ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織一覧 > 民権・文化財課 > 発掘調査員の仕事紹介

本文

発掘調査員の仕事紹介

埋蔵文化財とは?

 埋蔵文化財とは,土地に埋蔵されている文化財のことを指します。埋蔵文化財は,その土地に生きた人々の営みを示す遺産であり,地域の歴史や文化を物語る重要な資源です。発掘や調査を通じて過去の人々の生活や文化を理解する手がかりとなります。
 文化財保護法では,この埋蔵文化財を包蔵する土地として周知されている土地(周知の埋蔵文化財包蔵地)において工事等を行う際には,事前にその土地に埋蔵されている遺跡の内容を確認するための試掘や確認調査を行うことが求められています。そして,遺跡が発見された場合には,その遺跡を現状保存するための調整が行われますが,やむを得ず現状保存できない場合には,遺跡の記録を作成し,保存することが定められています。

埋蔵文化財発掘調査員の仕事とは?

 埋蔵文化財発掘調査員は,地域の歴史や文化を理解し,未来に伝える重要な役割を担っています。私たちの仕事は,開発などによって消滅してしまう遺跡の発掘調査を行って,高知市の歴史や文化を明らかにしています。具体的には次のような仕事になります。

埋蔵文化財の保護(遺跡の発掘調査等)

 発掘調査は地中に埋まっている遺跡を掘りだして記録する作業です。先人たちの生活や文化を調査・研究し,現代社会に活かすことを目的としています。
 発掘作業では,慎重に土を取り除きながら,埋蔵文化財(遺物や遺構)を探します。

出土品の記録と保存

 発掘した遺物は,写真撮影や測量,分類などを行いながら詳細に記録し,適切な方法で保存します。出土品は地域の歴史を語る貴重な資料であり,その保存は非常に重要です。

研究と報告書の作成

 発掘調査の結果をもとに,研究を行い,報告書を作成します。この報告書は,地域の文化財保護や教育活動に活用されるほか,学術的な研究にも寄与します。
本町遺跡(近世後期の木樋)
本町遺跡
遺構(本町遺跡・帯屋町遺跡)
本町遺跡(近世後期の木樋)
遺物(本町遺跡・中国龍泉窯系 青磁碗)
本町遺跡(中国龍泉窯系 青磁碗)