文化財情報　重要文化財　建造物　旧山内家下屋敷長屋

指定

国指定　重要文化財　建造物　指定年月日　昭和54年 2月 3日

名称

旧山内家下屋敷長屋

所在地・所有者

高知市鷹匠町・（管理：高知市教育委員会）

写真

旧山内家下屋敷長屋

解説

　1864（元治元）年16代藩主山内豊範[とよのり]は、南屋敷の東にあった鏡川辺の7人の家臣の屋敷を替地を与えて召上げ、ここに下屋敷を建設した。長屋もこの時建てられたものと思われる。
　南北に長い文字通りの長屋で、西面と両側面の三方が漆喰大壁で下方を下見板張とし、東西には半間通りの庇を付けている。一階は7区画に分けるが、それぞれ異なった間取りをもつ。二階は3区画に分けるが、中央の区画が十一間あって広く、いずれも板張りである。この長屋は後世何回か用途が変わったこともあって改造が大きかったが、当初の柱や梁がよく残っていたため、1981（昭和56）年の解体修理で当初の形がわかり復旧された。大名の下屋敷の長屋は全国的に少なく、貴重な遺構である。