本文
令和7年8月4日 市長定例記者会見(議事録・Youtube動画)
会見項目
1.高知市シティプロモーション事業
2.大阪・関西万博「高知の祭典 WORLD YOSAKOI DAY」
配布資料
会見内容
配布資料を用いて市長から説明
質疑応答
【大阪・関西万博「高知の祭典 WORLD YOSAKOI DAY」】※観光魅力創造課,商業振興課,外商支援課
(記者)
出店する街路市はどういったものを販売するのか。
(市長)
いも天の試食のほか,食品では生姜,きゅうり,なす,ピーマンなどの高知の野菜や果物を,また,文旦ジュースや文旦スカッシュなどもこの場で販売したいと考えている。
物販では日曜市の手ぬぐいやTシャツなども展示する予定であり,普段日曜市で出されているものが,万博会場でも提供されると考えていただければと思う。
(記者)
万博で体験した人を本場の日曜市にも呼び込みたいという思いか。
(市長)
そうである。
【第27回参議院議員通常選挙結果関連(1)】※政策企画課
(記者)
参議院選挙について,自公過半数割れという結果を市長はどう受け止めているか。
(市長)
今回政権与党の敗北となった。これは政治資金の問題など政権姿勢と自民党に対する信頼というものが失われたこと,もう1つは将来に対する展望というものが国民の皆さん方に伝わらなかった結果が敗因ではないか。
(記者)
自公過半数割れとなる中で,参政党が伸びてきており日本人ファーストを掲げた政策を訴えていたが,市長としてはどう受け止めていたか。
(市長)
今回の選挙結果はいろいろな報道がされているが,やはり自民党支持者の一部が自民党では満足できないということで,参政党や保守系の政党に投票したという結果であったと思う。
当然それが民意であるので否定するものではないが,日本人ファーストということで少し気にかかるのは,政治というものは国であれば国益,そして国民の命,財産を守るもので,私であれば市益を守り,そして市民の命と財産を守り抜くというのは,当然やらなければならないことである。
併せて,多様化する社会にこれからどういうふうに対応していくのかということも求められているところであり,高知市にも県内の他の市町村の皆さん方や外国の方も働きに来ており,その他にも観光客もいる。
そういった人たちすべてを守るというのが,私は国や行政のあり方ではないかと思っている。
私は共生と寛容というのが政治の中では一番求められなければならないものと感じているので,日本人だけがいいというようなことでは,逆に日本が発展しないし,また高知市の中でそういった声があっても高知市は発展していかないのではないかと思っている。
(記者)
参政党は高知県内でも比例でいうと2番目の支持を得た。この背景にあるのはどういうふうなところだと考えているか。
(市長)
外国に対する寛容さというものが,ある一部の人たちにとっては許されるものではないというようなことが広まって,今の形になっていったのではないか。
(記者)
市長としてはその寛容の部分を大切にしていきたいということか。
(市長)
そうである。今回の選挙においてはそれぞれの候補者が自分の思いの丈を述べたというところもあろうかと思うが,私は人権問題は高知市の中でも第一だと思っているので,差別的なものはなくしていかなければならないし,社会が分断するようなことはあってはいけないと思うので,庁議の中でもしっかり人権課題に取り組むように指示をしたところである。
(記者)
石破首相の進退について何か思うところはあるか。
(市長)
石破総理が取り組んできた政治,政策というものは自治体にとってはありがたい思っている。特に,地方創生2.0を掲げていただいたこと,また,防災庁の設置というものを進めようとしていただいた。
また,地方創生の交付金は大変自由度が高く,本市も利用させてもらったが,こういったものをまたやっていただきたい。
石破総理の進退について,トップの責任の取り方は潔く辞めるというのも1つの責任の取り方であろうかと思うが,もう1つは,今辞めたら国益を損なうようなものというものがあるかもしれない。それは私も誰も分からないが,その中で世間から何と言われようとも,非難されようとも,笑われようとも,最後までそれを全うするというのも1つの責任の取り方ではないかと思っている。
出処進退は政治家は外から言われることではなくて,自分で決めることが私は第一だと思っているので,そこのところは見守っていきたい。
【高知市シティプロモーション事業】※外商支援課
(記者)
シティプロモーション事業について,メインターゲットが若者世代20歳から34歳ということだが,よさこい祭りが始まるこの時期に合わせて始動したということで,市長はどのようなことを期待するか。
(市長)
これからよさこい祭りが始まり多くの皆さんが県内外から集まってくるので,発表する時期としては一番良かったのではないか。
まずは若い人たち,地元の人たちももう1回高知市の魅力を見直してもらいたい。そして,その人たちが魅力を発信することで発信力も違ってくるのではないか。
「こっち!こっち!」というシティフレーズは誰にでも覚えやすく口ずさみやすいと思うので,若い人たちだけでなく,皆さんに親しんでいただき発信をしていただきたい。
【第27回参議院議員通常選挙結果関連(2)】※政策企画課
(記者)
選挙で自民党県連が少し分裂したようにみえる形になっているが,自民党籍を持つ政治家としてはどう思うか。
(市長)
昨日の支部長幹事長会には出ておらず,今回のことで意見を述べたこともないが,自民党というのは自由な党であるので,それぞれの議員,党員がいろいろな議論をするというのは私は否定もしないし,大いにしてもらったらと思っている。
今回,中谷県連会長名ではない高知県連の文書が出ていったということだが,これは中谷会長を外すということではなく,石破内閣にいて辞めろというのは中谷会長も言えないだろうということをおもんばかって名前を外したということで理解ができるが,高知県連の名前を使ったこと,判子が押されていたというところに手続き的な問題があったと思う。
中谷会長があのような発言をしたというのは,組織として体を成していかなければならないというような思いであり決して分裂はしていないし,昨日の会でそれぞれの意見が出たということでまた1つにまとまっていくのではないか。
【公社等外郭団体のあり方見直し関連】※行政改革推進課
(記者)
高知県の指定管理のあり方が話題となっているが,例えば高知県文化財団は高知市も出資団体であり,高知市も市民の代表としてものを言わないといけない立場にあると思う。収益を上げるという話が文化になじむのかという議論が起こっているがどう考えるか。
(市長)
私のところには正式に高知県から話は来ていないが,私が県議時代に議論になったのが,指定管理者の職場の皆さん方の給与がなかなか上がらない,職員の処遇が改善されないから離職が進んでいるというのがあった。
今回,そういったところを自主事業などで自由度を高めることによって収益を上げ,職員の皆さん方の処遇を改善しながら維持管理をしていくという考え方で見直しを検討しているのではないか。
民間がどんどん参入してくると,今いらっしゃる方の雇用にどう対応するのか,継続性が失われるというような一面もあるとすれば考えていかなくてはいけないと思っているが,これは高知県の考えであるのでそこは尊重していきたいと思う。
(記者)
高知市においては,例えば自由民権記念館であれば研究部門は継続性が必要であるので直営で残したまま,館の運営は委託というように切り分けている。高知県で問題になっているのは研究部門も含めて公募しましょうという話になっているので,高知市の今までの実例とは違うところもあると思うが。
(市長)
そのバランスもあると思うが,そこも含めてやり方はこれから考えていくのではないか。
【第27回参議院議員通常選挙結果関連(3)】※選挙管理委員会
(記者)
今回の参院選の開票作業終了時間について,当初の見込みよりもさらに数時間遅れて朝方7時前後での確定となり,全国の自治体の中でも飛び抜けて遅いところの1つになった。従来のやり方からいろいろ工夫や改善をされようと関係者の方々はご努力されたと思うが,結果的にこういう形になってしまったことについての市長の受け止めは。
(市長)
比例代表の開票作業終了時刻は4時半であり,これは他都市と同じ位の状況であったと思うが,作業終了後の高知県選管への報告に時間がかかったと報告を受けている。
開票自体は早く進んでいるので,高知県選管への報告方法やシステム上の問題をどのように改善をしていくのかということは本当に反省すべきところであり,今後検討していかなければならないと考えている。
(記者)
高知県選管への報告作業に時間がかかった要因には,選挙区の票の中に比例区が混じっていないかの確認作業を高知県選管が各自治体に求めているという経緯があり,そこが各市町村選管の事務の中でかなり負担になっていると聞いている。他県の選管はそこまで求めていないと思うが,高知県選管が独自でそういう求め方をされており,市選管としてはこれまでも協議はされてきていると思うが。
(選挙管理委員会事務局長)
選挙区の票の中で選挙区の候補者以外の方の名前を書くと無効になるが,その中に比例代表に立候補されている方,今回の選挙では約180人近くいたが,その方がいるかどうかをさび分ける作業がある。
この作業はこれまで手作業で行っており1時間程度かかっていたので,今回,この作業について読取分類機を利用して時間短縮を図ったが,まだ30分程度はかかっているというのが実態であり,高知県に見直しをお願いしているが解消には至っていない。
もう1つは比例代表の報告であるが,現状では選挙結果が出た後に高知県選管のシステムに手入力しており,時間がかかっている。他市の状況を聞くと,入力は後にして一旦結果だけをファックスで送って了承をもらうといった方法もあると聞いているので,そういったことも含めて,今後高知県とも協議をしていきたい。
以上