ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織一覧 > 議会事務局 > 高知市議会だより227号(HTML版・令和4年12月1日発行)を発行しました

本文

高知市議会だより227号(HTML版・令和4年12月1日発行)を発行しました

議会だより227号表紙

本文

1 9月定例会の概要

 9月定例会(第492回)を9月8日から30日までの23日間の会期で開催しました。
 開会日には、市長が市職員の定年等に関する条例等の一部を改正する等の条例制定議案など25件の議案について提案理由説明を行いました。続いて財務部長、上下水道事業管理者が一般・特別会計と水道・公共下水道事業会計の決算認定議案の概要説明をそれぞれ行いました。
 13日から20日までの個人質問には18人(うち16人が一問一答方式を選択)が立ち、新型コロナウイルス対策、財政運営、商工観光行政、健康福祉行政、保育行政、防災対策、教育行政などについて、活発な質問戦を展開しました。
 20日には、市長が医療施設等に対する物価高騰対策の支援に係る一般会計補正予算について提案理由説明を行いました。

市長提出議案

 最終日には、新型コロナウイルス対策等に係る一般会計補正予算について、抽選による商品券の進呈に係る個人番号カード交付事業費を削除する修正案を賛成少数で否決した後、原案を賛成多数で可決、国民宿舎運営事業特別会計補正予算など25件の議案については、全会一致または賛成多数で、全て原案のとおり可決または認定しました。
 また、公平委員会委員、固定資産評価審査委員会委員の選任議案が追加提案され、いずれも全会一致で同意しました。

議員提出議案

 意見書議案では、旧統一教会等による被害の防止・救済を求める意見書議案など5件の議案を提出し、うち1件を賛成多数で可決しました。

 

目次へ

2 令和3年度決算を認定

 9月定例会では、令和3年度決算の認定議案3件が提出され、1件を全会一致で、2件を賛成多数で原案のとおり認定しました。
 3年度の一般会計の決算規模は、歳入総額は前年度比10.2パーセント減の1684億8068万円余り、歳出決算額は、対前年度比13.4パーセント減の1611億2421万円余りとなりました。
 決算収支は、一般財源のうち、市税等が当初見込みより伸びたことや、新型コロナウイルス感染症のまん延防止等重点措置に伴うイベントの中止等による歳出の不用が発生したほか、非課税世帯等臨時特別給付金等において国費等の超過受け入れが多額となったことから、財政調整基金や減債基金を取り崩すことなく、決算収支の均衡を保つことができました。
 新型コロナウイルス感染症やロシアのウクライナ侵攻を背景とした原油価格や物価高騰の影響等により、今後の税収の見通しが困難である中、扶助費の増加や公債費の高止まりが続き、極めて厳しい財政状況が想定されることから、決算状況の分析・評価、財政状況について質疑が行われました。

財政運営について

質問

 計画やプランの成果、課題、総括について聞く。

答弁

 平成21年度からの新財政再建推進プランや現行の財政健全化プランにおいて行政改革の推進や投資事業の縮減などに取り組みながら、収支不足の改善を図ってきた。その結果、起債残高も16年間で597億円減少した。
 しかし、一方で、縁故債の借り換えや、基金の取り崩しも含めて市民サービスへの影響を最小限にとどめるため、緊急避難的な対応で乗り切ってきた状況である。
 起債残高も減少はしたが、30年度以降増加に転じており、速報値では、将来負担比率は令和3年度も中核市ワースト1位となる見込みであり、今後の収支改善策の検討に際しては、実質的に先送りにした公債費負担への対応も含め、起債残高の減少が最優先課題と認識している。

財政健全化への取り組みと次期プランの策定について

質問

 財政健全化への取り組みへの覚悟と次期プラン策定の必要性について聞く。

答弁

 これから先、原油や物価高の影響や、電算管理経費の増加など、経常的な経費が加わってくるが、人件費等、削減の余地がないため、システムでできるところは切り替えていくことも考えていかなければならない。
 次期プランについては、歳入の確保策や事務事業の見直しなどの歳出削減の取り組みとともに、投資的経費については公債費の負担を意識したプランをつくっていかなければならない。健全な財政運営を目指し、実効性のあるプランの策定に取り組んでいきたい。
 

予算決算常任委員会(分科会)における質疑

質問

 常備消防活動強化事業費に関して消防局で保有しているドローンはどのような時に使うのか。

答弁

 大規模災害時の初動での情報収集を考えており、現状では、水難事故での捜索や、土砂崩れが起こった際に他部局からの要請を受けて活用している。

質問

 GIGAスクールサポーター配置事業費について、高知市GIGAスクールコールセンターの設置の成果について聞く。

答弁

 ICT機器に関する疑問やトラブル等についての問い合わせが、今までは教育委員会に集中していたため、返答が遅くなっていたが、コールセンターを設置することで、問い合わせ件数を分散することができ、早く返答することができるようになった。
 また、コールセンターで対応できないものについても、対応がスムーズにできるようになった。

質問

 浄化槽設置費補助金の補助実績が少なくなっているが、その要因について聞く。

答弁

 コロナの影響もあると思われるが、広報・周知不足も要因の一つと考える。汚水処理人口増に向けて、積極的な広報も含め対応していきたい。

質問

 生活困窮者自立支援事業に関し、高知チャレンジ塾への参加率が下がってきている理由について聞く。

答弁

 児童生徒数の減少により、対象者自体が減っていることや新型コロナウイルスの感染への懸念、また、感染拡大の影響により、塾自体が休校になったことなどが原因に挙げられるが、参加した23名は全員が高校に進学できており、事業の効果が一定あったと考える。

目次へ

 

3 個人質問

(1)9月13日(島崎 保臣、高橋 裕忠、甲木 良作)

日本共産党 島崎 保臣
「統一協会」と市長の関わり 

質問

 団体の集会で来賓あいさつを行ったことは、団体の活動を利するものであり、「公務でないから問題ない」では済まされません。反省すべきではありませんか。

答弁

 信頼する後援会の方から、コンプライアンスはもう確立したと誘われ、プライベートで参加しました。今の報道等を見ると、結果的には反省点があると考えます。

よさこい特別演舞に参加する必要性について

質問

 コロナ感染で市民も医療機関も大変な中、市長自身がよさこい特別演舞に参加して踊る必要があったのですか。

答弁

 よさこい祭振興会名誉会長として歴代市長と同様に毎年参加しています。今年は追手筋演舞場だけでしか踊っておりません。

 なお、この答弁の一部が事実と異なっていたため、本会議最終日に、記録を確認したところ、はりまや橋会場でも踊りに参加しており、記憶違いでしたと市長がおわびをして訂正されました。

山嶽会 高橋 裕忠
個人情報の保護について

質問

 個人情報の不適切な取り扱い事案に対する今後の対応策は。 

答弁

 (市長)職員による業務目的外での個人情報閲覧・漏えい事案では市政に対する信用失墜を招き改めて深くおわび申し上げます。
 漏えい事案を受けて職員に対する通知・研修を行い、個人情報の取り扱いの周知徹底を図るとともにチェック体制を強化するなど適正な業務執行を図ってまいります。

教育政策について

質問

 GIGAスクール構想のその後の取り組みについて。

答弁

 (教育長)GIGAスクール構想の推進によるICT機器を活用した授業の展開が加わったことにより、児童生徒が主体となって授業を進めていく形が加速してきていることを実感しています。
 一方で家庭学習の通信環境の整備、視力等の健康面への配慮などの課題を認識しております。
 今後はICT有効活用による「主体的・対話的で深い学び」の実現に向け、一層取り組みます。

市民クラブ 甲木 良作
六泉寺町市営住宅の団地再編

質問

 六泉寺町市営住宅の建て替えに関して、懇話会で住民の方々から寄せられたご意見・ご要望が、今後の潮江南地区のまちづくりにどう反映されていくのか、都市建設部長に伺う。

答弁

 懇話会でいただいた、ご意見・ご要望については、「基本計画の策定」や「民間活力導入可能性調査」などに反映させ、潮江南地区のまちづくりにつなげてまいります。 

保育施設みらい構想検討事業

質問

 児童数減少への対応として、まず施設の統廃合や規模の縮小などが考えられるが、保育施設みらい構想検討事業における公立と民間の考え方や進め方について、こども未来部長に伺う。

答弁

 2045年の児童数推計では約3500人、率にして約25パーセントの減少が見込まれ、定員縮小や多機能化による対応にも限界があり、まずは公立施設について検討を進めることを優先すべきだと考えている。

 

 

目次へ

 

(2)9月14日(川村 貞夫、はた 愛、岡崎 豊、長尾 和明)

新こうち未来 川村 貞夫

質問

 2022よさこい鳴子踊り特別演舞開催を強く勧めた理由は。

答弁

 新型コロナ感染症のため、祭りが2年間中止された。よさこい事業者への影響は大きく、将来のよさこい祭り開催に多大なる影響が出ることを強く懸念していた。本場高知がウイズコロナの時代の中で、開催を見せることは意義あることと考え決断した。

質問

 知事と一緒に練馬区を訪問されたが、連携して「らんまん」をどのように盛り上げるのか。また、神戸市との連携をどのように考えるか。

答弁

 練馬区では、牧野博士の書斎を再現して、博士の研究への情熱を伝えることに取り組んでいる。10月開催の「練馬まつり」に県と共に参加し、観光PRを行う。
 また、神戸市には、牧野博士の窮状を救った池長孟(いけながはじめ)氏にまつわる石碑や、博士の助言で実現した六甲高山植物園などがあり、博士とゆかりの深い場所である。県と連携して、関西圏からの誘客への取り組みを具体的に検討していく。

日本共産党 はた 愛
「国葬参加」市長をただす

質問

 全額税金の国葬費用について、閣議決定を取り消し、国会で是非を判断する道理ある民主的な経過が、予算執行の原則では。

答弁

 予備費は内閣の責任で支出し、事後に国会承諾を得る事で手続き上問題はない。ただ例外であり正当性などの丁寧な説明は必要。

コロナ交付金は命の現場に

質問

 社会福祉施設はコロナ拡大や物価高騰に苦しんでいる。貴重な新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金約2億円をなぜマイナカード促進費に使うのか。

答弁

 優先順位は設けず必要性等十分に精査し個別の判断をした。遅れている普及率の改善を目指す。

給付申請、ワンストップ窓口を

質問

 コロナ禍での収入減に対し生活を支援する制度は、25種類ほどある。市民が申請しやすいよう、総合窓口の設置を求める。

答弁

 ワンストップ化は手続きを短縮でき、サービス向上になると認識するが職員やスペース確保等の面で難しい。効率化は検討する。

市民クラブ 岡崎 豊
厳しい財政状況について

質問

 財政健全化のため、次期プランの策定について問う。

答弁

 地方債残高が高止まりの上、財政の健全化判断比率は、中核市中最下位にある。平常時とは異なる財政運営となるので、令和5年度から3年間の次期プランを策定したいと、市長は答弁した。

物価高騰への支援について

質問

 物価等の高騰対策を問う。

答弁

 障がい福祉サービスだけでなく、高齢者福祉施設、救護施設等、市内約千施設・事業所に対して、物価高騰に係る給付金を支給すると、健康福祉部長は答弁した。

自由民権運動について

質問

 自由民権運動150年を記念する取り組みを問う。

答弁

 板垣退助らが明治政府に「民撰議院設立建白書」を提出した明治7(1874)年から数えて、令和6年が150年となる。研究体制の充実を図り、「自由は土佐の山間より」を全国に発信し、再認識いただけるよう取り組みたいと、市長は答弁した。

市民クラブ 長尾 和明

質問

 東日本大震災の経験からも、南海トラフ地震の際は、ご遺体の仮埋葬を避けるべきと考えるが、本市の考え方を問う。

答弁

 東日本大震災で仮埋葬を行った自治体からは、できる限り実施すべきでないと伺っている。その理由として、仮埋葬による掘り起こしが想像を超える肉体的かつ精神的に苛酷な作業であったこと、衛生面を含め生活環境への影響が大きかったこと、早く火葬を願うご遺族への対応など厳しい現実に直面されたことを挙げられていた。
 これまで、県と本市の連携会議の中でも検討しているが、仮埋葬によらない一時保存方法としては、低温保存などを検討している。しかし、コンテナなどの保冷庫的な設備等が必要となることから、その調達方法や設置場所、電源確保など、解決すべき課題が多い。
 仮埋葬は、最終的な選択肢の一つとして残す必要はあるが、県が定める広域火葬計画に基づいた広域火葬の体制強化について、県ともさらに協議をしていく。

目次へ

 

(3)9月15日(神岡 俊輔、伊藤 弘幸、迫 哲郎、横山 公大)

市民クラブ 神岡 俊輔
AEDの有効利用について

質問

 本市関連施設のAED(自動体外式除細動器)の総数と夜間や休日に使用できないAEDは何台か。

答弁

 本市関連施設のAEDの総数は172台、うち施錠等で夜間や休日に使用できないAEDは151台で、割合は87.8パーセントです。

質問

 AEDは、突然の心停止などの救命に非常に有効な機器であるが、夜間や休日には9割近くのAEDが使用できない実態が明らかになった。改善が必要では。

答弁

 AEDは万一の際、夜間や休日問わず誰もが使用できる状態であることが望ましいですが、施設個別の対応も必要と考えます。

 救急車の現場到着は約9分かかり、その時の救命率は1割程度と言われています。AEDは可能な限り市民の身近に置くべきで24時間営業のコンビニへの設置を進める自治体もあります。まずは、ふれあいセンターや小中学校のAEDは屋外への移設を進める必要があります。

公明党 伊藤 弘幸
学校AEDの屋外設置について

質問

 かねてより教育委員会に対し児童生徒、学校関係者や地域の方々の命を守るためAEDの屋外設置を求めてきました。
 AED屋外設置に向けて今後のスケジュールを教育長に聞く。

答弁

 今年の1月に実施したアンケート結果で市内59校のうち屋外設置がすでにされているのは4校。残り55校のうち「屋外への移設が可能」と回答した学校は39校で、令和4年度に執行される予算内での簡易な移設対応が可能な学校は、今年度中に順次屋外設置に着手します。
 また、増設などの課題を解決する必要がある学校については、その理由や課題を整理した上で、必要に応じて令和2年度に対策費用の予算要求を行い、査定を通して検討します。

 多くの人命を守るため、AEDの屋外設置については、スピード感を持って取り組むことを教育長および財務部長に強く求めました。

日本共産党 迫 哲郎
西敷地のセンダイヤ桜を守るため、広場整備で後継樹の育成を提案

質問

 センダイヤ桜は牧野富太郎博士が「高知の自慢」と愛したものだが、西敷地のセンダイヤ桜は衰弱して枯死の危機にある。樹木医から後継樹育成の提言を受けた令和元年以降の対応は。

答弁

 経過観察としてきた。

質問

 樹木医が提言した接木による後継樹育成を予算化できないか。

答弁

 樹木医と相談しながら適切に対応する。我々としても残していきたいと思っている(市長)。

西敷地のセンダイヤ桜の写真

西敷地のセンダイヤ桜

赤字補填(ほてん)が続く休館中の桂浜荘。コンサル再委託でさらに赤字拡大。

質問

 平成29年度の委託で、桂浜荘は売却等の案もすでに出されている。なぜ再委託するのか。

答弁

 前回の調査では検討されていなかった運営再開に必要となる調査や検討を行うためである。

自由民主党・中道の会 横山 公大

質問

 本市が確保している飲料水の備蓄量と、目標とする量を問う。

答弁

 昨年度末で総量として21万7500リットルを確保している。目標としては55万5千リットルの飲料水を確保していきたい。

質問

 災害時に汚水を飲料水にできる浄水装置の配備について問う。 

答弁

 実際に、高知城お堀の濁った水がこの装置によりきれいに浄化されたことから、飲料水の確保手段としての可能性がある。高知県防災関連登録製品にも認定されており、高知市の補助金対象製品でもあるので、各地域の防災組織での配備にも活用をいただきたい。

質問

 いじめ重大事態における姿勢を松下新教育長に問う。

答弁

 本市で対応している重大事態事案について、初動対応の遅れ等解決に時間を要していることに率直に大変申し訳なく思っている。 

 この答弁については、3年間にも及ぶ言及から、やっと教育長から法務相談体制の整備について明言されました。被害者にとって非常に心強い答弁です。

目次へ

(4)9月16日(浜口 佳寿子、大久保 尊司、氏原 嗣志、細木 良)

日本共産党 浜口 佳寿子
必要な方全てに届く物資支援を

質問

 新型コロナ感染で支援が必要な全ての方に物資を届けるための配送体制強化、「自宅療養のしおり」の表現の改善の必要性について、健康福祉部長に伺う。

答弁

 7月下旬に強化した体制を上回る感染となったので、適切な供給体制を検討したい。「しおり」は、本来物資支援が受けられる方が遠慮することがないよう改める。

市民不在の保育施設みらい構想

質問

 非公開で統廃合ありきの議論は人口減少に拍車をかけるだけ。保育現場など市民の意見を聞き、行政の責任に基づく慎重な審議が必要と思うが、市長の認識を伺う。

答弁

 児童福祉審議会委員から意見を伺い、検討を進める。

自主防災組織の活動全般を補償する保険の制度化を求める

質問

 自主防活動に関わる保険について、自主防任せでなく市の責任で活動全般対象の制度化が必要と考えるが、防災対策部長に伺う。

答弁

 安心して活動できるよう他都市の状況を踏まえ、検討進める。

公明党 大久保 尊司
若者政策・若者支援について

質問

 本当に若者の意見を重視するためには、権限と予算が必要です。「こうち志議会」の質問に対し、提案や要望のあった内容の中で、スピード感を持って、事業の推進や新規事業の施策立案などを実施するために予算を計上できないものか、市長に伺う。

 「こうち志議会」でいただいた提案については、優先順位や費用対効果などを踏まえ、予算化を検討するが、本年度の「こうち志議会」で春野中学校の代表議員から提案を受けた「手洗場の蛇口とハンドソープの自動化」については事業化した。「こうち志議会」での提案は、真摯(しんし)に対応する必要があると考えており、他の施策と同様の扱いにより予算化を検討すべきと考えている。未来を担う子どもたちの優れた提案は、郷土愛醸成の観点から地方創生にもつながるものとなるので、こうした観点も大切にしながら、「こうち志議会」での提案の趣旨を尊重し、検討していく。

新こうち未来 氏原 嗣志

質問

 財政・経済について問う。

答弁

 実質公債費比率も将来負担比率も中核市の中で最下位レベルであり、当面厳しい財政運営を余儀なくされる。コロナ禍、物価高騰による市民の皆さんへの影響が最小限度となるよう、支援策の検討を継続する。

質問

 高齢者等のコロナ感染対策について問う。

答弁

 危機的な状況下で陽性となった方への対応に時間を要し、申し訳ない。現在、療養の考え方を国が見直し、発生届の対象が高齢者や基礎疾患がある方に重点化され、医療機関の負担軽減等、対応が改善されるものと考えている。

質問

 仕事探しに苦慮する障害者施設への公共事業発注について。

答弁

 道路や公園を所管する部署から、障害者就労施設などに重点的に情報提供し、障害特性に配慮した作業の発注増加につなげる。

 春野小松の沼については、6月定例会でも提起し、3カ月が経過。盛り土の後処理について強力に訴えるも、いまだに進展なし。

日本共産党 細木 良

質問

 肥料価格の高騰対策として、下水汚泥堆肥化増産を。

答弁

 下水汚泥肥料の需要が高まることも期待されるため、県や関連市と連携し、研究したい。

質問

 市東部(介良、五台山等)の公共交通空白地へデマンド型タクシーの導入を。

答弁

 地域の交通状況やニーズ等の調査・研究を進め、検討する。

質問

 今後「車中泊避難」は増加する。避難場所の早期指定を。

答弁

 商業施設の立体駐車場などを候補地として検討する。

質問

 持続可能な環境・社会を目指す「アグロエコロジー」を本市農業施策に生かしてほしい。

答弁

 策定中の「第14次農業基本計画」に盛り込んでいきたい。

質問

 憲法26条に基づき学校給食無償化を。

答弁

 約8億円が必要で財源的に困難。市長会を通じ国へ要望する。

質問

 旧統一協会のコンプライアンス違反の認識は。

答弁

 現状でもコンプライアンス上の問題はあると考える。

(5)9月20日(高木 妙、寺内 憲資、西森 美和)

公明党 高木 妙

質問

 薊野東町市道一宮87号線の排水能力改善と浸水対策は。

答弁

 浸水箇所とその上流域の一部で既存水路の流下能力が不足したことが判明した。来年度の梅雨時期までの完成を目指し、上下水道局では「一宮3号雨水幹線」に雨水を取り込むための整備を、都市建設部では横断水路の新設を行い、浸水被害の解消に取り組む。

(仮)動物愛護センター候補地

質問

 住民説明会を開催した地域を候補地とした経緯は。

答弁

 国土交通省土佐国道事務所より「高架下の有効活用」について高知県に提案されたもので、庁内協議を経て検討を始めた。

質問

 提案した2つの場所をセンター整備の候補地として検討に加えるよう要望していただけないか。

答弁

 本会議でご要望のあったことを県にも伝える。

質問

 (仮)基本計画検討会議を立ち上げ市民と一緒に検討しては。

答弁

 高知県とも協議を行い、そうした場の設定についても検討してまいりたいと考えている。

公明党 寺内 憲資

質問

 下水道認可区域には、管理もせず無検査のまま使用している単独処理浄化槽が多くあるが、設置基数と受検率を伺う。

答弁

 下水道認可区域における単独処理浄化槽の設置基数は1万3749基、法定検査の受検率は14.3パーセントとなっている。

質問

 受検率が低く、立ち遅れている浄化槽行政をどのように改善し成果を上げていくのか伺う。

答弁

 浄化槽行政を推進していく上で、日頃から高知県をはじめ、浄化槽関係団体などとの連携した取り組みが重要であり、これら関係機関との協議を深め、検査体制強化の要請等を含め受検率向上に取り組んでいく考えである。

質問

 高知県は、片耳難聴者など障害者手帳を持たない18歳以上に対する補助金交付も前向きに動いていることから、高知市も県と足並みを合わせ支援制度の導入を求めるが、見解を伺う。

答弁

 高知県と連携を図りながら、県の支援制度見直しに合わせ支援できるよう、財務部と協議する。

公明党 西森 美和
旭小学校周辺の浸水対策の進捗(しんちょく)

質問

 旭小学校周辺の通学路の道路冠水の改善対策について、都市建設部長に聞く。

答弁

 道路のかさ上げや排水機場への流入水路の整備など、より効果的な整備方針を決定するため設計委託業務の発注準備を進めている。また、本宮町排水機場の起動水位の設定変更や常時自動化への検討を進めている。

西久万地区の浸水対策の進捗

質問

 久万川左岸の西久万の浸水対策のために本年度に実施される浸水対策検討委託業務について、上下水道事業管理者に聞く。

答弁

 久万川左岸の堤防改修はまだ見通せない状況であるが、本市として早期に実施できる内水対策を検討するべく9月に西久万地区の浸水対策検討業務に着手した。
 この委託業務では、排水施設の設置箇所や能力の検討に加え、その排水が久万川に与える影響や排水が制限された中でどの程度の浸水の軽減が図れるかなどについて、県と協議しながら検討を進める。

目次へ

4 人事議案

 9月定例会最終日の30日に、市長から公平委員会委員、固定資産評価審査委員会委員の選任議案が提出され、同意しました。

公平委員会委員

 長山 育男

固定資産評価審査委員会委員

 川崎 良昭

                                 目次へ

5 休憩室

 次の朝ドラは「らんまん」です。それを盛り上げようと各地でさまざまな取り組みが行われていますが、牧野博士由来の植物を使って、酒蔵で蒸留した話題の「マキノジン」も発売されました。蒸留機のある場所は、博士ゆかりの地というのもなぜか興味がわきます。「ジン」は何かを加えて楽しむそうですが、とりわけ高知の豊富な柑橘(かんきつ)類と相性が良いそうですよ。

(議会広報委員 高木妙)

目次へ

6 会派の意見(9月定例会を振り返って)

市民クラブ

 今議会では、マイナンバーカード所持者を対象として、市独自に、抽選で2万人に1万円分の商品券を進呈する予算が計上されました。会派としては、賛否が分かれましたが、カード普及にはその必要性や利便性を市民に理解していただき、普及につなげていくべきで、商品券で釣るやり方は、邪道というのが一致した考えです。また、このカードの普及率で地方交付税の算定に差をつけようとしている政府のやり方は、納得できません。
 安倍元首相の国葬は、閣議決定のみで実施が決まり、世論の反発を招きました。補正予算を提案し、国会審議を経るべきものであったと考えます。市議会では、必要に応じ、執行部から事前の打診や説明がなされてきており、今回の国のような対応は、通用しません。

自由民主党・中道の会

 不安定な世界情勢により、本市にも物価、燃料等、高騰の影響を強く受けております。特に福祉施設に対しましてはサービス利用者が安心して過ごせるよう、会派として強く要請をしてきており、今定例会の補正予算議案では福祉施設等への迅速な予算措置がなされました。また様々な議論が交わされているマイナカード普及に対する議案につきましては、全国中核市の中でも最下位の普及率を鑑み、執行部から提出された議案書に賛同しております。普及拡大は、保険証や免許証との連動、また給付金の速やかな支給等、市民サービスに直結するものと考えております。ご理解が得られるよう今後も引き続き議論を重ねてまいります。

日本共産党

安倍元首相の国葬は憲法違反!マイナカード「商品券」予算に反対

 安倍元首相の国葬実施撤回を求める意見書案に「国葬は憲法違反」と賛成討論。政界と統一協会の癒着疑惑解明を求める意見書も提案(他会派の反対多数で否決)。
 今議会に提案された予算には、コロナや物価高騰に対応する重要事業もありますが、マイナンバーカード普及のための商品券事業は公平性を欠く税金の使い方であり、財源となるコロナ交付金約2億円は暮らしに寄り添う支援の強化に使うべきと考えます。
 商品券予算削除を求める私たちの提案に他会派から賛同があったことは、多くの市民がこの事業に疑問を感じていることの反映です。

公明党

デジタル社会を見据えた議論を!

 今議会では、マイナンバーカード交付に係る議論が分かれました。
 しかし、時代はデジタル社会に大きくかじを切り、コロナ禍の給付事務でも行政手続きがスムーズに進むように皆さまからご意見を頂きました。その課題を解決するためにも「マイナンバーカード」は、大きな役割を担います。国におけるさらなるセーフティネットの構築は当然ですが、デジタル社会への進展を阻む議論は、全国の動向から遅れを取ると思います。
 公明党は、さらなる活用と安全性を求めデジタル社会の構築を進めてまいります。

新こうち未来

経済効果を高める「よさこい」や「らんまん」への取り組み強化を

 コロナ感染症対策に忙殺される中、インフレが追い打ち、市民生活は極度に厳しさを増している。「よさこい特別演舞」は、ウイズコロナの時代の中で開催。参加チームは半減したが、70回大会への土台が確認できた。中心部の市有地が売却できたが、西敷地には依然として課題が残る。

清和クラブ

デジタル社会に向けた事業推進を

 海治甲太郎議員がコロナ終息後デジタル社会への入口となるマイナンバーカードの普及促進が必要と支援策の拡充を求めた。長浜・春野地域の海岸事業の完了を評価、三重防護事業の加速化を求めた。

山嶽会

身近な課題を市政に反映

 高橋裕忠議員が本会議で登壇し、個人情報保護から教育政策の課題について質問・提案をいたしました。今後とも市民の皆さまの身近な声にしっかりと耳を傾け、市政に着実に反映させてまいります。

 

目次へ

7 委員会の活動(8月1日から10月31日まで)

(1)常任委員会

予算決算常任委員会
9月定例会

 21日と22日に、一般会計補正予算など15件の議案について、総務、経済文教、建設環境、厚生の各分科会で質疑を行った後、28日の全体会で討論・採決を行い、市第80号一般会計補正予算は、戸籍住民基本台帳費を減額する修正案を賛成少数で否決した後、原案を賛成多数で可決しました。
 また、国民宿舎運営事業特別会計補正予算、一般会計・特別会計および水道事業会計の決算の認定議案の3件は賛成多数で、その他の議案については、いずれも全員賛成で可決または認定しました。

総務常任委員会
9月定例会

 22日と26日に、文化プラザ長寿命化整備事業請負契約の一部変更議案など5件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決し、陳情2件の結果を出しました。
 また、事前復興まちづくり計画についてなど13件の報告を受けました。

 

経済文教常任委員会
8月26日

 陳情1件の結果を出しました。

9月定例会

 22日と26日に、高知県広域食肉センター事務組合規約の一部変更に関する議案の審査を行い、全員賛成で可決し、陳情4件の結果を出しました。
 また、クラウドファンディングの実施についてなど13件の報告を受けました。

建設環境常任委員会
9月定例会

 21日と22日に、市営住宅条例の一部改正議案など3件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決しました。
 また、県営事業負担金実施予定についてなど5件の報告を受けました。

厚生常任委員会
9月定例会

 22日に、旅館業法施行条例の一部改正議案など2件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決しました。
 また、令和4年度事務事業評価結果についてなど4件の報告を受けました。

目次へ

(2)特別委員会

行財政改革調査特別委員会
9月5日

 職員定数管理計画の見直しについてなど2件の報告を受けました。

まちづくり調査特別委員会
10月24日

 新図書館西敷地利活用事業についてなど2件の報告を受けました。

目次へ

9 高知市議会からのお知らせ

(1)本会議映像の配信

 本市議会ホームページで、本会議および予算決算常任委員会全体会の映像を生中継および録画(過去1年間)で配信しています。
 会議日や質問議員名、発言内容の語句等からも検索できます。

本会議映像の配信はこちら

目次へ

(2)議会中継(ケーブルテレビ)

 定例会の本会議および予算決算常任委員会全体会の模様は、高知ケーブルテレビで生中継しています。

目次へ

(3)会議録の閲覧

 9月定例会本会議の会議録は12月上旬にできる予定であり、本庁舎1階の情報公開・市民相談センター、同3階の議会図書室でご覧になれます。
 また、高知市ホームページ上の会議録検索システムで、平成6年12月定例会以降の本会議の会議録をご覧いただけます。
 なお、平成19年4月以降の委員会の会議録もご覧いただけますが、少しでも早く閲覧できるよう、ホームページ上で同システムとは別に、完成した委員会記録から順次、PDFファイル形式で公開しています。

会議録検索システムはこちら

会議録検索システムに反映されていない委員会会議録はこちら

目次へ

(4)録画DVDの貸し出し

 本会議および予算決算常任委員会全体会の録画DVDの貸し出しを行っています。
 貸し出し準備に時間を要するため、ご希望の方はあらかじめ、議会事務局にお申し込みください。(電話番号823-9400)

目次へ

(5)請願書・陳情書の出し方

 市の行政などに対して意見や要望があるときは、請願書や陳情書を議会に提出することができます。請願書は市議会議員1名以上の紹介を必要としますが、陳情書はその必要がなく、審査は請願と同様に取り扱われます。
 請願書または陳情書は、議会事務局へ市議会議長宛てに1通提出してください。
 なお、定例会ごとに締め切りがあり、それを過ぎた場合は次の定例会での審査になりますので、ご注意ください。

請願(陳情)書 記載例

○年○月○日

高知市議会議長 ○○ ○○ 様

(代表者の)住所○○○○○○○○○○○○       

            (代表者の)氏名   (個人の)印(※)

紹介議員氏名         印(※)

※ 陳情は紹介議員不要です。

○○○に関する請願(陳情)

.   

趣旨・理由

※ 概ね800字以内で具体的かつ簡潔に記載してください。

印(※)・・・署名(自署)の場合、捺印(押印)は必要ありませんが、ゴム印、パソコン等で氏名、代表者名を記載した場合、押印(個人印)をお願いします。

目次へ

(6)高知市議会だよりがアプリで読めます

 高知市議会だよりは、無料アプリ「マチイロ」を利用してスマートフォンなどで閲覧できます。「マチイロ」ではいつでもどこでも高知市議会だよりを読むことができ、発行月の1日に自動でスマートフォン等にお知らせが届く機能があります。

高知市議会だよりの無料アプリ配信(マチイロ)についてはこちら

目次へ

(7)議員の寄附・あいさつ状について

 議員の寄附・あいさつ状は公職選挙法で禁止されています。

  • あいさつ状(年賀状・暑中見舞い等)の禁止
  • 寄附の禁止
  • 香典や結婚披露宴における祝儀の禁止(ただし、本人が出席の上、通常一般の社交の範囲内であるときを除く)
  • 名刺広告の禁止

など、議員活動に対して法律上制限が加えられています。
 市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。

目次へ

(8)傍聴のご案内(親子傍聴室)

 小さなお子さま連れの方に気兼ねなく傍聴していただけるよう、本会議場に個室の親子傍聴室を設置しています。先着順の2組程度までご利用できますので、希望される場合は、議会事務局までお声がけください。

目次へ

10 会派の構成と電話・ファクス番号

会派の構成と電話・ファクス番号

会派名

人数

電話番号

ファクス番号

市民クラブ

8人

823-9402

802-3055

自由民主党・中道の会

7人

823-9401

873-0121

日本共産党

7人

823-9404

823-9558

公明党

6人

823-9403

871-2485

新こうち未来

3人

823-9406

822-8119

清和クラブ

1人

821-9020

823-9350

山嶽会

1人

821-9070

823-9350

※ 清和クラブ、山嶽会のファクス番号は議会事務局直通です。

目次へ

11 編集後記

 本年の夏はよさこい特別演舞と花火大会の開催で3年ぶりに「高知の夏」が帰ってきました。その一方で、新型コロナの感染拡大はかつてない規模となり、市民生活にも大変な影響が出ました。感染された市民の皆さまにお見舞いを申し上げます。議会質問でも、経済活動とコロナ対策についてはさまざまな角度から取り上げられ、議論が深められました。この議会だよりでも、その論戦の一端が掲載されていますし、二次元コードからは動画も視聴いただけます。どうぞご覧ください。

(議会広報委員)
                                                                     

目次へ

 

 

 

 

 

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)