VOICE

VOICE

照屋文彦さん
学校の先生から転身、デニム衣料・雑貨店を開業。

001

これからお店を始めたいと考えている方に,先輩出店者の皆さんの「生の声」をお届けする“Voice”。
第1号は,学校の先生から転身,デニム衣料・雑貨店「isa denim store×HiCO」を開業した照屋文彦さんにお聞きしました。

デニム衣料・雑貨のお店を始めようと思ったきっかけを教えてください。

[照屋さん]

長年勤めた教員の定年まで数年となり,子どもが独立したのを機に商売をしてみたいと思うようになりました。isa(デニムブランド・高知県黒潮町)は私が以前より愛用していたブランドでしたが,当時は高知市内に取扱店がほとんどなく,近くにショップがあるといいなと思っていたことや,一年間の教頭企業研修でお世話になった百貨店のマネジャーさんからチャレンジショップを勧められまして,まずは開業前にお試し経営ができる「京町チャレンジショップ」で一年間始めることを決めました。

[写真]店舗前での店主の照屋さんと奥様の順子さん
店舗前にて。店主の照屋さんと奥様の順子さん。順子さんは2階で整体サロン「順」を昨年11月にオープンしました。

チャレンジショップでのお試し経営はいかがでしたか。

[照屋さん]

京町チャレンジショップは一つの店舗のなかに3小間あり,3組のチャレンジャーが同時にお試し経営できるしくみになっていて,私はベトナム雑貨店の方,生花のユリ専門店の方と一緒に取り組みました。3人とも年齢・経歴・業種が全くバラバラでしたが,将来の開業を目指す「同志」でしたから,情報交換したり互いに相談したりして,そういう身近な存在がいたことは貴重でした。また,月々の負担額が少ないチャレンジショップでの一年間のうちに,経営の勉強や開業の準備などに余裕を持って取り組むことができました。

チャレンジショップで一年間経営したのち,本格的に出店した照屋さん。チャレンジショップのある同じ京町商店街内に,令和2年3月「isa denim store×HiCO」を開業しました。

開業時に苦労したことや経営上の工夫などを教えてください。

[照屋さん]

本格的に開業して思ったのは,やはり家賃や光熱費などの固定経費がかかることを実感しました。ただ,チャレンジショップでの一年間で毎月の売上額が把握でき,収支のイメージがつかめたことは,出店場所を探す際に役立ったと思います。開業したのがコロナ禍真っ只中の令和2年3月でしたから,客足は激減,商品の売れ行きもチャレンジショップ時代より減少しましたので,コロナの影響が出始めてすぐにマスク販売に着手,私のほうから工場に提案し,isaのマスクを製作してもらいました。予想通り売れ行きは好調で,この頃は売上げの大半がマスクでしたので,取り組んで本当によかったです。

HiCOさんのこれからのビジョンを教えてください。 

[照屋さん]

今はisaブランドの製品のみを扱っていますが,今後は他のブランドやオリジナル商品の展開,2階に陳列しているヴィンテージ時計・マグカップにも力を入れていきたいと思っています。HiCOの存在をもっと知っていただけるよう,SNSでの情報発信も充実させていきたいですし,他の店舗とのコラボなどもできたらいいですね。

[写真]店内デニム製品・雑貨売場
1階はisaのデニム製品がずらりと並んでいます。ジーンズやパーカなどの衣料のほか、バッグやポーチなど雑貨類もたくさんありました。
[写真]店内時計売場
2階ではヴィンテージ時計・マグカップを販売しています。

プロフィール

照屋 文彦(てるや ふみひこ)さん

1962年,沖縄県生まれ。大学卒業後,高知県で中学校教諭を務める。
2019年3月退職,同4月より京町チャレンジショップにてisa denim store×HiCOをオープン。
2020年3月1日,京町商店街内に出店。

isa denim store×HiCO 高知市はりまや町1丁目3-2
営業時間 10:00~18:00
定休日  毎週水曜日