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高知市議会だより225号(HTML版・令和4年6月1日発行)を発行しました

議会だより225号表紙

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1 3月定例会の概要

 3月定例会(第489回)を3月4日から28日までの25日間の会期で開催しました。
 開会日には、行財政改革調査特別委員会、南海地震等災害対策調査特別委員会およびまちづくり調査特別委員会が中間報告を行いました。その後、市長が令和4年度一般会計予算など49件の議案について提案理由説明を行いました。
 9日から16日までの質問では、代表質問に5人、個人質問に10人が立ち、新型コロナウイルス感染症対策、新図書館西敷地利活用、健康福祉行政、公共交通行政、教育行政などについて、活発な質問戦を展開しました。
 

市長提出議案

 16日には、教育委員会委員の選任議案が追加提案され、全会一致で同意しました。
 最終日には、令和4年度一般会計予算について、新図書館西敷地利活用事業に係る商工費を減額する修正案を賛成少数で否決した後、原案を賛成多数で可決、情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例制定議案など48件の議案については、全会一致または賛成多数で、全て原案のとおり可決しました。
 また、固定資産評価審査委員会委員の選任議案が追加提案され、全会一致で同意しました。

議員提出議案

 9日には、ロシアによるウクライナ侵略を非難する決議案を提出し、全会一致で原案のとおり可決しました。
 最終日には、報酬並びに費用弁償条例の特例に関する条例制定議案など2件の議案を提出し、いずれも全会一致で原案のとおり可決しました。
 意見書議案では、国保事業費納付金抑制のために高知県国保の財政調整基金の活用を求める意見書議案など4件の議案を提出し、うち2件を全会一致または賛成多数で可決しました。

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 2 代表質問

(1)3月9日(長尾 和明、吉永 哲也)

市民クラブ 長尾 和明 
経済支援(コロナ対策)

質問

 コロナ第6波で痛んだ本市経済の支援策について伺う。

答弁

 経済対策は、1月補正と当初予算をセットで行うこととしており、施策の検討に当たっては、 できるだけ国や県と重複しないこと、可能な限り各業界からの意見や要望を踏まえた内容としている。
 具体的には、販路拡大サポート事業では補助メニューの追加や限度額の拡充、商工団体等にぎわいの創出事業では補助率や補助限度額の引き上げを行うとともに、新規事業では、ウエディング関連の支援などを予定している。
 今後も、限られた財源の中で優先順位を考えながら対応していく。

 

子育て支援

質問

 重点施策である保育施設みらい構想検討事業について、考え方や今後の方向性を伺う。

答弁

 教育・保育施設を利用する児童は、平成28年をピークに減少しており、今後は、人口減少社会に対応する持続可能な教育・保育の体制づくりへ移行する。
 このため、令和4年度から保育幼稚園課内に保育施設みらい構想推進室を設置し、新たに立ち上げる有識者会議のもとで、検討を進める。子どもたちに良質な幼児教育・保育を提供する体制を持続可能なものとしたい。

コロナ禍の教育の方向性

質問

 コロナ禍の経験を今後の教育にどのように生かすのか。

答弁

 コロナ禍の学校生活は、児童・生徒も教職員も戸惑うことがあった。特に、学校において大切にしてきた人と人の結び付きを学ぶ活動を制限しなければならず、大変厳しいものとなった。
 しかし、子どもたちからは、これまで当たり前と思っていたことが本当は大変尊いことであり、たくさんの人たちに守られていたことを改めて実感したなど、さまざまな学びを得たことを聞いている。
 次代を担う子どもたちに、確かな学力に加え、健やかな体と豊かな人間性を身に付けさせ、コロナ禍のような課題に直面したときでも、自らの力を最大限に発揮し、自ら道を切り開いていくことのできる力を育んでいくことが大切であると考えている。

 

自由民主党・中道の会 吉永 哲也
地域経済対策について

質問 

 新型コロナウイルス感染拡大を受け、それぞれの業界への影響を踏まえ、どのような予算編成をしているのか。

答弁

 国・県との役割を分担し、市としては広告活用販売促進支援事業、ウエディング支援給付金給付事業、団体旅行客誘致促進給付金などの支援事業を行っている。

国への要望活動について
会派要望とし提言している「津波三重防護事業」は、今年1月、県選出の国会議員の方々と連携し、直接国への要望活動を行った。

質問

 国道33号改修事業(旭町電車通り1.5キロメートル)は土地境界確認と意向調査も実施したが、その後どうなっているか。

答弁

 車道は片側2車線が確保できておらず歩道も狭い。早期拡幅が望まれる。平成26年より、国・県・市による協議を開始。また、8割強の地権者の方より事業への賛同もいただいた。国に結果を報告した際には、何らかの手だてが必要との意見もいただいた。国への要望活動については積極的に働き掛けていく。。

教育行政について

質問

 コロナ禍、子どもたちの学力向上のため、タブレット端末整備後の取り組みについて聞く。

答弁

 学校が臨時休校の場合、タブレット端末を家庭に持ち帰ることができるよう、昨年11月からは試験的な持ち帰りと動作確認を全ての学校で実施。
 また、教員に対しては年10回の集合研修や、100回以上のオンラインを含む研修会を行った。

市役所の意識改革について
報道発表された重大事案は、令和2年度、3年度(1月まで)合わせて39件。月平均2件。当事者の年齢別・部局別ではほぼ全てで。しかも日常業務で発生。

質問

 この現状への対策について、信賞必罰を制度化するなど具体的改善が必要では。

答弁

 市役所とは読んで字のごとく市民のために役立つ所であるべき。高知市行政改革大綱では時代に即した人事制度への変革を図るとある。組織の要諦は人事にある。努力した者がばかを見ない信賞必罰の人事を行うことが大事。

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(2)3月10日(島崎 保臣、高木 妙)

日本共産党 島崎 保臣
「核共有」は認められない

質問

 安倍元首相や日本維新の会が主張する米国との「核共有」について、市長の認識を伺います。

答弁

 「核共有」は、唯一の戦争被爆国である日本が堅持してきた非核三原則の「持ち込ませず」に明らかに反するものです。昭和59年7月に市議会で高知市非核平和都市宣言を決議した高知市として、「核共有」は認められるものではないと考えます。(市長)

日本国憲法には自由民権運動の理念が引き継がれている

質問

 日本国憲法は、本市出身の民権活動家・植木枝盛が記した憲法草案など戦前の国内の進歩的な流れを踏まえて成立しており、外国からの押し付けではないと考えますが、市長の見解を伺います。

答弁

 GHQ草案に大きな影響を与えた鈴木安蔵氏の「憲法研究会草案」は植木枝盛の憲法草案を参考にしていたことが知られており、日本国憲法に自由民権運動の理念が引き継がれていることは歴史的に見ても明らかです。(市長)

国民健康保険料の値上げ回避へ県国保の基金活用を

質問

 県への国保納付金を賄うための保険料値上げは、コロナ下での市民生活を追い詰めるものです。値上げを回避するために、県に対して県国保の財政調整基金活用を求めるべきではありませんか。

答弁

 県にはこれまでも基金を活用して被保険者の負担に配慮することを求めてきました。今後も求めていきますので、議会からもご支援をお願いします。(市長)

気候危機への対応は「勝負の10年」

質問

 2030年までのCO2排出削減の取り組みの重要性、その取り組みが持続可能な成長をもたらす可能性について伺います。

答弁

 地球温暖化は人類の生存基盤に関わる重要な問題。国も2030年までを「勝負の10年」とし、CO2排出削減の取り組みは産業構造や経済社会の変革を通じた成長につながると位置付けています。県内でも林業振興や省エネ化を促す取り組みがあり、本市も国や県と連携していきます。(市長)
 その他、コロナ対策、公共交通、教育、西敷地等も取り上げました。

公明党 高木 妙
公共交通政策

質問

 公共交通を維持するには。

答弁

 交通を取り巻く状況に的確に対応するために公共交通に係る政策部門を独立させ、交通戦略課を新設してさまざまな角度から抜本的に検討していく。

質問

 課の創設に合わせ、他都市でも事例のあるアドバイザーの派遣など新たな手法を取り入れては。

答弁

 とさでん交通や株主である高知県・他市町と同社への支援を検討する中で協議を行っていく。

男女が活躍する社会の実現

質問 

 コロナ禍で社会の働き方を変えてきたリモートワークは、男女が共に活躍する社会実現のためにも、デジタル分野のスキルを上げる取り組みが必要だ。デジタル人材の育成について伺う。

答弁

 女性のデジタル分野のスキルを上げることで子育て中でもリモートワークや収入の増加が見込まれる。デジタル人材の育成をきっかけとして、今後、継続した就労を得ていくことも可能になるため内閣府の地域女性活躍推進交付金の活用や他都市の事例を参考にしながら、女性のデジタル人材の育成の方策について検討していく。

質問 

 活躍できる場も必要では。

答弁

 市役所の行政事務のデジタル化への取り組みのうち、外部委託によって女性の雇用を創出していく方策などを検討していく。

特定不妊治療助成制度の存続を

質問

 令和4年4月より不妊治療が保険適用になる。高知県ではその対象とならない43歳以上の特定不妊治療助成を継続するが、高知市では打ち切る。再考を求める。

答弁

 高知県の2月議会でも43歳以上の方の助成制度が議論されており、浜田知事からは、「できるならば県と市の足並みがそろうような形で助成が継続できないかという思いがございますので、県議会でこうした議論があったことも含めて県の考え方を改めて伝えたい」とのご答弁もあり本市としての考え方を考察してまいりたい。

小児用コロナワクチン接種

質問

 本市の考えと実施方法は。

答弁

 正確な情報を知った上でかかりつけ医の先生に相談するなど十分に納得をされた上で、接種していただきたいと考えている。

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(3)3月11日(川村 貞夫)

新こうち未来 川村 貞夫
来春のNHKの朝のドラマ「らんまん」について

質問

 牧野富太郎博士の決定をどのように思うのか。

答弁

 新種植物の発見や全国各地の植物標本、研究成果をまとめた日本初の植物図鑑の刊行など、多くの素晴らしい業績を残された。博士の研究一筋の人生からは、まさに土佐のいごっそうそのものだったと推察される。
 一方で、研究費や生活費に困窮し、大きな借金を抱え、金策に苦労されてきた壽衛夫人には頭が下がります。
 博士ゆかりの佐川町や越知町との広域連携による「らんまんツアー」などの周遊観光の需要増大につなげていく。

市税1パーセント還元事業について

質問

 何の特色も持たない事業になっているのではないか。

答弁

 ヒアリングを通じて多くの団体から、担い手不足や連携・協働の機能の弱さ、情報発信や共有が不十分という共通の課題があるとの意見を聞いた。高知市が目指す「高知市型共生社会」の実現には、地域力の強化を図り、地域内での助け合い・支え合いによるまちづくりを促進していくことが必要。団体間や団体と住民の「つなぎ」や「コーディネート」機能強化にも取り組むこととした。

過疎地域における買い物難民について

質問

 高齢者が買い物難民となっていることへの認識を問う。

答弁

 中山間部などの地理的要因に加え、小売店舗の閉店や高齢者の運転免許の返納など、経済的・社会的要因もあり、市域全域にわたる課題であると認識している。
 高齢者のデジタル活用を支援する講習会を開催するなど、補完的な取り組みも進める。

18歳成人と金銭教育について

質問

 高校の家庭科に「投資」や「資産形成」が登場するが本市の取り組みを聞く。

答弁

 自立した消費者や高知の経済の活性化に貢献できる人材の育成を目指し、18歳成人として、よりよく生きるために必要な知識や実践力を身に付けることが大切だと考える。

 

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3 個人質問

(1)3月11日(甲木 良作)

市民クラブ 甲木 良作
教職員の働き方改革

質問

 これまで多忙化解消に向け、どのような対策を行ってきたのか。志ある教師が多忙化によって疲弊せず、本来子どもに向かう時間を確保するためにも、管理職の意識改革が必要だと考えるが、教育長の考えを伺う。

答弁

 各学校における改革推進には、管理職の強いリーダーシップが不可欠である。今後、業務を適正化し、子どもたちに対して「効果的で豊かな」教育活動を行うことができる、持続可能な勤務環境の整備を目指し、継続して業務改善に向けた取り組みを進めていく。

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(2)3月14日(福島 明、岡崎 邦子、戸田 二郎)

自由民主党・中道の会 福島 明 

質問

 地域共生社会の実現に向けて、マンションやアパートの独居高齢者に配慮した施策の必要性について問う。 

答弁

 「地域包括支援センター」をはじめ、各福祉部門や民生委員から得られる情報についての収集整理が必要と考える。また、「災害時要支援者」の避難支援にもつながることから、不動産や管理会社、管理組合とも連携を図りながら、「包括的支援体制推進部会」や「防災福祉部会」等で情報共有を行い、今後の在り方について議論する。

市民クラブ 岡崎 邦子
重度心身障害児に対する障害福祉施設従事者による性的虐待の疑いのある事案への市の対応について

質問

 人権擁護の視点から、認識手順の甘さを指摘、今後を問う。

答弁

 社会福祉士等の体制強化、施設の利用再開へ向けて取り組む。

放射線副読本と同梱のチラシ

質問

 全国の教育現場へ直送、児童、保護者にアルプス処理水の安全性について正確な情報を伝えるとあるが、学校判断にせず教育委員会が内容を精査すべきでは。

答弁

 副読本は資料の一つになり得る。教員が正しく理解した上で取り扱うことであると認識する。

新こうち未来 戸田 二郎
ロシアによるウクライナ侵略

質問

 ウクライナ侵攻に乗じた中国の台湾侵攻説やロシア非難に消極的な中国について市長の見解を。

答弁

 中国の軍事による台湾侵攻はあってはならない。中国には責任ある行動を求める必要がある。

農業振興地域整備計画

質問

 農業振興地域内の農用地は、昭和46年策定以来、抜本的な見直しがなされていない。長い時の流れを取り戻すべく、大胆かつ将来を見据えた見直しを求める。

答弁

 時代の変化を考慮し、優良農地の確保・保全に努め合理的な土地利用、地域の活性化を進める。

 

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(3)3月15日(細木 良、神岡 俊輔、大久保 尊司)

日本共産党 細木 良

質問

 ウクライナ侵攻による本市の子どもへの影響とケア対応は。

答弁

 多感な子どもたちの心への影響は計り知れない。不安を感じる時は遠慮なく教員等に相談を。

質問

 高知市の有機農産物を活用したオーガニック給食の導入を。

答弁

 有機農業の確立に向けた研究を進め、モデル的な学校給食導入について検討する。(市長)

質問

 児童生徒の性犯罪被害防止策と相談体制を問う。

答弁

 各校でのSNSに関する情報モラル授業や防犯教室に加え、市教委内には臨床心理士が常駐し、即時対応体制を取っている。

市民クラブ 神岡 俊輔
教育問題について

質問

 令和4年度からの中学校全学年での「35人学級」導入と、小学校での「教科担任制」導入の目的と効果について教育長に問う。

答弁

 中学校における「35人学級」導入は、学力向上や生徒指導面での早期対応、また、特別な支援を要する生徒への対応など、すでに導入済みの小学校での実績や効果が、中学校でも見込まれるものと期待している。
 また、小学校での「教科担任制」は授業内容の向上や教員の負担軽減、児童の中学校への円滑な接続などを目的としている。

公明党 大久保 尊司
木村会館リニューアルオープン

質問

 木村会館が来年リニューアルオープンされることを機に、寄贈された木村久寿弥太氏とその親族を紹介する展示パネルの設置と、旭地区出身の著名な人物の展示コーナーを設置していただけないか、市長の所見を伺う。

答弁

 従来展示されている木村久寿弥太氏の銅像や顔写真に加え、久寿弥太氏の業績や旭地区の歴史などを紹介するコーナーを設置するよう検討している。また、木村久寿弥太氏の親族や旭地区出身の著名な方々の展示等についても、地元の皆さまと協議して検討する。

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(4)3月16日(迫 哲郎、寺内 憲資、竹村 邦夫)

日本共産党 迫 哲郎
令和4年度から始まる清掃工場のバイオマス発電による温室効果ガスゼロの電力活用で、本市の地球温暖化対策の目標を大幅に引き上げるよう求めたが、市長は応じず。

質問

 現在の目標(50パーセント削減)を6万5千トン(65パーセント削減)程度とすべきではないか。

答弁

 現在の目標で政府の削減目標を上回る目標となっている。

質問

 今後のプラスチックごみの新しい分別の取り組みを聞く。

答弁

 現在の容器包装に加え、製品プラスチックをリサイクルに乗せていく。令和6年度以降に開始するよう準備を進めていく。

公明党 寺内 憲資
昇任試験の導入について

質問

 市長が令和4年度からの実施を明言した昇任試験をどのように考えているのか伺う。

答弁

 コロナ感染対応で人員も割かれ厳しいスケジュールではあるが、令和4年度実施の目標は捨てておらず最後まで努力する。

質問

 公明党は、管理職登用への選考基準が不明確で、管理職への登用に納得をしていない職員の声を聴いており、市長に求めている管理職への昇任試験の見解を伺う。

答弁

 昇任試験には、メリット・デメリットがあり、全国の事例を参考に検討したい。

自由民主党・中道の会 竹村 邦夫

質問

 コロナの宿泊施設療養所の県市のフォローが十分でなかったとただした。

答弁

 支援が一番欲しい時に十分な対応が受けられず、信頼が揺らぎかねない結果になった。

質問

 なぜ、本市は療養ホテルの入所が14時から17時と短いのか。愛媛県の入所は随時。高松市は8時から20時20分。徳島県は午前退所、午後入所、夜間対応とある。早急に県と協議するべきである。

答弁

 感染判明が時間外だった場合、感染者の行き先は課題だ。運用や時間外入所の方法を関係者と協議する。

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4 休憩室

 春の楽しみの一つ、選抜高校野球大会では、高知高校が4年ぶりの出場を果たし、見事に初戦突破をされ、大いに盛り上がりました。2回戦では惜しくも敗れたものの、閉塞感漂う状況の中、生徒たちの活躍は大きな勇気をいただくものでした。高知高校といえば、昨年卒業され、阪神の一位指名を受け入団された森木大智選手を思い浮かべます。悲願だった甲子園出場を後輩たちが果たした活躍はきっと届いていることでしょう。森木選手の活躍も楽しみですね!


(議会広報委員 横山公大)
 

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5 陳情の取り扱いについて

 請願および陳情については、従前は市外からの陳情を除き委員会に付託していましたが、令和4年2月24日に開催された議会運営委員会の決定により、提出された陳情について、次に掲げる場合は、採決を行わず、陳情文書表を全議員に配付することとしました。


ア  高知市民以外の陳情者から提出されたもの
イ  基本的な人権を否定するなど違法な行為または公序良俗に反する行為を求めるもの
ウ  個人および法人の名誉を毀損するおそれのあるもの
エ  国等へ意見書提出を求めるもの
オ  市の事務に関係しない事項を願意とするもの
カ  市職員の身分に関し処分を求めるもの
キ  係属中の事件に関するものなど司法権の独立を侵すおそれのあるもの
ク  願意が明確でないものまたは既に願意が達成されているもの
ケ  陳情者が審査を希望しないもの

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6 会派の意見(3月定例会を振り返って)

市民クラブ

 令和4年度一般会計予算として、対前年度比49億円増の1510億円が計上されました。増要因としては、「文化プラザかるぽーと」の長寿命化整備やデジタル化推進関係経費などが挙げられます。収入が不足するため、財政調整基金等を合計36億円取り崩すことで収支均衡を図ることとしています。コロナ禍などにより、財政見通しは大変厳しい状態が続くと予想されます。議会としても、健全で効果的な財政運営ができるよう、精査していかなくてはなりません。
 さて、今年1月に就任した松下教育長は、今議会が初登板でした。市民クラブを含む複数の議員が新教育長の姿勢をただしましたが、安全運転の答弁でした。今後、教育者として、現場経験を生かした施策や答弁を期待します。

 

自由民主党・中道の会

 令和4年度新年度予算に対しては、市民の皆さまからのご意見を集約し、市長並びに執行部に提出している要望、提言のうち、(1)新型コロナウイルスへの対応、(2)直面する市政課題を解決するための予算確保、(3)歳入の確保と適切な行財政運営、(4)中長期的課題への意欲的な取り組み等を主にしっかりと反映されており、一定評価できる予算編成となりました。また子育て世帯臨時給付金の所得制限で対象外となった約3600人への支給については、独自の政策判断を行った自治体もあり、当会派より疑問を呈してまいりましたが、本市独自の政策に至らず非常に残念に感じております。代表質問には吉永議員が登壇いたしました。

 

日本共産党

国保料軽減へ県基金活用を求める意見書、全会一致の可決を歓迎! 

 当初予算について、広場を望む市民の声に背くオーテピア西敷地利活用関連予算を削除する修正案を提出。修正案は賛成少数で否決されましたが、最終決定となる令和5年3月議会まで、引き続き、広場実現を目指し全力を挙げます。
 国保会計は子育て世帯の保険料軽減が前進するため賛成しました。県への意見書が全会一致で可決されたことも生かし、今後も保険料負担の軽減を求めていきます。
 放射線副読本および処理水チラシの撤回と学校でのチラシ配布中止を求める請願に賛成討論。別途、市長と教育長にもチラシ配布中止の申し入れを行いました。

 

公明党

コロナ禍でも万全な市政運営を!

 コロナ禍で2度目の予算編成となった令和4年度の当初予算について、どの政策も「市民にとってどうなのか」との視点から最小の経費で最大の効果を求める質問戦を展開しました。中でも、公共交通の在り方や重層的支援体制整備事業、「プラスチック資源循環法」の運用については施策の目的に合った実施を求めました。また、産後ケアや市税の1パーセントの還元については、ニーズに合った取り組みと制度設計の整合性を求めました。
 今後は、これらの予算が適切に執行され説明責任が果たされるよう見届けてまいります。

 

新こうち未来

市税1パーセント還元事業は公約違反

 岡崎市政の5期目の選挙公約は、市税の1パーセント分を充てるとした「高知市型共生社会の創造」であった。延び延びとなっていたこの事業提案が初めてあったが、中身は民生委員の報酬増などの既存施策の上積みなどで、新味もなく、町内会へのテコ入れを期待していた自治会などからは不満の声が大きくなっている。

 

清和クラブ

ロシアのウクライナ侵略を非難

 海治甲太郎議員はロシアのウクライナ領土への侵略で、多くの民間人が犠牲になり、インフラが破壊されている惨状を憂い、この行為を非難するとともに、一日も早い平和的解決を強く望むものです。

 

山嶽会

身近な課題を市政に反映

 高橋裕忠議員が本会議で登壇し、令和4年度一般会計予算に賛成の立場で討論を行いました。今後とも市民の皆さまの身近な声に耳を傾け、市政に着実に反映させてまいります。

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7 委員会の活動(2月1日から4月30日まで)

(1)常任委員会

予算決算常任委員会
3月定例会

 17日と18日に、一般会計予算など24件の議案について、総務、経済文教、建設環境、厚生の各分科会で質疑を行った後、24日の全体会で採決を行い、一般会計予算は、商工費、消防費および教育費を減額する修正案と商工費を減額する修正案をそれぞれ否決した後、原案を賛成多数で可決、一般会計補正予算は、繰越明許費の補正の一部を削る修正案を否決した後、原案を全員賛成で可決しました。
 また、水道事業会計予算は賛成多数で、そのほかの議案については、いずれも全員賛成で可決しました。

総務常任委員会
 3月定例会

 18日に、個人情報保護条例の一部改正議案など13件の議案の審査を行い、会計年度任用職員の給与及び費用弁償に関する条例の一部改正議案は賛成多数で、そのほかの議案はいずれも全員賛成で可決し、陳情1件の結果を出しました。
 また、2022高知市文化振興ビジョンの策定など5件の報告を受けました。

経済文教常任委員会
3月定例会

 18日と22日に、土佐山夢産地パーク交流館条例の一部改正議案など3件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決し、請願1件、陳情3件の結果を出しました。
 また、中学校における35人学級編制についてなど2件の報告を受けました。

建設環境常任委員会
2月16日

 下水道使用料の賦課漏れについての報告を受けました。

 3月定例会

 17日と18日に、清掃工場3号ボイラー水管等更新工事請負契約締結議案など8件の議案の審査を行い、いずれも全員賛成で可決しました。
 また、家庭ごみおよび事業所ごみに関するアンケート調査結果についてなど4件の報告を受けました。

厚生常任委員会
3月定例会

 17日と18日に、国民健康保険条例の一部改正議案の審査を行い、全員賛成で可決しました。
 また、地域福祉活動推進計画(平成31~令和6年度)中間見直し追加版(案)についてなど2件の報告を受けました。

 

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(2)特別委員会

行財政改革調査特別委員会
2月24日

 行政改革大綱の見直しについてなど2件の報告を受けました。また、中間報告についての協議を行いました。

3月定例会

 本会議で、外部監査の指摘事項への対応に関する件などについて中間報告を行いました。

まちづくり調査特別委員会
2月22日

 中間報告についての協議を行いました。

3月定例会

 本会議で、中心市街地活性化に関する件などについて中間報告を行いました。

南海地震等災害対策調査特別委員会
2月10日

 中間報告についての協議を行いました。

3月定例会

 本会議で、行政視察について中間報告を行いました。

 

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9 人事議案

 3月定例会の16日に、市長から教育委員会委員の選任議案が提出され、同意しました。また、最終日の28日に、市長から固定資産評価審査委員会委員の選任議案が提出され、同意しました。

 

教育委員会委員

 西森 やよい

 固定資産評価審査委員会委員

 森岡 正

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10 令和3年度議会情報公開制度・個人情報保護制度利用状況

 議会情報公開制度・個人情報保護制度の利用状況をお知らせします。

議会情報公開制度の利用状況

 公開請求の状況        なし

議会個人情報保護制度の利用状況

 (1)開示請求、訂正請求、利用停止請求の状況        なし
 (2)苦情、相談の件数       なし

 

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11 高知市議会からのお知らせ

(1)本会議映像の配信

 本市議会ホームページで、本会議および予算決算常任委員会全体会の映像を生中継および録画(過去1年間)で配信しています。
 会議日や質問議員名、発言内容の語句等からも検索できます。

本会議映像の配信はこちら

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(2)議会中継(ケーブルテレビ)

 定例会の本会議および予算決算常任委員会全体会の模様は、高知ケーブルテレビで生中継しています。

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(3)会議録の閲覧

 3月定例会本会議の会議録は6月上旬にできる予定であり、本庁舎1階の情報公開・市民相談センター、同3階の議会図書室でご覧になれます。
 また、高知市ホームページ上の会議録検索システムで、平成6年12月定例会以降の本会議の会議録をご覧いただけます。
 なお、平成19年4月以降の委員会の会議録もご覧いただけますが、少しでも早く閲覧できるよう、ホームページ上で同システムとは別に、完成した委員会記録から順次、PDFファイル形式で公開しています。

会議録検索システムはこちら

会議録検索システムに反映されていない委員会会議録はこちら

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(4)録画DVDの貸し出し

 本会議および予算決算常任委員会全体会の録画DVDの貸し出しを行っています。
 貸し出し準備に時間を要するため、ご希望の方はあらかじめ、議会事務局にお申し込みください。(電話番号823-9400)

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(5)請願書・陳情書の出し方

 市の行政などに対して意見や要望があるときは、請願書や陳情書を議会に提出することができます。請願書は市議会議員1名以上の紹介を必要としますが、陳情書はその必要がなく、審査は請願と同様に取り扱われます。
 請願書または陳情書は、議会事務局へ市議会議長宛てに1通提出してください。
 なお、定例会ごとに締め切りがあり、それを過ぎた場合は次の定例会での審査になりますので、ご注意ください。

請願(陳情)書 記載例

○年○月○日

高知市議会議長 ○○ ○○ 様

(代表者の)住所        ○○○○○○       

      (代表者の)氏名  (個人の)印(※)

紹介議員氏名        印(※)

※ 陳情は紹介議員不要です。

○○○に関する請願(陳情)

.   

趣旨・理由

※ 概ね800字以内で具体的かつ簡潔に記載してください。

 印(※)・・・署名(自署)の場合、捺印(押印)は必要ありませんが、ゴム印、パソコン等で

氏名、代表者名を記載した場合、押印(個人印)をお願いします。

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(6)高知市議会だよりがアプリで読めます

 高知市議会だよりは、無料アプリ「マチイロ」を利用してスマートフォンなどで閲覧できます。「マチイロ」ではいつでもどこでも高知市議会だよりを読むことができ、発行月の1日に自動でスマートフォン等にお知らせが届く機能があります。

高知市議会だよりの無料アプリ配信(マチイロ)についてはこちら

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(7)表紙について

 日曜市の写真撮影スポットのイラスト

 日曜市では、高知県ゆかりの漫画家(写真右から、井上淳哉氏、黒江S介氏、村岡マサヒロ氏)に日曜市の風景を描いていただき、写真撮影スポット用の看板を作製、展示しています。日曜市の来場者に親しみを感じていただくとともに、日曜市とまんが王国土佐を全国に発信しています。

 

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12 会派の構成と電話・ファクス番号

会派の構成と電話・ファクス番号

会派名

人数

電話番号

ファクス番号

市民クラブ

8人

823-9402

802-3055

自由民主党・中道の会

7人

823-9401

873-0121

日本共産党

7人

823-9404

823-9558

公明党

6人

823-9403

871-2485

新こうち未来

3人

823-9406

822-8119

清和クラブ

1人

821-9020

823-9350

山嶽会

1人

821-9070

823-9350

※ 清和クラブ、山嶽会のファクス番号は議会事務局直通です。

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13 編集後記

 今議会では、ロシアによるウクライナ侵略への非難決議を全員の賛成で可決しました。また、岡崎市長も在日ロシア大使宛てに抗議文を送ったことを議場で明らかにしました。これらはいずれも平和を求める市民の皆さまの声に応えたものです。また、東日本大震災から11年目を迎える3月11日には、議場の全員で黙とうをささげました。コロナ禍の収束も見通せない状況が続いていますが、これからも高知市議会は、市民の皆さまと共にさまざまな課題にしっかりと向き合ってまいります。

(議会広報委員)
                                                                     

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