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令和4年10月5日 市長定例記者会見(議事録・Youtube動画)

会見項目

  1.  新型コロナウイルス感染症 最新情報
  2.  桂浜公園商業エリア リニューアルオープン
  3.  物産展「はじめましてこうちフェア」
  4. 事業用クリーンエネルギー自動車等導入支援事業の申請受付開始
  5. 日祝 電車・バス等ワンコインデー 

配布資料

会見内容

配布資料を用いて市長から説明

質疑応答

【市長選について(1)】

(記者)

 今日の会見とは関連がないことですけれども,来年の市長選について伺いたいと思います。桑名さんが出馬の意向を表明されましたけれども,市長自身,来年の市長選はどうされるのか,今のお考えを教えてください。

(市長)

 (市長選は)来年の11月ですので,出馬をどうするかということは後援会の方々とまだ話をしていません。期間的に言うと,今,5期目の任期が1年半も残っています。現状まだまだ課題が多く,またコロナ禍の中の経済の復興がありますので,来年の11月まで様々な取組みが必要なので,その取組みを全庁的に対応していきたいということで,今そのことに対するお答えをする時期ではないです。

(記者)

 桑名県議の出馬表明の受け止めというか,感想が何かありましたら,教えてください。

(市長)

 ご承知の通り,来年,統一地方選挙があります。順番からいうと高知県議会選挙が最初に入ります。まだ正式日程が決まっていないですが,基本的には高知県議会の県議選に入って,それから一,二週間空けて市議選に入って,秋に知事選挙,市長選挙。こういう選挙日程でいきます。もうすでに高知市議会の方々,それから県議会の方々は,リーフレットを印刷して,回っていますので,そういうタイミングの中で「次,市長選を目指す」と言うことは,多分県議選の関係もあって,少し前倒しで発表されたものと認識をしています。

(記者)

 桑名さんから何かこれまでに,市長に出馬に関連してお話というか,挨拶みたいなものはあったのでしょうか。

(市長)

 いわゆる対面して,そういう話をしたことがないので。今のところ対面でのそういう話はしていないです。

(記者)

 まだ出馬の表明をする時期じゃないというお話でしたけれども。市長の中では大体,例えば年内とか,いつまでにそういう判断をされるのかという何かお考えはありますでしょうか。

(市長)

 まず,そこはやはり後援会の方々とお話しをするということになるので,今その時期を明示をしているところではないです。それから年末になりますと,令和5年度に向けた予算の編成作業が始まってくるので,そういうところに集中していきたいと思っています。

(記者)

 そうすると来年というか,年末の予算編成を終えて来年というイメージですか。

(市長)

 その時期を今はっきり言う時期ではないと思います。

(記者)

 出馬するしないの判断,最終的に市長のお考えとか内心の話になるんだと思うんですけれども。出馬するしないの判断を決める上で考える点というかポイントというのは,現在5期ですけれども,何かありますでしょうか。

(市長)

 2点あります。どなたもそうですけれども,やはり後援会の意向が第一番になります。後援会の幹部の方々と話をして,ということになります。それから東日本の大震災から,もう12年目に入ったと思いますが,3.11が起こった時に各首長さんが大変な苦労をしたのですけれども。分かりやすく言うと,例えば1年前に引退表明していた方は引退できなくなって,今現在でも首長さんをやっている方々もおられるので。そういう災害のときには当然,災害復旧に直ちに入らないといけないので,そういうこともあるということです。

(記者)

 後半の話はどういう意味ですか,災害対応というのは。

(市長)

 現役の時代に,来るタイミングにもよりますけれども,南海トラフ地震が発生したら当然我々は,全精力で復旧復興に当たらなければいけないので。それは辞めるまで,その意思は変わらない。だから南海地震に襲われるタイミングは,もちろんありますけれども,そのときには,東北の首長を見てても分かるように,辞めることはできないので,その思いは常に持っています。

(記者)      

 あと,一般的に多選というと批判的な目はあると思うんですけれども。現在5期目で,次を目指すとすれば6期目になりますけれども,その辺多選というところで市長が考えるところというか,気にされるところはあるのでしょうか。

(市長)

 よく世代交代とかいろいろ言われるので,新しい考え方を当然入れるということも一つの判断にはあるとは思いますが。最終的にやはり市民の方々が決めるということだと思います。

(記者)                                         

 さっきのことに関連してですけれども,市長ご自身は多選ということに対しては,どういうお考え,スタンスなのかということだけ,ちょっと先にお聞きしたい。

(市長)

 多選だから駄目だということではないと思います。多選だろうと,全国の中の市長さんでは最長10期があって,しかも5期目以降無投票だった方もおられるので,やはり市民・有権者の方々が決めることだとは思っております。

(記者)

 それは仮に立候補した上で,多選批判があるならそれが結果に表れるだろうしと。そういう意味合いということですか。

(市長)

 そうですね。はい。そういうことです。

 

【ワンコインデーについて】

(記者)

 ワンコインデーでお伺いしたいです。去年もされたと思うんですけれども,改めてその狙いと去年の効果の程を後で担当にお伺いしたいのと。それと去年は確か無料でされたのを今年10円という額を設定されている,この意味合いをご説明いただければと思います。

(市長)

 基本的に,全くタダという政策はあまり良くないと思っています。やはり一部出していただきながら。それと今後の公共交通の利用に繋がるというのが一番の本筋なので,タダだから乗ろうというのは長続きしないので,やはりこの「ですか」カードのように乗っていただくきっかけを作る,それから乗り続けていただくということが,政策的には重要だと考えております。それで今回第2弾として無料でということは,最初からあまり考えてなかったので,できるだけ「ですか」カードを普及させた上で,その利便性,我々は桂浜へできるだけ行っていただきたいという思いも強くあったので,秋にリニューアルする桂浜へも「ですか」なら10円で行けますし,気に入っていただいたら何回でも行けますので,そういうことを狙いとして,伏線で置いております。今日は担当課長が来てますので,あと補足があれば。

(交通戦略課長)

 昨年度の無料デーのときは,コロナの影響をもろに受けていまして,利用者数が3割ほど減っております。今年度,今時点でも,まだ2割5分減っているということで,少し回復基調にはありますが,まだまだ利用者の方は戻っていないということもあって。昨年度は無料デーで,まずは公共交通に目を向けていただいて乗るきっかけを作る,知ってもらうと。今年度は「ですか」を持っていただいて継続利用にも繋げていくことができますし。「ですか」カードを持つことで,バスの遅れ,結構バスが遅れるという市民の方のご意見もありますので,バスの遅れの解消にも一部繋がりますし。データも取りますのでバス路線の再編などにも生かすことができるということも考えて,今回ワンコインデーを企画しております。

(記者)

 去年の実績,何人利用したかは後で課長に数字を出していただければと思います。先程の市長のタダだからじゃなくという中で,通常,市内200円ですから半額の100円でも50円でもいいわけだし。この10円という設定はどこからきてるのかなと。

(市長)

 10円の設定のときには,いろいろ議論がありました。ただ,子どもさんは半額というのが運賃料金の中であるので。100円か50円か10円かというのが,いろいろあったんですけれども,最終的にはできるだけ利用していただこうということと,「ですか」カードに,いくらチャージしていくかというのも少しあったので。「ですか」カードに100円をチャージして渡してますので,10円にすれば10回乗れるので,そのことも踏まえて最終的には「ですか」をお持ちの方は10円,それから「ですか」を持ってない方は100円でいこうということにしました。例えば,「ですか」を持ってない方を50円にすると子ども料金が25円になってしまうので,ちょっと運用ができないので,オペレーションができないので,そういうことも背景にありました。

 

【市長選について(2)】

(記者)

 先程の質問と少し被るんですけれども。もう一度改めて伺いたいのが,桑名龍吾さんとは対面ではお話しされてないということでしたけれども。桑名さんの出馬表明意向について,どう受け止められているのかをもう一度お伺いしたいです。

(市長)

 活動されてる方は,桑名さん以外にもいろいろ耳に入ってますので,桑名さん以外にも,もう動いてる方は他にもおられます。やはり県議選,市議選の関係があって,先程言ったように県議選,市議選は来年の春,統一地方選挙は4月なので,そこへ立候補する方はすでにリーフレットとかを印刷しているので。出るか出ないかでリーフレットを印刷するかしないかの判断が迫られているので,そういう背景が多分あって。市長選挙を考えると出馬表明はもう少し後でもいいのですけれども,現職の県議なので,おそらく県議選には出ないということを,後援会の方々とも話をした上での前倒しとなった,と認識はしております。他にも動いてる方はおられます。

(記者)

 受け止めについて,そのお気持ちは。

(市長)

 当然市長選挙ですから立候補すれば出れますので,今後もさらに出てくるという認識は持っております。

 

【桂浜について】

(記者)

 4点ほど伺いたいです。まず一つは桂浜,今日発表のあった件です。市長の言葉として,高知市の観光産業における,この桂浜の位置付けをどのように考えてらっしゃるのかということ。そして,この10月22日のプレオープンに対しての期待,注文などあったら教えてください。

(市長)

 この令和2年,令和3年,令和4年,2年半位ですかね,コロナで非常に翻弄されまして。我々も市場調査をしてますが,一番影響があったのは観光,それと飲食,それから公共交通,この3業種だと考えております。業種で言うと約3割位の業種の方が非常に影響を受けております。建設業とかはあまり影響を受けてないという状況を聞きました。ただ約2年半位ステイホームで,皆様方も非常に旅行のニーズが高まっているので,政府の方も,いわゆるクーポンの発行を始めたし,高知県の方も四国4県と中国地方を入れた近県割を出してますので。あれは裏返しに見ると,もう行っていいですという一つのサインなので,高知市内の旅館ホテルも今,宿泊の予約がかなり入ってます。それで観光客にアンケート等をそれぞれ取ってまして,高知県内,最近,にこ淵の人気が断トツで高いですけれども。高知市内で一番良かったのはどこですかというと,かなりな割合で,桂浜が一番良かったというのが出てきます。やはり桂浜は,高知市が所管してるエリアでは,ナンバーワンのエリアなので,ここに集中的に投資をしていこうということで,非常に大きな期待をしております。桂浜も歴史はいろいろありますけれども,元々は下の浜でお店を営業してました。それから台風などで海水が入ってくるので上へ上がってきて,もう何十年か経ち,古くなりましたので,完全リニューアルするということで,指定管理のもとに高知市と共同でリニューアルを進めております。非常に今回,業界の期待も大きいので,我々もぜひ成功させたいと思っております。それと「らんまん」がちょうどいいタイミングで入ってきましたので,来年の春から「らんまん」ブームが多分来るし,起こさないといけないので,そこを一緒に組み込んでいきたいと思っています。

(記者)

 2点目,その桂浜ですけれども,先日遊びに来た大学生が命を落とすという事故がありました。観光地であるとともに,以前から波や水流の影響で事故も多いところであるのですけれども,この辺りの危険性の周知徹底が足りないという認識はあるかどうか。それから今後その観光地として再開発するに当たって,この辺りについて手立てをされるご予定はありますでしょうか。

(市長)

 この間は大学生でしたけれども,過去には子どもさんが波打ち際で遊んで高波にさらわれたこともあります。そのために,桂浜ではほぼ常時,放送を流しておりますし,特に台風とか波浪,高波があるときには,基本的に10分から15分間隔で放送を流してます。台風の接近のときには,警備員等,それから桂浜にいる桂浜公園の職員等が,浜辺エリアも巡回してますので,注意喚起を図ってます。今回の場合は東浜といって,龍馬像がある下の浜を本浜というんですけれども,それの東側の東浜で流されたケースで。東浜で流されたケースはあまり記憶にないんですけれども,非常に我々も残念です。3人で来られていて1人お亡くなりになったので,その思いというのは3人の仲間達がずっと引きずっていくと思うので,今後とも注意喚起を図っていきたいと思います。

 

【市有地活用について】

(記者)

 3点目です。9月1日に堀詰の市有地の入札があって,高知信用金庫が落札されましたけれども,中活(中心市街地活性化)という観点からの期待,それから注文要望などあったら教えてください。

(市長)

 信金の方々を中心として,アニメーションのアニメクリエイターの聖地を作りたいということで,もう数年前から積極的に動いてます。多分本格的にやりだしてから3年位だと思いますが,県,市もそれを応援をしておりまして。現状は,信用金庫の蓮池の本店の方と,信用金庫の関連のビルの中で,すでにラボのような形でクリエイターの方々が作品作りに入ってきております。今回は信用金庫の本店営業部本町出張所と,その隣にありました我々の補導センターの跡地なんですが隣接してるので。審査基準で審査をして信用金庫のプランが合致をしたので,入札で売却したということでございます。予定価格よりは,結果的には高くなりましたけれども,そこがアニメーターの拠点作りになるという計画を発表してますので,我々も期待をしておりますし,県の方も産業振興計画等で載せていくと聞いてますので,県市で,それを一つの産業として応援をしていきたいと思っています。

 

【財政健全化プランについて】

(記者)

 最後に,先の市議会で財政健全化プランの策定を表明されてますけれども,現行のプランの策定スケジュールから見ると,来年度からの3か年計画ということですと,来年度末に策定になるんじゃないかと思うんですけれども,まずそのスケジュールは合っているかを1回確認させていただいていいですか。

(市長)

 この間の本会議で説明をしましたのは,今のコロナの関係で,国が非常に不透明な予算編成になっています。臨時国会が10月3日から始まりまして,これから質疑が始まりますが。今,予備費で閣議決定しております,予備費なので国会にかけてないんですが,予備費の活用について質疑が始まると思いますが。それから11月末ぐらいまでと聞いてますけれども,令和4年度の国の補正予算の編成作業に入って,補正予算案が出たら臨時国会にかけていくというスケジュールだと思います。来年度当初予算まで,国の方はまだ進んでないので,概算要求はまとめましたけれども,まず補正予算から国会で議論していくので,来年の当初予算の動向はまだ見えないです。そういうこともあって,年明けぐらいの通常国会に令和5年度の当初予算案とかが出てくるので,その状況を見ないと財政の3か年プランは組み上げられないので,来年の3月議会で令和5年度の高知市の当初予算を編成作業しながら,その編成作業の山場を越したときに,3か年の財政プランを作ることになると思います。

(記者)      

 私の認識では,現行プランは初年度の年度末に発表されて,つまり現行のです。なので来年度スタートだと来年度末の策定なのかなと,今年度予算を組んでと思っていて。質問の趣旨は,そのスケジュールを確認したかったのは,もしその来年度末,若しくは早いとしても来年度後半に策定をするとなると,さっきから出ている市長選挙にご自身が出馬されないとなると,後任の方への申し送り事項ということにならざるを得なくなって。高知市の財政状況が決して芳しくない中で,市政の大事な問題だと思うんですね。プランを策定されてご自身がそのまま市長選に出ないとなると,このプランを作った意味が果たして出てくるのかということにもなってくると思うんですけれども。

(市長)

 来春になります。来春に策定して,5年度,6年度,7年度の財政の健全化プランということになるので。令和5年度の当初予算編成と合わせて,来年の3月議会のいわゆる当初議会,当初の予算をかける来年の3月議会で,発表するということになります。

 

【マイナンバーカードについて】

(記者)

 まずマイナカードですけれども。マイナンバーカードが,案の定といいますか,総務省が平均以下は交付税を減らすみたいな話が具体的に出てきておりますが,そこの受け止めをまずお願いします。

(市長)

 交付税と交付金とちょっと区分して,ご理解を願いたいのですが,まだ今の段階で交付税の本体の話ではないです。地方創生交付金の中にいろいろなメニューがあって,そこでの一つの指標として,マイナンバーカードの発行状況のデータを一定参考にするというのがこの間出た話で,国税の本体のところまで踏み込んだ話ではないです。地方創生交付金の中でのいろいろなメニューの中の一つのメニューの中で発表されています。全国市長会それから町村会も,例えばマイナンバーカードの発行に応じて,それを交付税でペナルティーのような形で課すということに絶対反対だということは,6団体で去年すぐ即座に反応して発表していますので,まだいわゆる本体部分の話ではないという状況です。ただ国も,当然ペナルティーとは言わないですけれども,いわゆるマイナンバーカードの発行率が高いところにはインセンティブという,当然国としてはペナルティという言葉は使えないので,インセンティブを付けますという表現になっています。そのやり方はいかがなものかと思いますが,マイナンバーカード自体が,これからの行政のオンライン化でいろいろな申請ができるように今後どんどん展開されていくので,そこの一つのキーになっているので,我々はマイナンバーカードをできるだけ持っていただきたいということで推奨しています。

(記者)

 現時点の議論は,何とか交付金を平均以下は減らすという話は許容できる議論なわけですか。

(市長)

 いや,あまり許容はしていないですが,蟻の一穴という言い方は変ですけれども,どんどん拡大されてくる可能性は当然あるので,我々は注意深くそこを監視しながら,意見を言うときには言っていきますけれども。やはりマイナンバーカード自体は,これからの特に行政のデジタル社会の中で一つのキーになるので,できるだけ持っていただきたいということで推奨していきたいと思います。

(記者)

 それに関連して,高知市が今回議会で予算が通りましたけれども,インセンティブで抽選で(商品券を)進呈するという件ですけれども,具体的に抽選はどのようにやるのかと。申し込みがあった人にやるんじゃなくて,取得している人には自動的に何かインターネットでやるみたいな話を聞きましたけれども。どういう形に抽選という作業はなるのかと。

(松島副市長)

 詳細については,部局の方にお問い合わせいただきたいと思うのですけれども,少なくとも市民の方々は,能動的に何かアクション起こさなければいけないというものではないと聞いてます。

(記者)

 持っている人は勝手に対象になるみたいなことですか。

(松島副市長)

 そういうふうに今のところは報告を受けています。

(記者)

 既存の量販店の商品券を買い上げて,それをプレゼントするみたいな,そんな話ですか。

(松島副市長)

 それについても,今回の9月議会の委員会で様々ご指摘をいただいたと私も聞いておりまして,具体のところについては,また一定検討をしていると聞いています。

 

【市長選について(3)】

(記者)

 最後に,市長選挙について一言お聞きします。今の一連のお話を聞くと,やはり市長は6選の意欲はあると。あるんだけれども,後援会の意見も聞いてということで,もう6選はないですということではないんですよね。6選は十分あるということを言われたと思うんですけれども,そうでしょうか。

(市長)

 首長はいつもそうなんですけれども,常に大災害が起こったときには,本当に命をかけてその街を復興するというのは,誰でも同じ(思い)だと思います。東日本(大震災)を見ていても,もう12年目に入りますけれども,当時の首長は皆,今も現役で町の復興に当たっています。引退を予定していた方々も結局,今も現役で続けてますし,本当に大変だったと思います。奥様を津波で亡くされている現役の方々もたくさんおられるし。南三陸町の町長は,またご講演で今月来ますけれども。(大震災の際,)南三陸の防災庁舎に皆で行って,防災庁舎はご承知の通り,流されたので。町長は電波塔の上に職員に押し上げられて助かっていますけれども,下にいた職員は流されてますので。結局首長も命を懸けてやってるので私も任期満了までその思いは変わらないので,だから軽々にもう辞めますとかいうことは言えない,そういう気持ちです。

(記者)

 その話は,半年位前に聞いたときも同じことを言われたと思いますけれども。途中で辞任する話をしているのではなくて,次の選挙戦に出ますか出ませんかという話なので,ちょっと分かりにくいのですが。6選もあるということは,心中に秘められているということは,よく分かりましたので,理解しました。最後ですけれども,桑名さんの後援会の方と,市長の支持基盤と被るところが結構あるのではないかと思いますが。今から後援会と相談してということですけれども。そこは大丈夫ですか。

(市長)

 当然,後援会は被ってます。桑名さんは,ご承知の通り農協の職員でしたので農協系の方ですし,商店街も県会議員としては桑名さんの応援をしていたので,その辺りは被ってます。ただ当然桑名さんがうちの後援会に挨拶したということではまだないので。我々は後援会の中で話をして,今後の方向を決めるという状況です。

 

【学校施設の点検について】

(記者)

 今回お伺いしたいのが,これまでと打って変わってなんですけれども。先日報道でもありましたけれども,介良小学校で校舎の天井が,老朽化によって相次いで落下する事故が起きているということで。こちらは検査の中では,いずれも問題がなかったにもかかわらず,自然落下するという事象が,去年から今年にかけて起きているということで。ただ,今年,法定検査の年ですけれども,これまでと変わらない形で検査していくということを教育委員会から伺っていまして。検査で問題がなかったにもかかわらず,事故が起きているという状況がありつつも,このような形で放置していくというのが,果たして良いものなのかと考えた時に,我々としては問題だと思うんですけれども。市長としてはどのようにお考えでしょうか。

(市長)

 やはり課題はあると思います。法定検査は建築基準法の第12条で決められてまして,今年が法定検査に当たる年なので,今年,法定検査に入るように準備をしています。法定検査のやり方もいろいろありますけれども,基本的には,手が届く範囲については打診といいますけれども,打って叩いて。それも一定の知識が要るようなんですが,その音で判断していく。いわゆる落ちそうなのかどうかを判断していくということになってますけれども。例えば学校の校舎は4階建てが多いので,4階建ての外壁までということになると,足場とか,それから高所作業車を使わないといけないので,それは法定点検では求められてはいないです。法定点検だけでいいのかという議論は当然ありますし,全国的にも学校が建ってから多分40年近く経ってきてますので,法定点検のあり方というのは,やはり課題だと思います。ただ,我々としても課題としては,例えば専門的な調査をするとなると,天井も含めて全て打って,天井の場合は中へ入らないといけないのですけれども,ということになると1平方m当たり約2,000円かかると聞いてますので。ざっくり5,000平方m位と見ると,1か所1,000万円近くかかるので。小学校・中学校全部合わすと60校あるので,そうすると,それだけで6億円位の金額になり,これは全て一般財源です。こういう課題があるので,過日の,中核市市長会の提言を取りまとめ,学校施設の安全点検等については一般財源になっているのと,それから改修するにしても補助金が3分の1で,しかも補助額が相当に低いということに,昔からなんですけれども,なってるので。今年5月に取りまとめた中核市市長会の提言の中でも,財政をきちっと充実をしてくださいということを入れ込んでいます。こういう課題を国に対して働きかけていかないと,一般財源で点検だけで6億円というのは現実的に無理なので,その辺りを国にしっかりと働きかけていきたいと思っています。

(記者)

 繰り返しになってしまいますけれども,国ですとか県の制度は不十分で,1自治体では対応しきれないといった,現状があるということでしょうか。

(市長)

 分かりやすく言うと,そういう状況でありますし,もちろん技術的に足場を組んで,若しくは高所作業車で行って専門の方々に叩いていただくと,いろいろ補修箇所とか改修箇所が出てくると思います。ただ,それ自体に相当の経費がかかるので,やはり国の財源のところをきちっとやっていただかないと,なかなか,特に都市部での対応というのは結構厳しいので,そこを国に対して働きかけていきたいと思います。

(記者)

 市内の学校の校舎の6割程が,築30年を超えている現状がある中で,子どもたちは毎日学校に通って授業を受けていて,頭上に老朽化した校舎の天井があって,いつ落ちてくるか分からないといった状況があると思うんですけれども。そのような状況についてはどのように捉えていらっしゃいますか。

(市長)

 介良小学校の事故を受けて,その後すぐ教育委員会の方で,全ての学校に注意喚起を図っておりますし,学校の先生方が見れる範疇では見ていると聞いております。ただ,最終的に一番良いのは,やはり専門家の方々が打診して,打ってやるということなんですけれども。3階,4階の校舎の壁までやらないといけないので,やはり経費が相当かかってしまうので,そこが課題だということです。学校には注意喚起,それから介良小学校の場合は子どもたちが通るルートも別に定めて,安全性の確保をしている状況です。

(記者)

 他の学校でもそうですけれども,校舎の老朽化ってどんどん進んでいくもので,少子化とかもありますけれども,学校の統廃合とかも含めて今後検討していく必要というのは出てくるのでしょうか。

(市長)

 統廃合の議論は一定しておりますけれども。今のところ,はりまや橋小学校のときは,新堀小学校と追手前小学校を統合しましたけれども,あれが多分50年ぶりぐらいの統合だったと思いますが,その他のところで具体ではまだ出てきていないです。むしろ,校区です。例えばすごく生徒数が多い学校と,非常に減っている学校が出てきてますので,校区の見直しの方が現実的だと思います。ただ校区の変更はものすごく難しいので,なかなか保護者の方々のご理解がもらえないので,一定校区の課題というのは認識をしてますけれども,教育委員会の内部で検討しているという状況です。

 

【マイナンバーカードについて(2)】

(松島副市長)

 すみません,ちょっと修正させていただきたいのですけれども。先程,記者の方からマイナンバーの関係でご質問いただいていまして,持っている人,新規に取得した人に,どうやって(商品券を)配るのですかという話です。結局,抽選なのですけれども,今,部局に確認しましたら,現時点では応募制になりそうだということでございます。

(記者)

 インターネットで。

(松島副市長)

 その辺の詳細については,今議論していると聞いています。また詳細は,主管課の方に聞いていただければと思っています。

(市長)

 いろいろなやり方があるので。松山市は1万円の商品券を1万人と聞いてますけれども。いわゆる住民票で,そのまま行政の方で当てるというやり方をやってるように聞いてるので,やり方はいろいろありますけれども,今そのあたりも含めて検討している状況です。

 

【西敷地について】

(記者)

 今月の25日から,西敷地の提案内容の公開が始まると思うんですけれども。昨日,市民団体の方から公開のあり方について,ホームページを含めて積極的に公開して欲しいという要望があったと思うんですけれども。詳細は,プロポーザル選定委員会で決まるものだとは思いますけれども,現状,市としては,市役所の庁舎の1階での模型を含めた展示ということを考えられてるとは思うんですけれども。市長のお考えとして,インターネットでの公開を含めて,広く市民に知らせるようなお考えとかあるんでしょうか。

(市長)

 住民の方々から,そういう要望が出たということは承知をしてます。ちょっと具体のオペレーションの話になるので,今日,担当課長がいるので。

(商工振興課長)

 先程,プロポーザル選定委員会で議論するというお話をされましたけれども,10月17日に予定をしておりまして。その中で,どういった形で公開するのが良いのかというのを,我々の案としては,市役所の1階と,ホームページの方でも今内部的に検討しておりまして,その2本をやる形での事務局案という形でお示しをさせていただいて,幅広い公開に向けて検討してるところでございます。

(記者)

 ホームページの公開というと,模型のイメージ図みたいなのを含めての。まだ先の話だと思うんですけれども,イメージとしてそういう公開の仕方を考えてらっしゃるということですか。

(商工振興課長)

 模型も含めまして,どのような形でやるのかというのを今検討中です。

 

【市長選について(4)】

(記者)

 市長選のことですが,補足で伺いたくて。出馬するしないは,後援会の話を聞いてというところをおっしゃってましたけれども。前回,例えば出馬するとき,南海トラフ地震対策であったり,中心市街地の活性化についてその仕上げをしないといけないという理由の説明とともに出馬表明されたと思うんですけれども。今回,次に出馬するかどうか決める上で意識する市政の課題で,ご自身がこれまでやってきたことの積み残しみたいなところも含めて,意識する点というのはあるのでしょうか。

(市長)

 2点ありますけれども。南海トラフ地震は,ハードはまずまず順調にいってます。高知市の公共施設,特に重要だった庁舎と消防署関係は,大体終わりました。屯所がいくつか残ってます。問題はやはりソフトでして,例えば,要支援者,要避難者の支援です。ここは,まだ1割位しかいっていないので。ここを実際にやってないと救えないので,この辺りのソフトの対応というのはまだ課題が残っています。もう一つは,南海トラフ地震を見据えて,地域共生社会の構築というのをかなりきめ細かく今対応してますので。とりあえずメニュー(施策)ができたんですけれども,各地域に落とし込んでいかないといけないので,落とし込み作業が始まったばかりなので。その2点が次のポイントかなと思います。

(記者)

 今おっしゃったことは,次,出馬をするかどうかを決める上で一つ考える材料になるんでしょうか。

(市長)

 5期目の中で,まだできてないところの重要なポイントでいうと,その2点かなと思います。

(記者)

 それは,つまり出馬を決めるポイントにはなるんですか。

(市長)

 そこは後援会と話をしてということになります。

 

【災害時の要支援者対策について】

(記者)

 先程出た災害時の要支援者の件ですけれども。この1割程度,10何%だと思うんですけれども,この現状の受け止めと。あと課題は,やはりなかなか同意を得られないというところがあるかなと思うんですけれども。今後,さっき言われたようになかなか進まないけど進めなきゃいけない部分での,市長のお考えをお伺いできればと思います。

(市長)

 名簿ですね。例えば,地元の消防団とかに出していいかどうかということのご了解は,大体3分の2位,6割強位,いただいて。3分の2位の方々の名簿は,例えば民生委員とか,地元の消防団とかの幹部に渡っていますけれども。問題は,その地域の中で,どなたがどういう形で救助に向かうかという細かいところが,あまりできていないです。それぞれ支援のカルテとか,支援のケアプランとか言ってますけれども。結構お元気な方もいるので,お元気な方はセルフプランということで,自分でプランを作っていただいて出してもらうということにしてるんですが。どうしても介助とか介護が要る方がいるので,そういう部分に誰がサポートしていくのかどうかということが,やはりまだまだ遅れています。進捗があまり良くないので,少しケアマネのような方のアドバイスも要るので,社会福祉関係の事業所の方々にもお手伝いに入ってもらっているという状況があります。ただ,まだ,できてないと認識をしていた方がいいので,南海トラフ地震が来るまでに,できるだけそこをサポートしておきたいと思います。一番危ないのは,普段地域に毎日おられる方だったら,近所の方が大体,おばあちゃんおるよねと,ちょっと足の悪いおばあちゃんいるよねということは,ご近所は把握してるので,多分(玄関を)叩きに行くと思います。一番分かりにくいのが,入退院を繰り返している方です。入院したり戻ってきたり,また入院したりしてる方が,一番の抜け落ちる一つのケースなので。入退院を繰り返したら,しばらく見えなくても多分入院してるよねと終わってしまうので,そこが一番危ないので,そういうところを含めて丁寧にいきたいと思ってます。

(記者)

 その点で,ケアマネージャー,福祉関係との連携というのはずっと長く言われていて,なかなか進まないのが現状だと思うんですけれども。この部分,待ったなしと市長が言われている中で,今後,新たな策というか,どういう考えがあるんでしょうか。

(市長)

 各地域で,先程の地域共生社会もそうなんですけれども,介護系とか,それから,いわゆる高齢者の支援をされる事業所というのは相当増えてきている。自分が各地域で回った時に一番目につくのは,そういう事業所で,おそらくコンビニのお店の倍以上あると思います。そういうところもやはりご協力をできたらいただきながら,そこと繋げていくというのが一つのポイントだと思います。

(記者)

 介護の事業所というのは,施設ですか,ヘルパーを派遣してる事業所とかですか。

(市長)

 そうですね,ヘルパーの派遣事業所もありますし,いわゆるデイサービスです。最近,デイのサービスの事業所がたくさんあるので。多分,それぞれのお宅の周辺を回っても10軒以上あると思います。そういうところと,うまくマッチングができればと思っています。                            

                                                                          以上

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