ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

化学物質過敏症

2012年7月20日
 化学物質過敏症は過敏という名が示すように、ごく少量の物質にでも過敏に反応する点ではアレルギー疾患に似ています。最初にある程度の量の物質に暴露(さらされること)されると、アレルギー疾患でいう“感作”(特定の抗原(アレルギー反応を起こす原因物質)に対して、免疫機能により抗体がつくられ、それが記憶されている状態をいう。)と同じような状態となり、二度目に同じ物質に少量でも暴露されると過敏症状を来します。
 化学物質過敏症はアレルギー疾患様の性格だけでなく、低濃度の化学物質に反復暴露されていると体内に蓄積し慢性的な症状を来すという中毒性疾患に近い性格も兼ね備えています。未解明の部分が多い疾患ですが、このようにアレルギー性と中毒性の両方にまたがる疾患、あるいはアレルギー反応と急性・慢性中毒の症状が複雑に絡み合っている疾患であると考えられています。
 この疾患は、頭痛、全身倦怠感、不眠、便秘、動悸等特徴のない症状が多くなっています。
 原則的にはアレルギー疾患同様、その患者さんにとって合わない物であれば何でも原因物質になる可能性があり、世の中の物質すべてといっても過言ではありません。次のような物質等が頻度的に原因物質となる可能性が高く、意外と日常生活の中で身近に存在し、意識せずに接触している可能性が高いと考えられています。
 除草剤、殺虫剤、洗剤、漂白剤、芳香剤、建材、接着剤、塗料、香水、整髪料,ホルマリン等
 自宅内の安全からはじめ、町内の環境整備、市町村ぐるみの環境改善、国による適切な指導、地球規模で環境を考えることが必要になっています。
 (厚生労働省長期慢性疾患総合研究事業アレルギー研究班「化学物質過敏症 思いのほか身近な環境問題」パンフレットより)
 
 化学物質過敏症の方は、香水、建材、農薬など、さまざまな化学物質によって引き起こされる頭痛、全身倦怠感、不眠等の症状により、安心した日常生活を送れていないのが現状です。いつも原因物質を避けて生活をされています。
 発症者でない方に、何かできることはないでしょうか。例えば、多くの方が利用する場所に出かける時など、香料の使用を控える等の配慮が考えられます。
 化学物質過敏症や化学物質過敏症を発症された方の現状について、一人でも多くの方に知っていただきたいと思います。また、身近なことなど、なにかできることはないか考えてみてください。