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高知市議会だより229号(HTML版・令和5年6月1日発行)を発行しました
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1 3月定例会の概要
3月定例会(第495回)を3月1日から23日までの23日間の会期で開催しました。
開会日には、行財政改革調査特別委員会、南海地震等災害対策調査特別委員会およびまちづくり調査特別委員会が中間報告を行いました。その後、市長が令和5年度一般会計予算など51件の議案について提案理由説明を行いました。
6日から10日までの質問では、代表質問に5人、個人質問に9人が立ち、南海地震対策、物価高騰対策、子育て支援対策、健康福祉行政、環境行政、水道行政、教育行政などについて、活発な質問戦を展開しました。
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市長提出議案
最終日には、令和5年度一般会計予算について、小学校費および特別支援学校費を増額する修正案を賛成少数で否決した後、原案を賛成多数で可決、公文書等の管理に関する条例制定議案など50件の議案については、全会一致または賛成多数で、全て原案のとおり可決しました。
また、教育委員会委員の選任議案が追加提案され、全会一致で同意しました。
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議員提出議案
報酬並びに費用弁償条例の特例に関する条例制定議案など2件の議案を提出し、いずれも全会一致で原案のとおり可決しました。
意見書議案では、地域のグリーントランスフォーメーション(GX)の促進を求める意見書議案など10件の議案を提出し、うち5件を賛成多数で可決しました。
2 代表質問
(1)3月6日(神岡 俊輔、下元 博司)
市民クラブ 神岡 俊輔
市長の政治姿勢
質問
市長任期の最終年を迎えているが、今期の自己評価を伺う。
答弁
今期はコロナとの闘いの連続で、その対応に追われたが、国の支援や市民・医療関係者の方々の協力を得て対策ができた。改めて感謝したい。
質問
6期目を見据え、率直な思いを伺う。
答弁
今は、令和5年度予算の成立と執行に全力を尽くす。自身の去就については、後援会と相談して決めたい。
南海トラフ地震臨時情報対策
質問
避難対象地域と、避難先となる地域への周知について伺う。
答弁
令和3年度の市民意識調査では、臨時情報を知っているとした市民は5割前後であった。
臨時情報は、津波浸水想定区域内に住む市民への周知が特に重要となるので、今後、さまざまな機会を通じて周知に取り組む。
災害時の応急給水体制
質問
令和5年度に仮設給水タンクを34基購入する予算案であるが、その目的と活用について伺う。
答弁
仮設給水タンクは災害時、限られた給水車で効率的な運搬給水を行うため、指定避難所で組み立てて使用する。今後、地域の自主防災組織との連携を密にしたい。
認知症患者への支援体制
質問
認知症やその疑いのある高齢者が行方不明となり捜索願が出された事例もあると聞くが、本市としての支援体制を伺う。
答弁
今後、認知症高齢者の増加も見込まれるが、認知症になっても安心して外出できる仕組みづくりの場を5月頃に設置し、本人に寄り添った「伴走型支援」体制構築を目指す。
子育て世代包括支援の取組み
質問
妊婦全数面接により見えた本市の課題と、子育て世代包括支援センターの取組みについて伺う。
答弁
令和3年度に面接率100パーセントを達成し、うち要支援者は16.9パーセントであり、内訳は、未入籍やパートナー不在が最も多く、経済不安などもあった。今後、5年度に創設される、国の「こども家庭庁」からの情報収集に努め、母子保健と児童福祉の一層の連携強化を図りたい。
日本共産党 下元 博司
安保3文書の「矛盾」を認めず
質問
安保3文書は、「専守防衛に徹し、他国に脅威を与えるような軍事大国にはならない」と書き込む一方、「反撃能力」 敵基地攻撃能力を保有するとしている。矛盾しているとの認識はないか。
答弁
反撃能力の保有とは、「我が国の安全保障に関する基本的な原則」に即して定められたものであり、矛盾しないと理解している。
教育再生首長会議へ公費支出
質問
育鵬社(いくほうしゃ)など特定の歴史公民教科書の採択を進める「教育再生首長会議」に市長が加入し、年会費2万円を公費で支出していることは問題ではないか。
答弁
当該会議は先進的な教育事例の調査・研究を行っており、公益性があるので問題ないと考える。
質問
同じように育鵬社(いくほうしゃ)の教科書採択を進め、首長会議とも組織的な関係の深い日本会議は、先の大戦は東アジア解放の戦争、謝罪外交は日本の歴史や戦没者をないがしろにするものと主張している。ニューヨークタイムズに「ナショナリスト団体」と報じられるような日本会議をどう評価しているか。
答弁
保守的な歴史認識の立場を取っている団体と認識している。
子ども医療費助成は「国任せ」
質問
本市は県下で唯一、小学校卒業までしか子ども医療費助成を行っていない。中学校卒業までの医療費助成を求める。
答弁
子ども医療費助成は、本来国の責務として実施すべきもの。
マイナンバー保険証の「強制」に答弁なし
質問
個人の意思判断で申請するマイナンバーカードが、保険証と一体化されることで事実上の「強制」となる。このことについての松島副市長の見解を聞く。
答弁
カードの普及を進め、健康保険証の利用のメリットについて、社会全体に広げていく。
ファミリーシップ制度、検討へ
質問
同居する子どもも家族として届け出ることができるファミリーシップ制度へと、パートナーシップ制度を発展させてはどうか。
答弁
ファミリーシップ制度を施行している他自治体の状況や当事者団体等の意見を聞きながら、研究・検討していきたい。
(2)3月7日(平田 文彦、山根 堂宏)
自由民主党・中道の会 平田 文彦
競輪事業
質問
令和5年2月に開催した全日本選抜競輪の成果と本市経済への波及効果、競輪事業の今後の経営見通しを伺う。
答弁
本市で15年ぶりの開催となったG1レースの全日本選抜競輪は、4日間で約1万5千人のファンに来場いただき、95億6千万円の売り上げがあった。
多くの県外ファンや報道関係者に高知を訪れていただき、プロ野球のプレシーズンマッチとも重なったため、この期間中は市内の旅館・ホテルはほぼ満室であった。タクシーの利用や飲食業のにぎわいなど、地域経済に大きな波及効果があったと考えている。
高知競輪の経営状況は、車券収入で、令和元年度は約134億円であったのが、3年度は237億円余り、4年度はこれまでに234億円と順調に伸びている。
このため、累積赤字も順次圧縮しており、令和3年度末には46億円余りに縮減、4年度はバンク改修に約4億4千万円をかけているが、約42億8400万円に圧縮できる見込みとなっている。
南海トラフ地震対策
質問
津波三重防護事業における工事の進捗(しんちょく)状況と、今後の見通しを聞く。
答弁
令和3年度末の進捗率で、第1ラインは、国施工の延伸工事が約81パーセント、防波堤の改良工事が約26パーセントで、県施工の延伸工事は約25パーセントとなっている。第2・3ラインは、国施行で約11パーセント、県施行で約23パーセントの進捗となっている。
令和4年度は、第1ラインの防波堤の延伸に係るケーソン2函(かん)の据え付け、第2ラインの高知新港入り口部分の陸閘(りっこう)の整備、第3ラインのタナスカ工区約120メートル区間での基礎工や本体工等が実施されており、5年度以降、千松公園区間や桂浜公園区間の護岸や津波防波堤の整備に着手すると聞いている。
また、令和4年12月に成立した国の補正予算では、13億5千万円で種崎千松公園区間等の基礎工や本体工、タナスカ工区の実施設計や本体工などの護岸改良が実施される予定となっている。
公明党 山根 堂宏
財政健全化に向けた取り組み
質問
基幹産業に乏しく、基礎的な財源が不足している本市では、独自の工夫と努力が必要であるが、そのための今後の取り組みと健全な財政運営について伺う。
答弁
令和5年度早期に5年度から7年度までの3年間を計画期間として「財政健全化プラン」を策定する。コロナ禍や物価高騰などの影響により、歳入全体の見通しが立ちにくい状況であり、ふるさと納税の推進やクラウドファンディング、遊休資産の活用など税外収入の確保を強力に推進し、加えて、特定目的基金の活用や、使用料・手数料の見直しも検討の必要がある。歳出面では、財政を圧迫している公債費負担が7年度には減少に転じるものの、他の中核市に比べ負担割合が格段に高い本市では、5年度に予定している総合計画の第二次実施計画の策定作業の中で、投資的事業の絞り込みや平準化が必要である。財政調整基金残高がほぼ底の状態で、基金に依存した財政運営は限界近くであり、歳入と歳出の財政バランスを安定した財政運営レベルに近づけていくことが必要。ウイズコロナ社会の中で、事業仕分けを行うなど事務事業を厳しく見直しながら財政健全化の道筋を立てていく。
事前復興まちづくり計画
質問
事前復興まちづくり計画の策定に向けた、庁内の新たな組織の設置や計画の方向性、令和5年度に策定する復興基本方針(案)の委託に関しての効果を聞く。
答弁
庁内体制では、これまで検討PTを立ち上げ、復興基本方針(案)の策定やその後の体制強化を含め、課の新設も再検討していくとの意見をまとめ、防災対策部の体制強化を図るため定数を2人増とする。令和5年度は、本市の現状分析や課題を踏まえ、復興時の組織や手順等の庁内体制を整理し、6年度から地区別事前復興まちづくり計画を作成する対象地区を選定することとしている。5年度に策定する復興基本方針(案)は、限られた時間の中で本市の復興像を描いていくため、復興事例の収集や素案の作成等について、情報収集力に長けた専門のコンサルタント業者への委託とした。
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(3)3月8日(川村 貞夫)
新こうち未来 川村 貞夫
質問
平成15年度の市長初当選後の「予算の執行停止」に対する思いについて問う。
答弁
赤字に陥る恐れから苦渋の決断をした。市議会に説明しないまま本会議で表明したことで、強くお叱りを受けた。その後の公債費低減などを通して財政再建の道筋をつける大きな転換点となった。
質問
西敷地の利活用問題は、長引くほど余分な経費と労力がかかる。高層建築物を断念して、広場にすると明言せよ。
答弁
中心市街地の活性化に資するため「新たな滞留拠点」を整備しようとするもので、広場機能や家族機能といった多様な施設形態いわゆる複合施設を想定している。
質問
岡崎・尾崎のO2コンビは大きな成果があったが、県市協調路線について問う。
答弁
私の2期目から尾崎知事が誕生し、県市連携会議等の機会を通じて重要課題に対する協議を重ね、緊密な連携のもとで、南海トラフ地震対策、産業振興、教育の充実など幅広い分野で連携した取り組みを進め、多くの成果を上げてきた。
質問
中山間地域の光ファイバー網に対する副市長の思いは。
答弁
デジタル田園都市国家構想戦略を策定し、全国どこでも誰もが便利に快適に暮らせる社会を目指し、地域間の情報格差やデジタルデバイトに配慮しつつ、さまざまなデジタル施策を進める。
質問
高齢者の安否確認をIoTでフォローする仕組みづくりを。
答弁
集落活動センター「梅の木」を拠点施設とするスマートヘルスケア事業をスタートさせた。住民の身体計測データの見える化を行い、鏡庁舎の保健師と共有することで、モニタリングや健康相談ができる事業となった。福祉の向上や安心な暮らしづくりにつなげる。
質問
高知市の監査をどのように進めるのか。
答弁
大事なことは原本主義です。識見の監査は外部から就任したものであることが重要であり、平成3年には自治体OB職員等が監査委員に就任することを制限する法改正が行われた。また、二元代表制度のもとで、議選の監査委員はよく機能していると考えている。
3 個人質問
(1)3月8日(近藤 強、はた 愛)
市民クラブ 近藤 強
高齢者の災害関連対策を
質問
今期で引退することとなったので、7期28年を振り返りながら最後の質問を行った。特に12年間、南海地震等災害対策調査特別委員長として携わってきたことから、南海地震対策として、高齢者の災害関連死対策や浦戸湾三重防護の早期完成に向けた国への要請強化、三重防護の進歩に伴う避難所への水平避難だけでなく上階への垂直避難の推奨等について伺う。
答弁
各避難所の運営マニュアルで、多様性に配慮した運営としており、引き続き災害関連死ゼロの取り組みを進める。
日本共産党 はた 愛
「大軍拡」認める市長をただす
質問
増税と借金による防衛予算の2倍化はタガが外れており、年金を削り、医療・介護の負担増、中小企業には新たな課税となるインボイスを問題と思わないのか。
答弁
防衛力強化は一定やむを得ず、一定の国民負担は避けて通れない。地方財政に与える影響は負担増にならないことを強く求める。
地域貢献の仕事づくり実施へ
質問
地域貢献事業を担う市民や若者が仕事として賃金が得られる仕組みを検討・実施できないか。
答弁
仕事づくりは非常に重要。ハローワーク等と連携し検討する。
(2)3月9日(細木 良、伊藤 弘幸、大久保 尊司、岡崎 豊)
日本共産党 細木 良
質問
西敷地は市長自らが示した「暫定利用」を進めるべきでは。
答弁
議会や商店街との意見交換会で「少し様子を見たらどうか」との意見があり、財政状況も考慮し予算計上を見送った。
質問
スケボーが安全に練習できるスケートパークの新設について。
答弁
提案にあった東部運動公園拡張整備の中で協議する。
質問
障がい者が防災士資格を取得する意義と取得の支援について。
答弁
資格取得は障がいのある方の視点を踏まえた地域防災の取組向上にもつながり、意義深い。今後も資格取得のための支援を行う。
公明党 伊藤 弘幸
質問
道路交通法が改正されることにより、本市として、職員の命を守るため、行政職員として市民に模範を示すための具体的な対応策をお聞きします。
答弁
令和4年4月に「道路交通法の一部を改正する法律」が公布され、5年4月1日からは全ての自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されます。あわせて高知県警の本部長からヘルメット着用の周知を図るよう文書をいただいています。今後は、本市職員の命を守ることと、市民への模範を示すため、自転車利用の際、ヘルメット着用の周知を図ります。
公明党 大久保 尊司
質問
いま、私たち市民の生活状況は、物価高騰と光熱費の激増により、厳しい生活環境となっている。そこで、市民への今後の生活支援対策はどのように考えているのか岡崎市長に伺う。
答弁
国においては、現在、岸田総理から自民党および公明党に対して予備費5兆円等を活用した追加の物価高騰対策を検討し、3月17日までに党としての結論を得るよう指示が出されているとのことなので、直近の国の動向を注視し、各自治体での対応が可能な対策メニューが打ち出されたときには、スピード感を持って対応していく。
市民クラブ 岡崎 豊
当初予算について
質問
当初予算と財政面での評価について問う。
答弁
厳しい予算編成であった。非常時とはいえ、財政調整基金のほとんどをつぎ込んでの予算編成となった。令和5年度に新たな財政健全化プランを策定したいと、市長は答弁しました。
農業振興策について
質問
農業支援策の継続を問う。
答弁
令和5年度の支援策は未定である。「肥料及び飼料原料の国産化」に向け、「耕畜連携」等に取組み持続可能な農業振興施策を検討すると、市長は答弁しました。
(3)3月10日(浜口 佳寿子、寺内 憲資、福島 明)
日本共産党 浜口 佳寿子
5類引下げ後のコロナ対策迫る
質問
新型コロナが感染症法5類に引き下げられた後、感染が再拡大した場合の救急搬送体制や高齢者施設等への支援について伺う。
答弁
救急搬送は逼迫(ひっぱく)回避へ入院調整継続の緊急要望を厚労省に行った。高齢者施設等の衛生用品・検査キット配布は当面継続し、クラスター発生時の抗ウイルス薬緊急処方体制構築で支援を強化する。
就学援助の入学準備費拡充を検討
質問
新入学用品が高騰する中で、準要保護世帯の加算について伺う。
答弁
新入学準備費は引き上げの方向で、財務部と協議している。
公明党 寺内 憲資
質問
公明党の尽力により、高知医療センターに配備されたドクターヘリの評価を市長に伺う。
答弁
出動件数は年間610件に上っており、高知市中山間部からの救急搬送で重要な役目を果たしており、必要不可欠なものである。
質問
公明党が推進した♯7119の評価について伺う。
答弁
病気やけがの際、救急車を呼ぶか、直接病院に行くか迷ったときに、24時間365日相談できる救急医療電話相談窓口である。相談件数3891件中3584件は緊急性が低く、119番通報の件数を抑えることができている。
自由民主党・中道の会 福島 明
質問
平成3年4月の統一地方選挙において初当選、爾来(じらい)8期32年を務め、5月1日をもって引退いたします。この間、横山・松尾・岡崎市長と3代の市長と共に仕事をさせていただきました。3市長のもと、市政は着実に進展し、「平成の30年は高知市近代化の30年」と言えるのではないかと思います。私自身もその末端を担い、本市の変容を目の当たりにできたことは、感慨深いものがあります。市長は平成の30年を総括してどのような思いをお持ちですか。
答弁
30年間を総括し自然災害や財政問題等についての答弁でした。
4 休憩室
3月13日からマスク着用が個人の判断となりましたが、反応は悲喜こもごも。早く安心してマスク生活にサヨウナラしたいですね。ロシアのウクライナ侵略、トルコ・シリア大地震に心痛み、日々の暮らしも厳しさが続いていますが、アジサイ・ハナショウブの季節になりました。花たちに「勇気」をもらって一歩前へ進みましょう。
(議会広報委員 神岡俊輔)
5 高知市功労者表彰
3月23日に、高知市功労者の表彰式が、市議会本会議場で行われました。市議会議員を12年以上務めた3人が、市長から表彰されました。
表彰された議員 吉永 哲也
岡崎 邦子
清水おさむ
6 会派の意見(3月定例会を振り返って)
市民クラブ
どうする岡崎市政
市民クラブの代表質問で、今秋の市長選への去就を問われた岡崎市長は「後援会と相談する」とし、明言を避けました。しかし、市民の関心も高く、将来の市政への影響も大きいことから、早期の態度表明が待たれます。また、利活用方針が定まっていない「西敷地」の暫定整備の手法について、年初に議会各会派との意見交換が行われました。アスファルト舗装、土舗装、芝生敷案等の4つの暫定整備手法で、3200万円余りから6700万円余りの費用を要することが示されました。会派としては、岡崎市長を含めた次期市長の意向が反映できるよう、市長選の結果を待つべきで、新年度当初予算化は見送るべきと提言した結果、予算化されませんでした。
日本共産党
学校給食費の保護者負担増回避、オーテピア西敷地暫定整備求める
子育て支援として給食費の保護者負担増を回避するための予算修正を提案。予算原案については、競争性が働かず財政健全化の足かせとなる特命随意契約が横行している一方で、西敷地の暫定整備が盛り込まれておらず、現状を放置する予算であり反対しました。
学校プールの在り方検討委員会条例制定議案は、「結論ありき」や「議論の非公開」ではないことを確認した上で賛成しました。
国に対する意見書は、「物価高騰・コロナ禍での中小企業などへの緊急支援」「旧統一教会への解散命令請求」「同性婚の法制化」など5本を提出しました。
自由民主党・中道の会
新年度当初予算が無事に可決されました。好調な経営が続く高知競馬の利益から、畜産振興基金と中小企業・小規模企業振興基金に積み立て、活用しようとする試みや、森林環境譲与税を活用したイノシシの捕獲報奨金の増額、教育面では法的根拠をもとにした、いじめ問題への対応など、この1年間の会派議員による一般質問などの政治活動が実を結んだものです。また宿泊型産後ケアの利用者負担の軽減を評価する一方、利用回数が制限される措置に対しては今後是正を求めてまいります。8期32年、無遅刻無欠席で議員を全うされた福島明議員が本定例会をもって勇退となり、最後の質問戦に臨みました。ぜひご一読ください。
公明党
任期最後の議会
「令和」と共に始まったこの4年間。今議会では、勇退議員や新たな分野に挑む議員の登壇も多く、それぞれの思いを感じた議会でした。議員提案による政策を実現するには公益性にのっとった相当の執念が必要です。公明党が一貫して求めてきた被災者支援システムの運用は、被災者台帳の重要性を明確化することにより、発災時の罹災証明も同システムでスムーズに発行できることになりました。
また、子育て支援や医療的ケア児の支援策も拡充されます。今後も市民の皆さまのための政策実現を果たしてまいります。
新こうち未来
西敷地は市民が使いやすいように簡易な整備を
わが会派は一貫して新図書館西敷地は広場として整備し、多くの市民が多様な使用ができるようにするべきと考えている。民間提案を不採用としたことで安堵(あんど)しているが、現状の砂利でなく簡易舗装を施し、利用を促進することが当面の措置ではないかと考える。
山嶽会
身近な課題を市政に反映
高橋裕忠議員が委員会審議を通じて、令和5年度予算について執行部に説明を求めるとともに、提案をいたしました。今後とも市民の皆様の身近な声に耳を傾け、市政に着実に反映させてまいります。
清和クラブ
暮らしの安心・安全の推進を
海治甲太郎議員は地域産業の担い手不足や物価高、エネルギー高騰の影響に対し一層の支援を求め、南海トラフ地震の「事前復興まちづくり計画」策定や旭駅周辺の新しい街づくりの加速化を支持した。
7 委員会の活動(2月1日から5月1日まで)
(1) 常任委員会
予算決算委員会
3月定例会
13日と14日に、令和5年度一般会計予算など26件の議案について、総務、経済文教、建設環境、厚生の各分科会で質疑を行った後、20日の全体会で討論・採決を行い、令和5年度一般会計予算は、小学校費、特別支援学校費を増額する修正案を賛成少数で否決した後、原案を賛成多数で可決しました。
また、令和5年度水道事業会計予算は賛成多数で、そのほかの議案については、いずれも全員賛成で可決しました
厚生委員会
3月定例会
13日と14日に、指定障害児通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部改正議案など10件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決しました。
また、住民税非課税世帯等臨時特別給付金および価格高騰緊急支援給付金の実施状況等についての報告を受けました。
経済文教委員会
2月13日
中小企業・小規模企業振興戦略プラン(素案)についての報告を受けました。
3月定例会
14日に、市立学校のプールの今後の在り方に関する検討委員会条例制定議案など3件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決し、陳情2件の結果を出しました。
また、市立小学校・中学校・義務教育学校・かがみ幼稚園の給食費の改定についてなど4件の報告を受けました。
建設環境委員会
3月定例会
13日と14日に、県庁前通り地下駐車場改修工事請負契約締結議案など4件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決しました。
また、歩行者利便増進道路制度(ほこみち制度)の導入による屋台営業の検討についてなど2件の報告を受けました。
総務委員会
3月定例会
14日に、行政情報公開・個人情報保護審査会条例制定議案など8件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決しました。
また、市税条例の一部改正についてなど2件の報告を受けました。
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(2) 特別委員会
行財政改革調査特別委員会
2月9日
行政改革第1次実施計画の策定についてなど3件の報告を受けました。
3月定例会
本会議で、外部監査の指摘事項への対応に関する件などについて中間報告を行いました。
まちづくり調査特別委員会
3月定例会
本会議で、中心市街地活性化に関する件について中間報告を行いました。
南海地震等災害対策調査特別委員会
3月定例会
本会議で、南海地震対策および大規模風水害対策の推進に関する件などについて中間報告を行いました。
10 令和4年度議会情報公開制度・個人情報保護制度の利用状況
議会情報公開制度・個人情報保護制度の利用状況をお知らせします。
議会情報公開制度の利用状況
公開請求の状況 なし
議会個人情報保護制度の利用状況
(1)開示請求、訂正請求、利用停止請求の状況 なし
(2)苦情、相談の件数 なし
11 高知市議会からのお知らせ
(1)映像配信(インターネット)
本市議会ホームページで、本会議および予算決算常任委員会全体会の映像を生中継および録画(過去1年間)で配信しています。
会議日や質問議員名、発言内容の語句等からも検索できます。
(2)議会中継(ケーブルテレビ)
定例会の本会議および予算決算常任委員会全体会の模様は、高知ケーブルテレビで生中継しています。
(3)会議録の閲覧
3月定例会本会議の会議録は6月上旬にできる予定であり、本庁舎1階の情報公開・市民相談センター、同3階の議会図書室でご覧になれます。
また、高知市ホームページ上の会議録検索システムで、平成6年12月定例会以降の本会議の会議録をご覧いただけます。
なお、平成19年4月以降の委員会の会議録もご覧いただけますが、少しでも早く閲覧できるよう、ホームページ上で同システムとは別に、完成した委員会記録から順次、PDFファイル形式で公開しています。
(4)録画DVDの貸し出し
本会議および予算決算常任委員会全体会の録画DVDの貸し出しを行っています。
貸し出し準備に時間を要するため、ご希望の方はあらかじめ、議会事務局にお申し込みください。(電話番号823-9400)
(5)請願書・陳情書の出し方
市の行政などに対して意見や要望があるときは、請願書や陳情書を議会に提出することができます。請願書は市議会議員1名以上の紹介を必要としますが、陳情書はその必要がなく、審査は請願と同様に取り扱われます。
請願書または陳情書は、議会事務局へ市議会議長宛てに1通提出してください。
なお、定例会ごとに締め切りがあり、それを過ぎた場合は次の定例会での審査になりますので、ご注意ください。
請願(陳情)書 記載例
○年○月○日 高知市議会議長 ○○ ○○ 様 (代表者の)住所 ○○○○○○ (代表者の)氏名 (個人の)印(※) 紹介議員氏名 印(※) ※ 陳情は紹介議員不要です。 ○○○に関する請願(陳情) . 趣旨・理由 ※ 概ね800字以内で具体的かつ簡潔に記載してください。 |
印(※)・・・署名(自署)の場合、捺印(押印)は必要ありませんが、ゴム印、パソコン等で
氏名、代表者名を記載した場合、押印(個人印)をお願いします。
(6)高知市議会だよりがアプリで読めます
高知市議会だよりは、無料アプリ「マチイロ」を利用してスマートフォンなどで閲覧できます。「マチイロ」ではいつでもどこでも高知市議会だよりを読むことができ、発行月の1日に自動でスマートフォン等にお知らせが届く機能があります。
高知市議会だよりの無料アプリ配信(マチイロ)についてはこちら
(7)表紙について
「シェアサイクル」は、各場所に設置された拠点(サイクルポート)ならどこでも自転車を借りられ、返却できるシステムです。スマートフォンで会員登録後、利用・返却ができ、キャッシュレス決済(前払い方式)・24時間利用可能です。
本市では「高知市シェアサイクルPiPPA(ピッパ)」として、高知市役所前、中央公園、はりまや橋観光バスターミナル、高知駅前にサイクルポートを設置しています。日頃のお買い物などちょっとした移動にぜひご利用ください。
12 編集後記
議会だよりはこの4年間で、ページを増やし、個人質問のコーナーを設けるなど、さまざまな工夫を重ねてきました。市民の皆さまにとって、議会だよりが市政を少しでも身近なものと感じていただける「窓口」になっていれば幸いです。
この議会だよりが皆さまのお手元に届くころには、市議会の顔ぶれも新しくなりますが、議会広報委員会として引き続き紙面改革に取り組んでまいりますので、ぜひご意見をお寄せください。
(議会広報委員)