育所について,我々はデータを持っておりませんので,ここも無償化になるということであれば,さらに財政負担は拡大すると見込まれます。

 消費税につきましては,来年10月に8%から10%への引き上げが表明されましたが,この2%の引き上げによって,約5兆円の新たな財源が国・地方に対して配分されるということになります。本来的にいうと,平成26年ぐらいから,特に地方は単独事業が相当数ありますので,国と地方とでかなりのやりとりがありまして,地方については1兆5千億円程度,国については3兆5,000億円程度,だいたい3対7の割合で配分するということに決まっております。ただ,この中では,いま言われている幼児教育・保育の無償化に関する8,000~9,000憶円の財源については入っておりませんので,国の責任をしっかりと果たして欲しいということを,中核市市長会からも強く申し入れをお願いしているところです。

 配布資料1の3ページをご覧ください。2点目の「地方の人材還流」についてですが,上から6行目に入れておりますが,地方における15歳から29歳の若者人口が相当減ってきておりまして,この15年間で約3割,532万人が減少しているという人口データがあります。地方と東京を比較してみますと,15歳以上の就業人口は,この15年間で,地方では228万人減少となっており,東京は逆に160万人の増加となっており,やはり東京一極集中は解消されていないというのが大きなテーマになっています。特に東京の出生率は非常に低いですので,出生率が低いところへどんどん若者が集まっているということは,見過ごせない問題だという認識を持っております。それを食い止めるためには,地方における修学と就業の促進が必要で,1点目につきましては,特色ある地方大学と中核市の連携,これに関する支援の充実ということを入れ込んでいます。特に大学につきましては,「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業」として地方創生も連携して行っており,例えば高知大学には約5,000人の学生,約1,000人の教職員,あわせて約6,000人がおります。高知大学の約5,000人の学生のうち,県外の学生が約8割(平成30年度は約75%)となっておりますので,(地方創生には)地域の大学との連携が必要ということで,中核市としても今後,各市で取り組んでいくこととしております。4ページをご覧ください。2点目の「地方における就業の支援」ですが,地方で就職した場合の労働環境の整備等で,様々な財政の支援を要請しております。3点目は,なかなかうまくいっていませんが,地方に本社機能を移転する場合の支援を要請しております。4ページ下の部分から書いていますが,地方移住についてですけれども,「まち・ひと・しごと創生基本方針2018」のなかでも,地方移住については支援をするということになっておりますので,5ページに記載されているように,地方移住のための居住環境等の整備に対する財政支援を行っていただきたいということを取りまとめたところです。

 7ページをご覧ください。「スポーツを核としたまちづくりに向けた提言」です。2019年にラグビーのワールドカップ,2020年に東京オリンピック・パラリンピック。そして,2021年にワールドマスターズ大会が関西で開かれるということになっておりまして,「ゴールデンスポーツイヤーズ」という表現がされているようですが,スポーツを通じた地域の活性化にさらに取り組んでいこうということで提言を取りまとめております。

 これらの3項目につきまして,11月から,国の各機関等を通じて働きかけを行っていきますので,どうぞよろしくお願いいたします。

(2) 台湾・高雄市での観光PR

 台湾の関連をまとめた資料(配布資料2の1ページ)をご覧ください。台湾の高雄市における観光・経済交流の様々なイベントに参加しております。高雄市は人口278万人の大都市ですが,一番大きな百貨店である漢神(かんしん) 百貨本店,漢神アリーナショッピングプラザとご縁をいただき,去年の11月に開催された四国物産展に,高知市役所踊り子隊を派遣して,大好評でした。その関係で,今年の8月には高雄市から総勢32名の踊り子が高知に来て,高知市役所踊り子隊に合流して,一緒に盛り上がりました。今年度も,11月8日から19日に,漢神アリーナショッピングプラザで日本物産展が開催される予定で,ここによさこいを派遣してほしいという要請がありますので,踊り子隊を派遣して,現地で結成された150人のチームと一緒によさこいを演舞することになっております。私も現地での記者会見と,調整中ではありますが,高雄市役所とエージェント(旅行代理店)関係を訪問してまいりたいと思っております。

(3) 市長と語ろう会

 平成30年度の市長と語ろう会についてです。本年度は若い方々との意見交換の準備をしております。それぞれの大学の関係者の方々,高校の関係者と事前に協議を進めており,4回行う予定になっています。まず10月31日が高知大学です。高知大学につきましては,本年の4月~8月に高知市の様々な実務講座(行政実務講座)を開催しておりますので,(この講座を履修した学生とは)一定のベースとしての学習をふまえた意見交換ということになります。また,12月1日は高知県立大学です。高知県立大学の学生につきましては,介護,栄養学,そして看護など,非常に実践的な学習をされております。また,年が明けて(1月12日開催予定の)高知商業高校は,生徒会活動として「地方創生プロジェクト」がありますので,こうした生徒の方々との意見交換。また,高知学園短期大学とは現在調整をしておりますが,2月に開催を予定しているところです。1か所あたり50人程度の学生が参加されるということですので,様々なご意見をいただきながら,今後の市政や若者の定住に繋げていきたいと考えております。

(4) クエスタコン(オーストラリア国立科学技術センター)2018
   サイエンスサーカス・ツアー・ジャパンin 高知

  クエスタコンとは,オーストラリアの国立科学技術センターで,大規模な技術センターですけれども,こちらが来日されることになっております。今回,大阪市,奈良市,名古屋市,高知市の4か所へ訪問される予定になっておりまして,展示やサイエンスショーをなどを行う予定になっております。配布資料2の6ページをご覧ください。クエスタコンの開館30周年を記念して,日本の4都市を回ることになっております。クエスタコンの立ち上げの時に,日本が財政的に支援をした経緯があるようで,2014年に,東日本大震災の復興支援として,東日本各地をツアーでまわっておられました。(来日は)それ以来ということになります。クエスタコンが制作した科学体験の展示物,さらには大阪市立科学館の展示物も加えまして,約30点の展示を行うことになっております。オープニングセレモニーが11月8日の予定で,11日までの体験展示ということになっております。また,サイエンスショーを11月10日,11日の土日に行うことになっており,非常に楽しみです。8ページをご覧ください。サイエンスショーを県内3か所の学校で行います。11月8日に香美市立片地(かたぢ)小学校,高知市内は11月9日に小高坂(こだかさ)小学校, 同じく9日に小津高校で行うということです。子どもさんも非常に楽しみにされておりますので,非常に良い企画を高知みらい科学館に持ち込んでいただいたことを,関係者の方に感謝しております。

質疑応答

(記者)

 今月末,全国豊かな海づくり大会が高知で開催されます。天皇皇后両陛下の最後の三大行幸啓(ぎょうこうけい) になるかと思いますが,市としての関連行事,それから市長としてどのような大会にしたいか,天皇皇后両陛下にとってどのような高知訪問になればよいかをお伺いしたいと思います。

(市長)

 2つご説明したいと思います。まず最初に,お手元のパンフレットの右上に,明治150年記念という冠を,高知からも提案して付けさせていただきました。第38回全国豊かな海づくり大会ということで,式典は高知市文化プラザかるぽーと,そして,稚魚の放流を土佐市の宇佐で行うことになっております。式典と稚魚の放流は参加者が限定されておりますので,10月27日,28日と同じ日程で,中央公園におきまして,関連するイベントを開催することになっております。高知県,高知市も様々な形で協力しており,「土佐のおさかなまつり」という名称で開催する予定です。

 また,式典についてですが,三大行幸啓につきましては,国体,全国植樹祭,そしてこの全国豊かな海づくり大会となっております。天皇陛下は非常に魚類にお詳しいということで,皇太子時代から全国豊かな海づくり大会にご出席されているとお聞きしております。ご本人がハゼ類の専門家であり,学術論文も非常に多く出されており,魚の専門家という認識を持っておりますので,天皇陛下におかれましても,今回の高知の訪問を非常に楽しみにされているのではないかと考えております。

 平成14年の国体以来のご来高ということになりまして,過去を含めて3回目になると聞いております。平成14年の高知国体のときも,非常に記憶に残られている方も多いと思いますし,私も天皇皇后両陛下が来られたことは鮮明に覚えております。今回は平成最後の行幸啓ということになりますので,私どもも万全の態勢で臨んでいきたいと考えておりますし,県民・市民の皆さんも,非常に楽しみにされていると思っているところです。

(記者)

 先日,オーテピア西敷地に関する説明会を市民を対象に開いています。2日間で多くの市民の方が参加し,非常に様々な意見が出ています。それを市長として今後どのように受けとめて,西敷地の施策に反映させていくか所見をお願いします。

(市長)

 10月14日の日曜日と17日の水曜日に,2回の説明会を開催いたしました。日曜日のほうが参加は多く,約200名の方々にご参加をいただいて,17日は夕方からでしたが,約170名の方々にご参加いただきました。非常に市民の方の関心が高いということを改めて感じたところです。

 説明会の中では,やはり広場にしてもらいたいという意見が多くを占めておりましたが,商店街の活性化につながる提案だというご意見もあり,また,地域連携推進センターということで大学が中心部に出てくることによって,新しいものづくり等につながっていくのではないか,というご意見もありました。ご意見につきましては,取りまとめをして各ジャンル別に分類する作業中で,高知市議会の所管の委員会にご報告するための準備をしているところです。

 西敷地は,2,500平米ほどある,中心部における最後の公共用地ですので,できるだけ高度化をした形で複合施設として活用をしていきたいと考えております,と説明させていただきました。市議会におきましても賛否両論がありますので,ご理解をいただけるよう丁寧な説明をして,12月議会で議案を出すことになると思いますので,議会と相談をしながら,今後の方向性を決めていきたいと考えております。

(記者)

 KYB(株式会社)の免震,制振装置の改ざんデータの問題がありますが,高知市の総合あんしんセンターや市役所の新庁舎などに,改ざんされた製品が使用されている可能性があったり,使用する予定であったりということと思いますが,その件の受け止めについてお伺いします。

(市長)

 東洋ゴム(工業株式会社)の免震の不正(2015年に発覚した免震ゴム等の性能データ改ざん)のときもそうでしたけれども,やはり人の命を預かっている重要な部品のデータが改ざんされるということはあってはならないことですので,非常に憤りを感じています。東洋ゴムの改ざんでは,オーテピアの開館がその関連で相当遅れましたし,我々もかなり影響を受けましたので,損害賠償を求めることにしております。

 今回のKYBの件では,免震と制振の装置(についてのデータ改ざん)がありますが,総合あんしんセンターの地下には免震装置を入れ込んでいます。将来の交換に備えて地下に入れるようになっております。制振装置は総合あんしんセンターの壁には入っていないと思いますが,マンションなどの制振装置の場合には,壁の中に入っていますので,壊して交換する必要があるため,相当大きな影響があると思っております。私どもの総合あんしんセンターは免震装置ということを確認していますので,その製品がデータを改ざんされたものなのかということを,メーカーと協議して詳しく確認をしていきます。

 また,新庁舎を現在建設中でございまして,まだ設置はしておりませんが,(免震装置が)納品されていると現場から聞いております。今後の展開によっては新庁舎の工期に影響しますので,納品されているものが正規のデータを満たすものなのかどうかを確認中ですので,その作業を急いでいきたいと思います。

 いずれにしても,人の命を守る重要な建築関係の部品ですので,再びあってはならないことがあった,ということで憤りを感じています。

(記者)

 先ほどの質問に関連して,新たに納入したことが判明した建物はありますでしょうか。

(新庁舎建設事務所長)

 現在確認したところでは,他に使用されている建物はございません。

(記者)

 新庁舎の関連ですが,この夏の台風や災害で工期の遅れがでている状況ですが,今回の件で更なる工期の遅れになると,仮庁舎の賃借料など更なる費用負担が発生することが懸念されるかと思います。今回の件で費用負担が発生した場合は,損害賠償を求めていくのでしょうか。 

(市長)

 今回の製品のデータ改ざんの関係で工期が遅れた場合は,損害賠償を具体的に検討していかなければならないと考えております。

(記者)

 「市長と語ろう会」についてですが,1回の時間がどれくらいのか。また,市長はこの場で学生さんに何を語って何をやり取りするのか,お伺いしたいです。

(市長)

 1回あたりの時間につきましては,後ほど事務局からお伝えします。

 いきなり学生と議論をすることは難しいので,事前に高知市の幹部職員が勉強会という形で入っています(行政実務講座)。テーマは地方創生や人口の減少,地域への定住などをベースにしていますが,いろいろな形でのご意見をいただけるのではないかと思っております。

 私が率直に語りたいのは,学生さんが将来どういう方向に進もうとしているのか,それと関心があるのは,高知に残ってもらえるのかどうか。もちろん県外へ出たいということを止めるつもりはないのですが,高知に残るのであれば,どういったことをやろうと考えているのか、などを活発に意見交換したいと考えています。

(広聴広報課長)

 各開催時間は約2時間を予定しています。市長から冒頭で短い説明を入れて,ワークショップ形式,グループトークで学生さんと具体的に,かつ直接議論を交わしていこうと考えています。

(記者)

 前回(平成29年度開催)の防災の長期浸水のエリアの市長と語ろう会の続きということでしょうか。

(市長)

 テーマは違いますが,市長と語ろう会という全体の流れとしては同じです。また,各学校からも意向がありますので,グループトークの場合は一つの班に入ると話をする学生さんが固定されてしまうので,順番に班を回るということも考えています。楽しみにしております。

(記者)

 先ほどの西敷地に関してですが,説明会を2回開催されていて,私も拝見したのですが,2回では足りないのではないかと感じましたが,どうでしょうか。

(市長)

 私の日程もかなり立て込んでいますので,再度開催することは厳しい状況にあります。ただ,ご意見などがあると思いますので,所管部局にご連絡をいただいたら協議をすることとしています。説明会に来られた約200名と約170名の方には説明をしましたが,(優先交渉権者から)ご提案頂いている事業提案につきましては,その中身を承知していない市民の方々もおられるかと思いますので,説明会で使った資料は高知市役所のホームページで見られるようにしたいと準備しております。

(記者)

 反対の方がほとんどでしたが,せっかく市長が出ていっているのですから,最後は議論が平行線になるかも知れませんが,お互いに質問を2問3問と重ねて,膝を交えるような場になれば良かったと思うのですが,あと1回か2回開催することは難しいでしょうか。

(市長)

 また考えていきますが,日程的にはちょっと難しいと思います。

(記者)

 12月議会に出すということが決まっているから日程的に難しいということだと思うのですが,その日程を後ろに延ばすことは難しいのでしょうか。 

(市長)

 議会とも相談はしますけれども,これ(定期借地権の設定を議決案件とすること)は議員立法で決まったものですので,12月にお諮りする予定とずっと表明してきております。ご承知の通り,来年の4月に統一地方選挙があり,(市議会議員が)改選になりますので,この議論は現職の方と継続していますので,任期の中で一定のご判断を仰いでいく必要があると考えています。また,なぜそんなに急ぐのかという質問もありましたが,第二期中心市街地活性化基本計画に財源的に入れており,これが30年度から34年度の5か年の計画となっておりますので,財源的に中心市街地活性化の関連財源を使うということになれば,34年度までに完了しなければならないと考えています。

(記者)

 建物が出来ていなければいけないということですね。

(市長)

 そうです。例えば補助金などを使いながら実施するということになると,その期間の中で完了するということを目指していくことになります。そういうことも考慮して,12月議会で,ということを申し上げているところです。

(記者)

 予定が遅れると補助金がもらえなくなるということですか。34年度まで,というとかなり長い期間がある気がしますけれども。

(市長)

 12月議会での議論をふまえねばなりませんが,通常でいいますと,基本設計,実施設計で1年少々。現場に入ってから1年から2年ほどかかり,建築工事を含めて最短3年近くかかりますので,そんなに余裕はないと考えています。

(記者)

 例えば、3月議会まで判断を遅らせてもいけそうな気がしますが,それはお考えになっていないのですか。

(市長)

 議会の判断もありますが,我々としては、一旦,12月議会でお願いしたいと考えております。

(記者)

 今の関連ですけれども,補助金は来年度の話なので,12月でも3月でも実務上大差はないのではないかと思いますが,どうなのかということと,議員でさえ全貌が明らかになったのは9月議会の途中で,市民であれば尚更聞いて間もないわけで,それで時間がないから説明できないというのは,市民への説明責任を果たしていると言えますでしょうかね。

(市長)

 市民に対しては2回説明を行いましたし,また議会へも報告を行っていきます。議員の皆様も半数以上は説明会に参加しておられましたので,議論のやりとりをお聞きになられた方も多いので,我々は出た意見をジャンル別に整理して,正式に委員会に報告してご意見を賜りたいと考えております。12月議会で定期借地の議決をいただいたあとになりますが,補助金につきましては一番早くて来年の6月の概算要望になりますので,通常で考えると32年度の補助金になる可能性が高いと思います。32年度に補助決定して,そこから着工するとしても,34年度が第二期中心市街地活性化基本計画の期限と考えると,そこまで余裕はないかと思います。

(記者)

 12月議会か3月議会かという年度内の話なので,あまり関係がないと思いますがどうでしょうか。

(市長)

 完了までの全体のスケジュールがありますので。

(記者)

 説明会の中で,事業者や高知大学から直接話を聞かせてくれ,という意見がかなり多く出ていたと思います。市長はそのつもりはないということでしたが,市民だけでなく議会も聞いておらず,市長からの代弁だけでしか聞いていないので,どういう計画かをじかに聞きたいという要求は当然だと思いますが,それに応えるような舞台設定を求めることは難しいでしょうか。

(市長)

 今の段階では考えていませんが,議会側にもご意見をお伺いしながら,最終的にどういった方向になるかということを決めていくことになると思います。それと,広場を求める意見が非常に強かったということを感じていますので,現状でも広場機能を含めた提案になっていますが,それをさらに充実できるかということについては,提案事業者と協議をしていきたいと考えております。

(記者)

 11月5日に委員会(経済文教常任委員会)があって,その後ただちに協定締結ということになって,12月議会に議案提案ということだと思いますが,すごく速いな,と思います。その協定締結の相手方はどこになりますか。

(中澤副市長)

 優先交渉権者として和建設さんとチカミグループさんと協定を締結することになります。

(記者)

 新会社はどうなりますか。  

(中澤副市長)

 協議のなかで方向性を議決いただいて,先に進む形になれば,新会社の立ち上げに入ると思いますので,実際の定期借地権の契約は新会社と結ぶ形になります。

(記者)

 協定は新会社ではなくて,どうなるか分からないうちのは新会社はつくれないので,和建設とチカミと締結するということになるのですね。その協定は個人と結ぶわけですか。

(中澤副市長)

 個人ではなく,現在事業を提案されている企業グループと結ぶかたちになります。個人ではありません。

(記者)

 クエスタコンの開催について伺います。日本で4年ぶりに行われるツアーが高知でも行われるということですが,高知みらい科学館を拠点にこのツアーを通じて子どもたちにどのように科学に親しんで欲しいのか,という期待をお聞きしたいです。

(市長)

  (7月24日に)オーテピアを開設して,(廃校となった旧)追手前小学校の在校生,OBの方々にはご苦労いただいたことを感謝しておりますが,オーテピアで図書館とみらい科学館を併設しましたので,すごく良かったと思っております。図書館に来られた方が,相当数みらい科学館にも来られておりますので,相乗効果が非常に発揮されております。また,いろんな実験を含めまして,サイエンスショーも実施しておりますが,このクエスタコンは本格的なサイエンスショーを行うことになると思いますので,子どもたちも楽しみにしていると思いますし,我々も非常に楽しみにしております。

(教育委員会図書館・科学館課 高知みらい科学館担当者)

 クエスタコンについては,先週末に大阪市立科学館で開催を終了していて,このあと奈良市,名古屋市,そして最後に高知市に来る予定になっております。市長から説明があったように,県内の3つの学校とオーテピアでの展示と,サイエンスショーという3本柱になっております。クエスタコンのサイエンスショーを私も大阪で拝見しましたが,高知で行っているサイエンスショーよりも,更にエンターテイメント性が高いものになっておりますので,ぜひ楽しみにしていただきたいと思います。

(市長)

 高知みらい科学館を立ち上げて,非常に好評をいただいておりますが,想定外のことがありまして,ボランティアスタッフ(開館前の6月28日(木)締切で募集していた,来館者に展示アイテムの使い方や楽しみ方を伝えるボランティア「高知みらい科学館サポーター」)を募集しましたら,中高生の応募者が相当数あり,スタッフとして入ってもらっています。

(教育委員会図書館・科学館課 高知みらい科学館担当者)

 科学館サポーター41名のうち,26名が中高生で,半分以上を占めています。

(市長)

 中高生は科学部がありますので,そういうメンバーがみらい科学館のサポーターに応募してきていただいて,楽しみながらサポートしてもらっています。人数の多さでも,良い想定外で非常に良かったと思っております。

(記者)

 KYBの件で確認になりますが,総合あんしんセンターはすでに設置されていますが,その製品がデータ改ざんをされたものであれば,損害賠償を求めるということになるのでしょうか。

(新庁舎建設事務所長)

 改ざんが確認されれば,当然交換を要求することになると思います。

(市長)

 適正な製品に交換していただくことは当然求めますが,損害賠償をすることは今後検討していくことになります。ただ,報道されているように,その交換がいつになるのかということが問題になります。

(記者)

 KYBへの確認はどのぐらいの頻度で行っていますか。

(新庁舎建設事務所長)

 新庁舎につきましては,施工者及び設計監理者を通じて,メーカーに確認作業を行っているところです。

(記者)

 有効な回答は得られていないということでしょうか。

(新庁舎建設事務所長)

 現時点ではございません。

(記者)

 西敷地の資料の件ですが,先ほど市長がホームページにアップするというお話でしたが,おっしゃっているのは,説明会の時に配られたもの,という言い方をされたと思いますが,説明会では資料自体が不十分だという意見が非常に強くありました。例えば,絵が違うので修正をしろ,という話もありましたが,時間がないのでできないというお返事でしたし,会計士の意見や妥当性検討委員会の指摘事項はちゃんと出してほしいという意見も出ていたと思いますので,掲載する場合は,そういったものを含めたものでないとおかしいと思いますが,いかがでしょうか。

(市長)

 ご承知の通り,企業情報などもありますので,企業情報を除く部分について,市民の方が知り得たい情報については,事業提案者の説明だけではなく,関連資料も掲載することも検討していきたいと思います。

(記者)

 少なくとも,議会に提出した資料は掲載するべきだと思いますが。

(市長)

 量的にかなり多いので,全て掲載する必要があるかは分かりませんが,重要なものは掲載するべきだと思っております。

(記者)

 西敷地に絡めてまちづくりの話題ですけれども,議員さんの動きをいろいろと見ると,政争の色を帯びてきたと感じますが,どうでしょうか。

(市長)

 政策論争ではあると思います。広場にするのか複合的な高度機能を持たせるのかという,どちらを選択するかという政策の議論であると基本的には思っております。当然両論あるということは承知しております。

(記者)

 会派でいうと,新こうち未来が署名活動をされていますが,あの点についてはどうでしょうか。

(市長)

 広場に賛成するという立場で会派で行っておられるので,政策の選択でされているという認識を持っています。

(記者)

 説明会でも,その後の囲み取材でもあったかと思いますが,西敷地を争点にして,市長選をされてはどうかという意見も出ていたように思いますが,その点についてはいかがでしょうか。

(市長)

 それはやはり,12月や3月の議会での議論をふまえた,その後の話だと思います。

以上

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