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グロリオサによる食中毒の発生について

2008年12月23日

 平成18年8月,高知市内でグロリオサのコルヒチン食中毒による死亡事故が発生しました。また,平成15年にも同様の食中毒が発生しています。
 どちらの食中毒もヤマイモと間違えてグロリオサの球根を食べてしまったことにより,発生したものです。
 グロリオサについて,よく知り,誤食による食中毒を防ぎましょう。

グロリオサとは

コルヒチンの特性

中毒の防止

グロリオサの球根とヤマイモの比較

誤食による食中毒予防のポイント

グロリオサとは

 グロリオサ,Gloriosa superba Linnaeus(和名:キツネユリ,ユリグルマ)は,アフリカ,アジアの熱帯地域に分布するユリ科の球根植物です。
 近年,一般の家庭でも栽培されるようになり,露地では,初夏から晩秋に開花がみられます。茎は,つる性で細く,草長は,数メートルに達します。茎は,ユリ状ですが,先端に巻ひげがあり,この巻ひげで他の植物などに巻きついて生育します。花は,赤,赤紫,黄色が多く,花弁は6枚で,開花すると反転します。地下部には,円筒状の球根をつくり,地上部が枯れた後も土中で越冬し,繁殖します。
 グロリオサは,全草にコルヒチンを含有し,特に球根に多く含みます。また,種子や新葉にも,比較的多く含むという報告もあります。栽培や鑑賞をすることに問題はありませんが,食用にすると,中毒の原因となります。

グロリオサ
グロリオサ 花姿グロリオサ 自生状態
自生状態
グロリオサ 球根
花姿球根

コルヒチンの特性

 コルヒチンは,植物に含まれるアルカロイドの一種で,古くから痛風の特効薬として知られていますが,人や動物に多量に摂取されると,強い毒性を示します。人の場合,摂取後,数時間以降に,口腔・咽頭灼熱感,発熱,嘔吐,下痢,背部疼痛などが発症し,臓器の機能不全などにより,死亡することもあります。致死量は0.8mg/kg(体重50kgの成人で40mgの摂取量)とされています。

中毒の防止

 中毒を防止するには,収穫や採集のとき,食用の植物と間違わないことが肝要です。グロリオサの地上部は,葉の巻ひげや反転する花弁に特徴があるので,識別が容易ですが,球根は,ヤマイモなど食用のイモ類と似ています。ヤマイモは山野や庭などに自生しており,地上部が枯れても,イモが土の中に残るうえ,グロリオサの球根と収穫の時期も重なるので,十分な注意が必要です。

グロリオサの球根とヤマイモの比較

グロリオサの球根とヤマイモの比較 表面上:ヤマイモ
 ヤマイモは表面がゴツゴツして,ひげ根があり,表皮は剥がれにくい。
下:グロリオサの球根
 グロリオサは表面が滑らかで,ひげ根がなく,表皮は剥がれやすい。
 表皮の色は,グロリオサの方が茶色が濃いが,表皮の下は乳白色である。

折ったグロリオサの球根折ったヤマイモ
折ったグロリオサの球根折ったヤマイモ
 グロリオサを折ったところ。少々力がいる。糸をひかない。ヤマイモを折ったところ。簡単に折れる。糸をひいている。

すりおろしたグロリオサの球根すりおろしたヤマイモ
すりおろしたグロリオサの球根すりおろしたヤマイモ
 皮は摩擦に弱く,簡単にむける。むいてもぬめりは全く感じない。水分が多く出,白濁している。すりおろしりんご又は大根おろしのような状態になり,粘りは全くない。 皮をむくとぬめりを感じる。ヤマイモはすりおろすと,よく粘り,水っぽさはない。

誤食による食中毒予防のポイント

 野生植物や観賞用植物など,本来食用を目的としない植物には,中毒の原因となる物質が含まれていることがあります。グロリオサのように食用の植物と外見が似ているものもあるので,誤食しないように,次のことにしっかり注意しましょう。

  • 専門家の指導等により,正しい知識を学習する。
  • 山菜と有毒植物は,正しく判別する。
  • 食用と食用でないものを,同じ所で栽培しない。
  • 知らない植物は,絶対に食べない。
  • 判別に迷った時も,食べない。
  • 収穫したものを,安易に人に譲らない。
  • 料理する前に,もう一度確かめる。

誤食による食中毒例

  • トリカブトの葉を,ヨモギと間違えて食べた。
  • スイセンの葉を,ニラと間違えて食べた。
  • チョウセンアサガオで,根をゴボウ,葉をモロヘイヤ,つぼみをオクラと間違えて食べた。