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本文

令和4年1月25日 市長定例記者会見(議事録・Youtube動画)

会見項目

  1. 新型コロナウイルス感染最新情報

  2. 第488回高知市議会臨時会提出議案の概要

配布資料

会見内容

配布資料を用いて市長から説明

質疑応答

(記者)

 市長に大きく2つお伺いしたいと思います。まず1点目が3回目接種に向けて,市民の皆さんが交互接種についてちょっと不安をお持ちの方も多いと思いますが,そちらについてどのようにお考えかお伺いしたいです。

(市長)

 3回目の接種で,先程のコロナの感染の資料でいうと6ページになりますが,順次送る予定をしておりまして,すでに届いた方もおられると思います。いわゆる交差接種とも言われてますが,ファイザー,モデルナ,それぞれ交差接種でも有効だということは言われております。それぞれの副作用の出方というのは,1回,2回大丈夫やったけど3回目出たとか,やはり個人差があるので,それぞれの方によって違いますけれども,やはりこれだけ急拡大しておりますので,3回目の接種につきましては,できる限り受けていただきたいということを,我々からもお願いをしたいと考えております。現状のオミクロンで高齢者の発症が少ないのは,一定因果関係の,まだデータの分析はこれからになりますが,高齢者の方々の90%程度まで接種率が進んでますので,その効果はやはりあると認識はされます。データ的にきちっと整うのは,もっと後になると思いますが,そういう意味で,接種を受けていただいた方が良いと考えてます。

(記者)

 もう1点お伺いしたいのが,今月末までで食ベタククーポンの使用期限が迫っていると思います。こちらの使用状況についてお伺いしたいのと,加えて期間中,途中で新型コロナの感染が拡大してしまったことについてどのように受けとめていらっしゃるのかお伺いしたいです。

(市長)

 食ベタククーポンは,1月末までということになっていますが,予算上の繰越ができませんので,主管部局に確認すると,今ちょっと延長は考えていないと確認をしております。ただ最後の方になって,オミクロンの拡大が出てまいりましたので,まだチケットをお持ちで,使われてない方もおられると思いますので,これは夜だけではなくて昼間も使え,昼間食事に行かれても使えますので,期限は1月末ということになってますが,それで我々は延長せずに,感染状況を見ながら感染予防に気をつけていただいて,その状況で使用していただいたらと考えてます。

(記者)

 感染対策のちょっと総論的なことについてお伺いしたいのですが,今日も感染者の過去最多が見込まれるということで,このまま増加傾向が続けば,高知市の感染対策の体制の中で,何が一番懸念をされるのでしょうか。

(市長)

 まず病状の急変をできるだけ出さないようにということで,医療観察,それからケア,それとご相談に応じられる体制ということが重要になると思います。今日は保健所の所長が来てますので,ちょっと後で補足をしていただきますけれども,今のところは医療管理入院が必要のある方は入院されて,それとホテル療養と,それと最も軽い方は在宅の自宅療養ということになってます。ただ自宅療養の中でも,これから多分入院が必要になるであろうとか,そういう分析は,医療的ケアの中で在宅の中でも,区分ができるようには一定してますので,迅速な対応と急変がないようにというところが一番大事かなと思います。ちょっと医療の専門的な知見が入るので,保健所の所長から説明していただきたいと思います。

(高知市保健所長)

 高知市の状況はやはり他の地域と同じようなことが起こっておりますし,起こることが懸念されます。1つはやはりオミクロン株に変わりまして感染力が非常に強いということで,急速に感染が広がっております。病状につきましては比較的軽い方が多いのですが,急速に感染が広がるということで,入院を含めた医療の受け皿が十分持つかということが一つの心配な点になります。2つ目は,どうしてもエッセンシャルワーカー,特に医療の方で感染する方,また濃厚接触者に家族がなる方がいらっしゃいまして,そういう点も含めて,医療,それから,社会機能を担われる方が十分に確保できるかということも今後懸念されると思います。その他,医療のフォローについては,これまで言われている体制を強化しながらやっているところですが,これも感染の速度が非常に急速ですので,そういったスキームで今重点化を図っておりますが,それを続けていきながら,市民の方々も含めて,通常のいわゆる3密を防ぐといった,手洗い等の感染予防の徹底をお願いしながら,経過を見ているところです。以上です。

(市長)

 課題をちょっと絞り込むと,例えば病院でのクラスターというのは今日もまた続いてます。公表されている三愛病院のクラスターというのは,今日もまた出ますので,ずっと続いてます。ただ三愛病院の場合は,細木病院グループなので,全体の医療法人のグループが大きいので,多分本院からバックアップが入ってると思います。ただそうでない病院であれば,おそらく休院になってるのではないかなと,医療の外来等が止まるという休院になってるんじゃないかなと思います。今回の場合はたまたまバックのグループが大きいので,そのグループ全体で支援に入ってると思います。そういう関係が出てきてるのと,もう一つは,職場を問わず感染者が増えてますので,濃厚接触者が非常にたくさん出ています。家族はまず濃厚接触者になるので,濃厚接触者の場合は10日間の経過観察ということに今なってますので,そうするといろいろなところで,業務の支障が出ています。我々のところも,例えば濃厚接触者になったので,10日間自宅待機という職員の方々もおられるので,シフトを組んでます。そういう現場はシフトを組んでるので,ただそれがいつまでそれでできるかどうかという課題がちょっとあります。これは市役所だけに限らず,マスコミも含めて,全部そういうリスクがあるというような状況に置かれていると思います。

(記者)

 ちょっともう1点お伺いしたいのですが,その対策をされた第5波の時は保健師が不足するとか,人手不足というのは市長もおっしゃられてましたけれども,今回もその対策を講じるに当たって,ネックというか課題になってるのは,人手不足ということなのか,あるいはそれ以外のものもあるのか,おっしゃっていただけますでしょうか。

(市長)

 高知市の保健師は主に健康福祉部の保健所と,それからこども未来部に保健師がそれぞれいますので,こども未来部の保健師は,基本的に保健所のバックアップにシフトしてます。ただそれだけではなかなか足らないので,保健師のOBですね,退職された保健師も協力いただいてますし,あと県立大学からも支援をいただいて,そういう専門的な知見がいる部分についてはバックアップをお願いしています。事務については今日現在で180人ぐらい在宅の自宅療養者がいますので,物資の搬送はこの隣の部屋で,今日も多分配送をやっていると思いますが,そういう形で,商工観光部を中心として,そういう事務の支援で今入っております。あと保健所がすごく濃厚接触者が多く,追跡調査が大変になってますので,今日も事務の増員をしておりますので,全庁的なバックアップの体制を今とってます。

(記者)

 先程食ベタククーポンの質問がありましたが,結構タクシーチケットがインターネットのフリーマーケットサイトとかでかなり転売されてまして,いわゆるその飲食店の方のクーポン券とタクシー券のクーポン券でかなり利用に差があるのかなと感じますが,そのあたりの受け止めについて市長はどのようにお考えでしょうか。

(市長)

 メルカリとかに出てるという話は,我々が食べタクを発売した後からすぐ入ってきていますが,どうしてかというのはちょっと分からない部分があります。一つ考えられますのが,若い方々というのは,あまりタクシー乗らないのですよ。けっこう遠くても歩いて帰ります。例えば自分が住んでいる朝倉とかでも,例えば食べて飲んだ後でも歩いて帰っているので,若い方々はあまりタクシーに乗らないということなので,そういう方々から出たのかなという推測はされますけれども,飲食のチケットはあまり出てないです。タクシーのチケットが一部出ているという状況があります。かっちり調べたわけではないので,なぜかというところがちょっと分からないのですけど。

(記者)

 すみません,分かればで結構ですが,今のところ,そのクーポン券は大体何割ぐらい使われてるかというのは調査されてるのでしょうか。

(市長)

 今部局が来てないので,確認しておきます。

(財務部長)

 今のところ,1月末までが期限になっていますので,それ以降でないとどれぐらい残るかというのが分かってないので,まだちょっと数字を把握してないです。

(記者)

 わかりました,ありがとうございます。すみません,あともう1個,今度は違うテーマですが,あの日曜祝日の電車バス無料デーについてお伺いしたいのですが,昨日担当課に確認したら大体2.5倍ぐらいの利用率だったということで,この数字についてどのように受けとめてるかというのと,実際市民から,電車バス無料デーについて,どういった評価があったかということを教えていただけますでしょうか。

(市長)

 日曜祝日,それから年末年始も使えるということなので,1月末までということになってます。スタート直後から,やはり非常に評判は良くて,あまり見かけてなかったのですが,例えば堀詰の電停とか,堺町の四国銀行の前の電停とかで積み残しが出てるので,最初の段階から。それと桂浜行きのバスで積み残しが出たりしてますので,いわゆるとさでんの方では積み残しが出た時に,すぐ次のバスまたは電車が出られるように,オペレーションしてるので,そこでずっと待つということはなくて,積み残しが出たらすぐ次の便で拾うということで,利用していただいております。

 それでいろいろな話がありまして,せっかくの日曜日,もうしばらくコロナで家を出てなかったので,20年ぶりに桂浜に行ったとか,そういうお話もありますし,市外でも無料なので,一番遠いところは高知から安芸まで無料なので,安芸市まで行って,向こうでお昼食べて帰ってくるとかいうのもかなり利用されてるように聞いてます。年末年始もかなり利用されていたようなので,逆に言うと,年末年始無料だったので,12月30日から1月3日ぐらいが確か無料だったので,タクシーの利用が逆に減ったというお話は,タクシーの運転手の方から聞いてます。その代わり,電車・バスはいっぱいだと聞いてます。利用はかなりされてますので,コロナの中でずっと閉塞感もあったので,出るきっかけにはなったのかなと思います。

(記者)

 ただ一方でですね,とさでん交通の方に確認すると,電車の方の本数っていうのは一部の維新号であったりとか,そういった列車については増便はしているけれども,一般車両の増便は特にしていなかったということで,行き先を例えば文珠通を知寄町に変更したりですとか,そういった影響はあったということなのですが,また今後こういったことを開催する上で,そういう積み残しであったりとか混雑という問題について,どういう対策をとっていくかというのは検討されてますでしょうか。

(市長)

 我々が日曜祝日年末年始無料で1億5,000万円くらいでしたかね,予算を組んでいますが,それは需要喚起に繋がったので,非常に効果的な予算になったと考えていますが,とさでん交通さんの収入の方も,この期間中,この関連があって増えてると聞いていますので,とさでん側も増収に繋がってると聞いてます。あとまた分析をきちっとしますが,今後,どういう公共交通機関の利用を増やしていくかというのは,また令和4年度の新年度予算等の中でも,いろいろ議論をしていきたいと考えております。それから,公共交通に関しては2つの重要な計画を今年度の3月末に作り上げる予定になっておりまして,今作業をずっとしておりますので,令和4年度から基本計画と,個別計画の2つが組み上がります。また,3月議会で多分発表できると思いますが,それに基づいて今後5年若しくは10年の支援を,その計画の中で一定方向性を出していくので,それに基づいて交通事業者とともに利用,また,需要の喚起というものを考えていきたいと思っております。

(記者)

 感染者対応について伺いたいんですけれども,先程お言葉に,保健所だとマンパワー的にも限りがあるので全庁的な体制をというところで,本日も人員の強化を行うとおっしゃったのですが,この辺の人員の体制っていうのは第5波の時以上,数的にですね,体制になるのかというところと,あと第5波の体制と,何か違いがあれば教えていただきたいです。

(市長)

 保健所の方からまたちょっと補足していただきますが,基本的には第5波は,いろいろな対応をしましたし,第5波で自宅療養を初めてやったんですけれども,当初は物資の準備がちょっと十分でなかったのと,パルスオキシメーターがそろってなく,今2,000台近くあるはずですので,第5波の経験を踏まえて,そこで,弱点が出た部分は,すべて直して対応できるようにしています。体制も,第5波をベースにしてますが,今どんどん増強してるので,第5波を上回る体制になる可能性はあります。

(高知市保健所長)

 先程市長の方からもございましたように,基本的には第5波と同じような体制になりますが,第5波の経験がありましたので,県庁の職員の応援や,それから県立大学の先生の応援も迅速に始まりました。その他,第5波では人的にやっていた部分をオンラインで情報を集めたり,あとは重点化をするということでメリハリをつけた対策ということで,そういった意味でも,フォローをきちんと,しかもなるべく多くの方ができるようにしております。ただ,あとは第5波と比べるとかなり急増するスピードが速く,その点が先行する自治体では,かなり疲弊をしてるということも聞いておりますので,状況に合わせて,また支援の拡大を図っていきたいと考えております。

(市長)

 我々がちょっと見ていて,第5波で一番疲弊したのは,保健師等の24時間対応でした。24時間というと泊まりのシフトで,ものすごく疲弊してたので,夜間は委託をしました。そういうふうにちょっといろいろ工夫はしてます。

(記者)

 あと関連ですけれども,これは豊田所長のお答えになるのかもしれないですけれども,今回MY HER-SYSを使って健康観察されていると思いますが,使用される割合というか,どれぐらいのうちどれぐらいの方がMY HER-SYSを利用されてますでしょうか。

(高知市保健所長)

 MY HER-SYSについては基本的には全員の方にご案内をしております。やはり年齢が高い方はちょっと利用が難しくて電話で,という方もありますが,感覚的に言うと7割から8割ぐらいの方がMY HER-SYSを使っていただいております。事務の方,ロジスティックの方がまず一時的にそれを見て,もうそこで問題ない方はそこで終わりますし,少し症状が加わったり確認が必要な方は,保健師が電話をして直接ご本人に確認してるという状況です。

(記者)

 あとすいません,ワクチン3回目接種についてですが,これは僕のちょっと聞き抜かりかもしれないですが,4ページに,モデルナ社ワクチンについてですが,集団接種会場が2月下旬に開設予定と書かれてありますが,これの場所等,方針が今あれば教えていただきたいです。

(地域保健課ワクチン接種推進担当副参事)

 この集団接種会場につきましては,先だって県の方から報道もありましたように,県と市で合同で設置することを今考えております。場所,それから実際,いつからというのは,まだ詳細を県と検討を詰めてる最中ですので,まだ詳細をご説明することはできませんが,一応2月下旬頃を目途に今調整を進めているところです。これはモデルナワクチン専用の会場になる予定です。

(記者)

 何点か聞きます。まず補正ですけれども国の交付金は15億円ということで,今回70なにがしの補正なわけですけれども,臨時議会は。要は15億円はいくら使ったということになっているのでしょうか。ちょっとわからないんですが,その辺が。

(財務部長)

 今回の15億円に対応する分といたしましては,4ページに中小企業等の事業継続に向けた支援,ここで1億6,000万円の予算を計上しておりますけれども,この1億6,000万円がすべてこの15億円に対応する部分でございまして,残りはまだ市長査定が終わってないですが,3月補正,新年度予算で活用していく予定としております。

(記者)

 ということはあまり今回は使ってないというか置いてるというか,保留しているということですか。

(市長)

 4年度の当初予算でも,おそらくコロナ対策というのは,持続的にやらなければいけないだろうと認識をしていますので,4年度の当初予算の財源としても残しています。

(記者)

 わりと緊急性のある生活者支援的な予算はあまりないなと拝見しましたが,臨時議会をやっている意味は,この非課税の分の予算を早くやらないといけないからということですか。

(市長)

 そうですね。非課税につきましては,約6万所帯が非課税,残り1万所帯が家計急変ということで,おそらく家計急変も相当生活が逼迫してると思いますので,できるだけ早くやらなければいけないということで,支給開始を3月中旬を目途にしていますので,臨時会で諮ってるということです。

(記者)

 あとこの急変の方ですけども,その給付金の。要は,どなたが対象になるかというのが先程の説明を聞いてもよくわからなくて,国の制度なのでしょうけども,申請をしなければ資格がないという話になるわけですよね,これは。なので,誰が対象になるかということを明確に示してあげないと申請できないというか,そこはいかがですか。

(市長)

 非課税所帯については,もうすでに(対象が想定される所帯の)選定が進んでますけど,家計急変の場合はそれぞれの所帯の状況に応じてなので,行政側でもちょっと把握できないので,できるだけ分かりやすく広報していかなければいけないと思っています。ちょっと制度が分かりにくいので,例えば,今日はちょっと(配布資料に)入れてないのですが,国はこういう分かりやすい表はなかなかないので,ちょっと例示で示してますけれども,(令和3年度の課税は)令和2年の収入で課税か非課税かと決めますので,令和2年の収入に基づいて,令和3年に決まるわけなのですが,それで今回非課税所帯ではなくて均等割とかが課税されてる所帯であっても,例えば,(新型コロナウイルス感染症の影響で)第5波の影響が一番大きかったと思いますが,第5波の例えば8月,9月にかけて急激に,例えば食堂経営をされている方が売り上げが落ちたとか,自営業の飲食店が急激に落ちてるとか,というのは当然あると思います。急激に落ち込んで,所帯全員の収入を足し上げても,非課税所帯の基準を上回らない場合は,同等とみなして10万円を出しますというのが国の制度なので,我々が説明するとこういう形になりますが,市民の方々にはちょっと分かりにくいと思いますので,できるだけ分かりやすいように広報はしていきたいと思います。

(記者)

 あと最後ですけれども,保健所のセルフチェックですが,セルフチェックというよりもここで問題なのは,行政が検査をしないということではないかと思いますが,セルフはもちろんセルフでいいんですけども無症状の方を,今までやっていた検査をしませんということではないのでしょうか。

(高知市保健所長)

 確かに今ご質問にあったように,分かったときの無症状の方に対する検査というのはやりません。ただやはり有症状になった時の方が陽性率が高くなるということと,有症状の場合には,濃厚接触者であると,薬を処方されないまま自宅療養になってしまって,一番それがご本人の健康状態に影響しますが,セルフチェックの場合だと,検査もできてその結果が迅速にわかり,さらに必要な処方をされた上で自宅療養に入ることができるというメリットもあります。また,他の自治体でもやはり今,かなり検査の方が逼迫しておりますので,その優先順位をつけるということで,市民の方にはこれまで,最初に行っていた検査が行えないということは確かにその通りですが,総合的に考えて,セルフチェックを市民の方,それから医療機関の方にお願いしたところです。

(記者)

 その重点化という意味は理解できますが,要はキャパに限りがあるので,何を優先するかということは当然あると思いますけれども,その陽性者が出てないというか,隠れた陽性者が実際はいて,発表の中に本来は入っているべき陽性者がカウントされないという状況になっているという認識はいるのではないかなと思ってお聞きしておりますが。

(市長)

 その指摘のとおりでして,例えば県の保健所,衛生研究所,それと高知市の保健所,市内の民間の協力機関で,PCR検査を精一杯まわしているのですが,もう追いつかなくなってるので,一部,東京へ送っています。東京へ送ると,3日かかります。行き帰りの輸送,検査で,帰ってくるのが3日後になるので,おそらくその中に陽性も含まれているので,1.1倍から1.2倍ぐらい,やはり感染はあるという認識で我々は対応しています。

(記者)

 ちょっとコロナからは外れますけれども,今週16日の未明にトンガの火山による津波,それから22日には日向灘の地震がありました。高知市ではそんなに大きな被害どうこうということはなかったと思いますけれども,市として,いずれも未明の状況だったと思うんですが,どういう体制を取られたのかという部分,なにか体制を取られたらその部分,あと市長の受け止めを改めてお伺いしたいと思います。

(市長)

 高知はよくいろいろな会でも言うのですが,ある意味,不気味に静かなんですよ。東京なんかご承知の方よく分かってると思いますが,震度3ぐらい毎日ぐらい,いつも揺れているのですけど,高知はほとんどああいう揺れを経験していない,何年も経験してないので,この間の1時過ぎ,皆さん,寝付いたばかりだったと思いますので,非常に緊迫をいたしました。あの日以来,日向灘の大分県でまだ震度3がずっと続いてます。高知は割と収まっていますが,我々の経験でも日向灘で地震が起きると,南海トラフ地震が近いと専門家が言ってますので,非常に緊迫をいたしました。1時8分,今は緊急地震速報がすぐ鳴るので,多分まず緊急地震速報で皆様飛び起きたと思うんですが,あれから多分10秒後ぐらいですかね。だから緊急地震速報は役に立ってるのですが,間に合わない場合もあるので,十分気を付けていただいたらと思います。1時20分に,すぐ防災対策部に連絡を取って,防災対策部はすぐ参集をしました。朝までちょっと暗い中ではよく分からないので,朝方,特に被害の状況がないということで朝方解散しましたが,その後,岡村先生はじめいろいろな解説の方々が言われてますが,今回は南海トラフ地震には直接関係がない,別の事象だと言われてますので,当初の心配度合は薄れましたけれども,歴史的に見ても,日向灘地震が起こると,数年後ぐらいには南海トラフ地震がずっと起こってきてるので,そういう歴史的な過去の経過をずっとたどっていくと関係はやはりあるので,非常にこれから,我々も注視をしていかなければいけないと考えております。今後,ここ数ヶ月ぐらい起きる可能性が十分ありますので,また市の職員の方々にも言いますけれども,枕元に例えば懐中電灯とか,本当は靴を置いていたら良いんですけど,ガラスが散乱した時に靴がいるので,なかなか枕元に靴を置かないですけれども,少なくとも懐中電灯がないと。まず歩いた瞬間に足が切れますので,そういうことはまた徹底をしていきたいと思います。

(記者)

 先程の話ですけど,これは市長ご自身が防災対策部に,市に行って参集するように指示を自宅からされて,市長ご自身は市役所には来られなかったという理解でよろしいでしょうか。これは同じように16日未明のトンガの時も同じような,どういう対応を取られたかというのを改めて。

(市長)

 基本的に防災対策部と電話連絡をしておりますので,あとは我々緊急メール,別途手段がありますので,メールでの連絡をしております。自分自身は防災対策部と連絡をとりながら,基本的に言うと連絡待ちということもあるので,その時点では登庁をしていないです。防災対策部中心に登庁して,早朝の状況を受けて,あと住民からの問い合わせに備えるということでしたが,問い合わせもあまりなかったので朝,解散したという状況です。

(記者)

 16日未明の津波注意報が鳴った時はいかがでしたでしょうか。

(市長)

 津波注意報の時は,気象庁での予報についても,津波の影響はないということだったので,特に警戒してなかったのですが,その1,2時間後に津波があったということで,それぞれ関係部局で対応はいたしました。ただニュース速報をずっと見ていましたが,高知市内のいわゆる港湾部とか,桂浜での急激な一定の上昇はありましたが,1メートル以上の潮位の上昇がなかったので,特に被害が大きくなかったのですが,室戸とか足摺岬とかああいう岬の関係では相当船が流れたりした被害があったので,土佐湾の高知港とかその部分ではなかったのですが,新たなそういう災害があるんだという認識を,十分持たなければいけないと考えました。

(記者)

 16日未明の津波注意報が出た段階は,防災対策部の方も登庁はせずという理解でよろしいですか。

(市長)

 登庁しています。

(記者)

 何人ぐらいそれぞれ,16日,それから22日は登庁されたのでしょうか。

(市長)

 基本的には多分準備配備の段階だったと思うので,防災対策部中心に,かちっとした人数は今ここにはないですけれども,10人~20人という体制ではないかなと思います。

(記者)

 それと市長が常々おっしゃってるのは,こういった未明とか夜間に災害が発生した場合の対応というところで,いつもおっしゃってますけれども,今回は職員,防災対策部は登庁したにしても全庁的な体制が必要なかったのかもしれないのですが,今後に対して何か課題,こういったいわゆる夜間に起きた場合の課題として,意識されていらっしゃることはありますか。

(市長)

 防災対策の防災計画では,震度4で,職員の登庁とかいう基準に多分なってると思いますが震度3の状況ではちょっと状況を見ながらということになると思いますが,震度4とか震度5とかになると,基本的に一定の職員は登庁するということになってるので,はい。震度5で本部会の立ち上げということになってるので。ただ,高知県は割と揺れが少ないですので震度3ぐらいの揺れでも皆起きますので,常に連絡は取るようにしています。

(記者)

 市長ご自身として登庁をするという今回,16日にしろ,22日にしろ選択肢というのはなかったのでしょうか。それともご自宅にいて連絡して調整に当たった方が良かったというご判断なんでしょうか。

(市長)

 必要に応じて随時ですね,登庁をしますけれども,あの状況ではまず登庁の必要は,あの段階ではなかったと思います。だから被害状況が出てるかどうかによって違います。それは地震以外の時もそうなんですけど。

(記者)

 5歳から11歳のワクチン接種について伺いたいのですが,これは5歳から11歳の接種と,接種する病院,小児科中心ということであったり専用のワクチン等を使ってということですので,12歳以上のワクチンの接種体制と比べて何か体制とか対応で,課題なりハードルみたいなものがあるのかというところと,それと関連して3月ごろから接種開始予定とありますが,この辺,準備状況を含めて,順調に3月から接種開始できる体制でいけそうなのかというところを伺いたいです。

(市長)

 小児の,5歳から11歳,就学前が中心にはなりますので,それと小学校の低学年が中心になるので,あまり経験がないです。昔は学校集団接種,学校の体育館等で集団接種等やってましたが,もう本当に何十年もやってないので,あまり経験がないのと,おそらく個人差,大人以上に副反応を含めて,個人個人の個体差によって副反応の出方も違いますし,特に子どもなので,多分引きつけとか起こすので,そうするとやはり小児科じゃないと対応が無理なので,おそらく一般内科では多分打たないと思います,そういう症状に慣れていないので。そういうことで一定小児科中心にということで絞り込まれると考えていますので,ある意味結構ハードルは高いと思います。

(地域保健課ワクチン接種推進担当副参事)

 この7ページの資料に記載をしてますとおり,小児については必要となる条件というところで3つ,大きなところは国から示されてます。1つは先程市長から説明がありました,やはり丁寧な説明が親御さん含めてしっかり接種前に行われることが必要ということが言われてます。また,もし何か副反応が出た場合には適切に対応できるような,しっかりとした初期対応ができる,条件が整っている施設が整っていることというのも条件とされております。また,小児のワクチンについては1回当たりの回数が10回分取れるというところで,かなり人数がとれます。接種に時間がかかる割に,ワクチンの使用量が多くなるということで一定規模をまとめてする必要があるというところは,今分かっているワクチンの条件になります。それらに対応するために,本市での調整事項に書いてますように,一定やはり大きな病院での接種というところは,必要になろうかと。大きな病院での接種というところと,やはり大きな病院だけの接種だと,どうしても数が限られてきますので,それ以外の小児の個別の医療機関での接種も併せて進めていくというところで,今本市の方でどれぐらいの病院が接種できるのかを調整をしているところです。やはりまだ,そこのニーズにつきましても,規模的なものも,26日のワクチンの分科会で努力義務等が課されるのかどうかも,やはり大きな違いになってきますので,そこら辺も,自治体の説明会を含めて,これから具体的なところをもう少し詰めていきたいと考えております。また3月の開始日についても,説明会の話も聞いた上で,また検討していきたいと考えています。

(市長)

 拠点病院の一つに,医療センターは多分入ると思うので,医療センターのそのセクションとはもう協議しています。

(記者)

 今のお話と関連してですが,今後3回目接種がより本格的に進んでいくにあたって,小児の接種であったり,モデルナとファイザーの併用であったりオペレーションが今後より複雑化していくかと思いますが,これまで1回目,2回目の予約の際に混乱などありましたけれども,今回は本当につつがなく進めていくことができる状況となっているのか,市長にそのあたりお伺いしたいです。

(市長)

 一番最初は,いろいろな経験不足で大変ご迷惑をかけましたが,それぞれワクチンの配送のオペレーションとかも,かなり確立をされてきました。ただ医療機関側の素朴な心配で言うと,2つの種類が異なるワクチンを,同一の部門とか同一の場所で扱うことを,非常にある意味ためらってますので,その意味での医師会のご理解とご協力をということを,今後とも継続して行わなければいけないと思っております。

 それと,今回また子どものワクチンが新しく入ってくると,子どものワクチンというのは専用ワクチンなので,仮に,ひょっとしたら,病院によったら3種類のワクチンがあるという病院も,ケースとしては少ないと思われますが,そういうことも考えられるので,これは配送とか,オペレーションがもういわゆる,倉庫から出てくる出庫の段階から違うのでオペレーションはけっこう難しいと思いますが,それぞれ製薬会社と今調整中です。

(記者)

 加えてこれから64歳から18歳の方の接種の前倒しの検討も進んでいくかと思いますが,こちらについては,その時期とかについて,どのようにお考えか市長からお伺いしたいです。

(市長)

 直近の状況は6ページにここまでは今対応していますが,ここからまた順次段階的に前倒しということで計画をしております。

(地域保健課ワクチン接種推進担当副参事)

 まず資料の5ページの方を少し見ていただきたいと思っております。この3回目の接種の前倒しにつきましては,いくつか段階が分かれて国の方から前倒しが示されております。今回,高齢者の6か月短縮というところは,1月13日に国から通知されました内容に基づくもので,3月以降,2か月,高齢者の方が前倒しで今回3月以降,案として接種の前倒しのスケジュールをお示ししたところです。その数値には,64歳以下の一般の方の前倒しも示されておりまして,その中では3月以降,1か月前倒しを,高齢者の方の接種が終わり次第,そこに努めていくようにということになっております。高知市の方は今,高齢者の前倒しを示しましたけれども,今後,接種体制,それから予約状況を見て,可能な限りこの一般の方の前倒しも状況を見ながら,できるだけ前倒しにしていくというところで,ちょっとそれがいつになるのかというのは,今この場で詳細の日は言えませんけれども,できるだけこれも早いうちにお示ししたいと考えております。

(記者)

 まん延防止措置についてですが,仮に県内になった場合に高知市が対象になるかとは思いますが,そうなった場合に,国の方針とか県との兼ね合いもあるとは思いますが,どこまでの対策が必要だとお考えですか。外出自粛であったり,時短要請であったり分散登校であったり,どうお考えでしょうか。

(市長)

 それぞれ四国の4県の中では,香川県がまん延防止を一番最初にやりましたが,愛媛の知事の記者会見などを見ていると,まん延防止をしても感染者が減らないとか言われていて,当面はちょっと様子を見ると言われてるので,四国の4県でもそれぞれ判断が分かれています。ただ,数値上を見ると,一番上の紫色の非常事態に今近づきつつあります。ただ,まだ踏み切ってないのは,おそらく最大確保の病床の占有率が,最大の場合40%ということで,ここまで今埋まってないはずなので,ここが空いてるので,まだちょっと状況を見ている段階ではないかなと思います。それでこの要請の判断は知事からとなっていますので,要請するのかしないのかまだちょっと分からないのですが,ただ全国的に見ても47都道府県で34都道府県に今日なるはずなのですが,7割近くなっているので,どうなのかなというのがあります。例えばもう7割近くなってるのだったら,国が総合的に判断すべき時期がきてるのかどうかということも,考えの中にはちょっとあります。おそらく,指定をされると,高知市が指定をされることになると思いますので,そうしますと飲食中心にかなりの影響が出ますので,注視をしていきたいと思っております。まん延防止とまん延防止以外で何が違うかというと,国の方からのまん延防止の指定を受けますと,基本的に言うと1日当たり3万円前後の,いわゆる休業の補償金の対象になるというのが,まん延防止の指定か指定でないということが,ちょっと若干違ってくるので,例えば経営者,それぞれの飲食の経営者等の影響というのも,その支援金が入るか入らないかによってだいぶ違うので,注視はしていきたいと思います。ただ,やはり沖縄とか大阪とかいろいろ見ていても,まん延防止を指定したからといって,感染者数自体あまり減ってないですよね。そのあたりはどうなのかなというのはありますが,いずれにしても,経済はもうすでに逼迫してるので,どういう判断が今適切かというのは,また知事の判断も踏まえながら注視をしていきたいと思います。

(記者)

 先程,飲食への影響も懸念されるとおっしゃってましたが,職場感染だったり,家庭内感染が広がる中でもまん延防止になれば,時短だったりはやむを得ないというような印象ですか。

(市長)

 もうすでに,多分1週間ぐらい前から,夜はほとんど人が出てないので,今のところ,時短の要請をしてないのですが,4人で2時間以内と言って知事が要請をした段階から,昼間はランチとかあるので動いてますけど,夜はほとんど今人通りがないので,もうすでに影響は出てると考えています。ただその時にどういう支援をどういう形で入れるかというのは,結局市町村の判断ではなくて,やはり県の判断になるので,そこはちょっと知事の判断を待ちたいと思います。

(記者)

 すみません,1点だけですけれども,今のまん延防止の関係ですが,浜田知事は,けっこうそこの辺りが消極的と言いますか,あまり踏み込まずに,なるべくやらない的なニュアンスで発言されておりまして,時短についてもあまり検討してないというような話で,今,市長がおっしゃったようにしてなくても,現実に客足が途絶えていて業者も倒れる寸前という事態で,その休業の支援金を早く出して欲しいという声もすごく聞こえますけれども,市長としてはやるべきだというお考えはないんですか。

(市長)

 ちょっと所轄,権限の関係もあってですね,もともと感染症は市町村を跨って人は移動するので,特に高知市を見ても昼間人口で,周辺の市町村から昼間どっと入り込んでるので,感染症の対応の判断というか,政策判断は知事ということに一つはなってます。おそらく知事も今悩ましいところだろうなと思いますが,ちょっと我々も,今の夜の現状を見てると,お客さんが途絶えてるので,基本的に言うと,まん延防止で一定の経済支援が要るかなと思いますが,最終的にそこは知事の判断になるので,そこは知事の判断を注視をしていきたいと思います。

(記者)

 すみません,経済というか,観光振興の点からちょっとお伺いしたいのですが,春の観光びらきを前に今第6波が訪れたわけですが,Jリーグのキャンプをしているチームからもクラスターが出たりとか,イベントの中止というのも出てきていると思います。このままおそらく龍馬マラソンもということだと思いますが,その春の観光びらきを前にこういう状況になって,観光振興とかキックオフの前に,こういう状態になっていることへの市長のお考え,ちょっと見解というのをお聞きしたいです。

(市長)

 普段であったら2月1日の観光びらきから,いつも観光のオープンを飾って,実際に2月はあまり動かないのですが,3月から多くの観光客が動き出すというのが通例です。この第6波のピークがどこで終わるかというのが一番の関心なので,ただ高知県内の感染状況を見ていると,今日の昼ぐらいには多分発表されると思いますが,今日多分過去最高になると思うので,まだピークがちょっと見えません。ただこれまでの世界的な流行とか,国内の感染状況を見ていても専門家の方々も割と早くピークが来るのではないかという意見もかなりありますので,できるだけ早くピークを過ごして,収束に向かう事を我々も強く願っていますが,今の段階でもう少し状況見る必要があると考えます。

(記者)

 経済的な影響というのは,その観光シーズン前に起きていることへの経済的な懸念というのをちょっと改めて。

(市長)

 去年の第5波の前でしたか。各分野ごとにアンケートを取ってます,経済界に。それでもはっきり出てきてるのですが,影響を色濃く受けてるのは観光業界,飲食,それと交通事業者,このおおむね3事業体が一番色濃く影響を受けてますので,そこに重点的に。これにブライダルが加わりますが,重点的に支援をしておりますので,その方向性としては多分間違ってなかったと思います。11月ぐらいにちょっと落ち着いてきたので,市内の旅館ホテルの11月,12月,年末年始はかなり満室のところが多かったです。それでちょっと戻したねって言って,平年ベースの8割近くまで戻してたという話もあるのですが,年明けから,やはり人が動いた関係もあって,オミクロン株の急拡大が始まってますので,今はほとんどキャンセルになっています。2月以降の予約はキャンセルになってるので,今相当,またもう1回,第6波で疲弊が始まってますので,また対応策がいるという認識は持っています。

                                                                         以上

 

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