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令和7年6月5日 市長定例記者会見(議事録・Youtube動画)
会見項目
- 第74回高知市夏季大学
- 令和7年度高知市ネーミングライツパートナー募集
- GRe4N BOYZ(グリーンボーイズ)と一緒に歌をつくろう!
- 第508回高知市議会定例会提出議案の概要
配布資料
会見内容
配布資料を用いて市長から説明
質疑応答
【6月補正予算について】※財政課
(記者)
6月補正予算の開会日追加提出分について,国からの交付金が全体で1,000億円ということで規模としては小さいかと思うが,その中で高知市の配分額を学校給食費や保育料等の負担軽減に配分した理由は。
(市長)
国からは5月27日に1億3,700万という配分があったので,まずはスピード感を持って対応しなければいけないということ,もう1つはこの額に見合った支援をしていかなければならないと考え,各部局で何ができるか検討したところである。その中で,食費等が上がり,今一番困っているのが子育て世帯の皆さん方ということで,給食費の負担軽減,そして保育所・認定こども園等の保育料等の負担軽減という子育て世帯への支援を選ばさせていただいた。
【とさでん交通株式会社への県・沿線市町の協調支援】※交通戦略課
(記者)
先月県と沿線の自治体でとさでん交通に12億円を支援するということで合意されたと思うが,県は8億円を6月補正で計上するようである。
高知市としてはまだ予算化する段階ではないかと思うが,今後10年以内でどういうふうに支援していくのか,現時点で何か方向性があれば教えてほしい。
(市長)
今回,高知市分3億2,000万円を10年もしくは20年にわたって支援するが,高知市としては,バス路線の再編に伴う代替手段の確保で,リ・デザイン分科会で検討している中心部のターミナル機能の強化,並走区間を解消するための環境整備,利用促進など,いろいろと検討しながら事業化していきたいと思っている。本格的には令和8年度からになろうかと思うが,県と協調支援をする中で,とさでんの債務を軽減させるために直接補助するのではなく,少しでも利用者の利便性や事業の改善に繋がるような支援をしていきたい。
(記者)
市としても公共交通会議等を通じていろいろ策を練っているところだと思うので,そういうところと連動させて,事業が固まってきたら出していくということか。
(市長)
そういう認識。1つ1つ事業が固まってきたら,それを事業化するときに議会に提案させてもらいたい。
【GRe4N BOYZ(グリーンボーイズ)と一緒に歌をつくろう!】※広聴広報課
(記者)
これまで数々のヒット曲を作っているGRe4N BOYZだが,改めて市長としてどういうふうな楽曲になってほしいという思いがあれば教えてほしい。
(市長)
高知をPRするもの,高知市民が一体となれるような曲を作っていただけると期待している。そして,この曲を皆さん方がいろんなところで口ずさむようなシーンがまちのあちこちで見られるようなことを期待している。メンバーのお一人が高知にゆかりのある方であるので,しっかり皆さん方の声を聞きながら作ってもらえると信じている。
【令和7年度高知市ネーミングライツパートナー募集】※財産政策課
(記者)
ネーミングライツは昨年から始まり順調に財源確保もできていて,新しい名称も定着しているかと思うが,一方で公共施設に企業の名前が付くことに対する違和感や不安の声も一部で聞くこともある。そういった声を市長としてどう受けとめるのか。また,どういうふうに理解を求めていくのか。
(市長)
そういった声が私にも届いているが,これまでネーミングライツを付けた施設に対して,この名前が悪いといった個別の言葉は聞こえてきていない。ネーミングライツに市民の皆さん方が慣れてもらい,こういった手法もあるということを分かっていただき,ご理解をいただきながら,増やしていきたいと思っている。
これまで選定したネーミングライツパートナーも,企業利益だけを求めて行動を起こしているといったところも見受けられないし,市民の皆さん方に広く使っていただきたいという,お互いの気持ちは醸成されつつあるのではないか。
【参議院選挙関連】※政策企画課
(記者)
参議院選挙が来月投開票が予定されているが,桑名市長は現在も自民党席をお持ちだと思うが,特定の候補や特定の政党を応援する考えはあるか。
(市長)
議会中であるので活動が制限されるとは思うが,市長というのはある意味,政治家であり,また行政マンでもある。政治家としては特定の候補,特定の政党を応援することは当然にある。
(記者)
おそらく自民党の候補,自公を応援するような形になるのか。
(市長)
そういう形になる。
(記者)
現段階で具体的にマイクを握って応援したりというところまでは決まっていないか。
(市長)
選挙期間中はマイクを握るつもりはないが,選挙前まではマイクを握ることはあるのではないか。
【市立小中学校の水泳授業再開関連】※重大事案検証室,学校教育課
(記者)
プール事故に関連した授業再開について,先日,長浜小学校で保護者に対する学校説明会が行われた。その際は再開に否定的な声や,再開が早いのではないかという疑問視する声が保護者から上がっていた。事故から間もなく1年にはなるが,市長は再開についてどのようにお考えか。
(市長)
昨年,松本凰汰さんが本当にあってはならない授業中の事故でお亡くなりになった。ご冥福をお祈りするとともに,ご家族にも深い悲しみというものを与えてしまったということを本当に申し訳なく思っている。お亡くなりになった凰汰さんの命が帰ってくるわけではないが,こういった事故は二度と起こしてはならないということで,検証委員会を立ち上げいろいろ検討してきたところである。
検証委員会の報告書では,事故の分析,そして今後の授業の在り方もご指示をいただいたところである。それを踏まえ,市教育委員会も今年4月に学校体育・安全支援チームを設置,検証委員会の再発防止策を踏まえ,水泳授業の安全管理マニュアルを作成し,各学校に周知をしているところである。
それぞれの学校においては,安全管理指針を作成し,プール授業の再開に向けて準備をしているところであるが,先般は各学校の先生たちを集めて研修会があり,その研修会を受けた先生たちが各校において授業再開に向けて研修を繰り返しているというふうにお聞きをしている。今回の事故においては,先生同士の現場での連携,学校と先生との連携,そして学校と教育委員会との連携というものが取れていなかったということも指摘されているので,このマニュアルをもとにそれぞれが連携をして,いかに事故を起こさないか,そして,何かあったときにはすぐに対応できる体制を構築することが重要である。
今,市教委でも30のチェック項目を各校に出しており,すべてが整ったところから授業の再開になろうかと思うが,この部分が不安だということがあれば,私は授業の再開は急がすものではないと考えている。
長浜小学校での保護者説明会では厳しいご意見もいただいたところであるが,これからアンケートをとり,80%の参加希望がなければ授業は再開しないというふうにお聞きしている。保護者の皆さん方のご不安もあろうかと思うが,私は水泳授業の大切さというものを認識しているので,安全性をしっかり確かめた上で再開はしていきたいと思っている。
【物価高騰対策について】※政策企画課
(記者)
物価高騰対策に関連して,先程補正予算の説明であった学校給食費や保育料等の負担軽減以外で,市として補助や支援を検討しているか。
(市長)
今回,予算の都合上,保育所等の副食費の補助まではできなかったが,予算額がもう少しあればそういったところもやっていきたいと思うし,その時々によって何が必要なのかということを各部局から吸い上げながら考えていきたい。
【高知県消防広域化について】※消防局総務課
(記者)
消防の広域化の議論が始まっているが,県の前のめりが目立つというような感じで高知市側,現場からは不安や,こういうやり方ではいけないのではないかという感じが伝わってくる。市長も穏やかには言っているが,シミュレーションをもっときっちり出してもらわないとなかなか議論はできないと思うが,市長はスケジュールについてどう考えているか。
(市長)
消防の広域化については,スケジュールが非常にタイトであるから,何か1つつまずいたら3月の議会までに各市町村が足並みを揃えることが厳しいのではないかという指摘をさせてもらったが,県としてはいろいろなシミュレーションを随時上げていき,総務部会のワーキンググループといったところで,順次皆さん方の疑問点についてはしっかり答えていきたいというふうに言っている。
広域化全体については,これから人口が減少していく中で,どうやって高知県の消防力というものを低下させないのかという点では,私は賛成はしていかなければならないと思っている。
ただ,今回の議論というのは総論賛成,各論反対みたいなことになっていこうかと思うが,各論のところで,例えば職員の皆さん方の不安として,転勤があるのか,給料がどうなるのか,階級がどうなるのかというところがある。そういったものを先送りせずに,各論で議論になるようなところからまずは始めなくてはいけない。高知市は規模的には大きく,技術的なものや,いろいろな資機材なども一番充実をしていると思っている。また,給与を見ても高知市が100であれば他の市町村はそれ以下であるので,そういったところで高知市の消防の皆さん方が広域化で不利益にならないようにしていかなければならない。何より高知市の消防力が落ちるようなことがあってはいけないので,そこのところは深く注視をしながら議論を進めていきたい。
(記者)
各論で1点,指令のことが非常に焦点になっている。県のQ&Aなどを見ると,今のあんしんセンターに全県分を入れ込んで10年後にやるといったことを考えていて,それは物理的に考えると足りないから建て直しましょうという話をしている。総論では確かに広域化というのは将来的にはあり得ると思うが,市町村だけをいくら寄せ集めていろいろやっても,県や国の新たな財源的なものがないと,なかなか絵が描けないというふうにも見えるが,いかがか。
(市長)
まさしくお話のとおりであろうかと思う。今回の広域化というのは,国も大変注目をしているし,これから進めていかなければならないと考えていると思うので,国,県とそういった連携をしながら,財源的なことも要望しながら見極めていきたい。
特に消防指令システムは,現在,土佐市と共同運用を開始してまだ数年であり,機器の更新まで10年位かかるので,それはそれで使い切ってもらわなくてはいけないし,その後どうするのかというところは,考えていかなくてはいけない。今のあんしんセンターではなかなか場所的に狭いし,あそこに本部が入るというのは厳しいのではないかなというふうには考えている。
【人口減少について】※政策企画課
(記者)
昨日発表された県内の赤ちゃんの出生数は去年が3,108人であったが,この数字と今後の人口減に対する新たな思いを聞かせてほしい。
(市長)
高知市を見ても少なくなっており,去年の出生数が1,600人台だったと思うが,今の中学1年生は3,000人近くおり,それだけ見ても半分近くも減っている。
人口減少というのは何かといえば高齢化社会であり,この高齢化社会というのが決して悪いことではないが,それを支える人がいなくなるということが一番厳しいと思っている。
やはり若い人が住み続けたいまち,一度外へ出て行った人たちが帰ってきたいと思うまち,そしてもう1つは,一度は住んでみたいというまち,そんなまちをこれからつくっていかなくてはいけないと思っている。
そういった中で,子育てというのが一番大きな課題・問題になるというふうにも言っているので,今回も子育て支援に財源を充てたが,こういったことを積み重ねて少しでも子どもを産み,育てやすい高知市ということを思ってもらいたい,そんなまちをつくっていきたいと考えている。
以上