VOICE

VOICE

北野直人さん・北野多紀代さん
東洋町で民宿を開業。

009

これからお店を始めたいと考えている方に,先輩出店者の皆さんの「生の声」をお届けする“VOICE”。
第9号は、東洋町で民宿を開業された北野さんにお話をお聞きしました。

◆現在の事業内容を聞かせてください。

[北野さん]

今は主に、四国遍路の巡礼の方をはじめ、観光やビジネスで来られるお客さんの宿泊を受け入れています。
あとは、3人から15人くらいまでの小規模な宴会にも対応しています。

[写真]お店の前にて、店主の北野さんご夫妻。
↑お店の前にて、店主の北野さんご夫妻。

◆民宿を始めようと思ったきっかけを教えてください。

[北野さん]

定年をきっかけに香川県へ移住したんですが、そこでお遍路文化を知って、自分でも歩き遍路を経験しました。
その中で、日常的に歩き遍路の巡礼者の方々と接する機会が増えていって、自然と敬意を抱くようになったんです。 それで、「自分にも何かお遍路さんの力になれることはないだろうか」と考えるようになり、お遍路宿をやってみたいと思うようになりました。

[写真]客室の内観。
↑客室の内観。

◆開業するにあたり不安だったことや苦労されたことはありますか。

[北野さん]

会社勤めは長かったんですが、いざ自分で開業となると、最低限必要なお金をどうやって準備するのかとか、どれくらい必要なのかとか、役所に出す届け出の手続きとか……とにかく分からないことだらけでした。
でも、「引継ぎ支援センター」や「よろず支援拠点」、「商工会」など、気軽に相談できる公的な窓口の方が本当に親身になって相談に乗ってくれたので、ひとつひとつ楽しみながら解決することができました。

[写真]或る日のお食事。献立は季節や人数、仕入れ状況などにより替わります。
↑或る日のお食事。献立は季節や人数、仕入れ状況などにより替わります。

◆高知へ移住されたと伺っていますが、高知での生活はいかがですか。

[北野さん]

正直、「意外と快適で住みやすい!」というのが率直な感想です。 長年の転勤生活でいろんな地域に住みましたが、高知は山も海も川もすぐそばにあって、日本の原風景に囲まれているんですよね。
それでいて、車でちょっと走れば市街地と同じようにスーパーや量販店も揃っている。
毎日が健康的で穏やかで、仕事も趣味も充実していて、まさに「人生の楽園」だと感じています。

◆経営上工夫した点や開業後に気づいたことは?

[北野さん]

事業を引き継ぐにあたって、「昔ながらの良さは残しつつ、できる限り快適に過ごしてもらいたい」という思いがあったので、衛生面や水回り、設備や備品にはこだわって整備しました。
それから、開業してみて初めて気づいたのが、インバウンドのお客様が想像以上に多かったということです。
そのため、英語表記の必要性を強く実感しましたね。

◆これから移住される方に向けてメッセージがあればお願いします。

[北野さん]

「案ずるより産むが易し」という言葉の通り、まずは一歩踏み出してみることをおすすめします。
高知は移住者に対して温かい方が本当に多いと感じていますし、毎日が穏やかで楽しく、明日が楽しみになるような日常が待っていますよ。

<プロフィール>

北野 直人 さん(大阪府出身)
北野 多紀代 さん(京都府出身)

ご夫婦で約15年間宿泊業に携わり、定年を機に東洋町へ移住。東洋町で約50年続いていた「まるたや旅館」を受け継ぎ「民宿まるたや」を2025年3月に開業。

民宿 まるたや

高知県安芸郡東洋町野根丙1774