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令和元年10月16日 市長定例記者会見

会見項目

  1. 台風19号による被災地への高知市の対応
  2. 第3回土佐山ゆず祭り
  3. こうち南フェス2019
  4. 令和元年度高知市総合防災訓練
  5. クラウドファンディングによるアニマルランドの猛獣避難対策

配布資料

会見内容

1. 台風19号による被災地への高知市の対応

(市長)

 はじめに,関東・甲信越・東北を中心に大災害になっております台風19号については,随時いろいろな被害の取りまとめが進んでおりますが,報道機関の取りまとめ,それから消防庁,最後に警察庁がそれぞれ被害状況を取りまとめていくと思いますので,各取りまとめの期間によって数字は少し変わっていきますけれども,非常に大災害になっており,心からお見舞い申し上げます。

 私は今,四国市長会の会長でもありますし,全国市長会では相談役となっております。それと,中核市市長会の副会長でもありますので,随時連絡をとっておりますが,中核市市長会におきましては,被災した長野市については,(中核市市長会)中部ブロックから長野市に対する支援が始まったところです。東北ブロック,そして関東・甲信越ブロックなどブロック別になっておりますので,それぞれ対応は始まってくると思います。政府も取りまとめをしている段階だと思いますので,おそらく今日あたりから,プッシュ型の支援物資が動き出すと思いますが,政府の状況をまた注視をしていくとともに,厚生労働省からは,おそらく避難所への保健師の派遣を,たぶんブロックに分けて取りまとめてくると思いますので,要請があった時は派遣をしていきたいと思っております。

 また,姉妹都市の関連でいいますと,直接ではありませんが,高知市と北見市は姉妹都市で,防災協定を結んでいますけれども,テレビで報道されています宮城県の丸森町とはよく北見で会うのですが,丸森町は北見市と姉妹都市ということになっております。北見の物産展でいつも丸森町の方々と会っておりますので,できることがあれば我々も支援をしていきたいと思います。おそらく現地も混乱しておりますし,物流が全部止まっていますので,物流が動き始めたら,また支援を考えていきたいと考えています。今後の国,全国市長会,中核市市長会の対応に,それぞれ協力していきます。

 

2. 第3回土佐山ゆず祭り

(市長)

 2番目は土佐山のゆず祭りで,今回で第3回目になります。土佐山学舎の子どもたちが非常に頑張って始めた祭りでして,第1回は土佐山庁舎で行われました。ただ,どのくらいの人出が来るものかということが想定できていなかったので,すぐに完売してしまいました。その反省を受けて,第2回目はひろめ市場の前の会場をお借りをしまして,大盛況でした。今回で3回目となりますが,11月9日に,先にオープンしたばかりのアグリコレットで開催することになっております。土佐山学舎の5年生が企画をしたものでして,たぶん非常に賑わうと思いますので,応援をしていきたいと思います。

 

3. こうち南フェス2019

(市長)

 3つめですが,長浜・御畳瀬(みませ)・浦戸の高知市南部地域の振興ということで,それぞれ地元に入って協議をしてまいりました。地元からも非常に活発なご意見をいただいておりますので,そのご意見をもとにして,令和2年度から長浜・御畳瀬・浦戸の振興策を具体的に動き出していきたいというスケジュールで動いておりまして,様々な取組をしたいということで,今回初めてになりますけれども,11月3日に,それぞれ長浜・御畳瀬・浦戸の会場で,長浜の元親(もとちか)こじゃんと楽市,御畳瀬のみませ祭り,浦戸のうらら音楽祭(を同日に実施して),盛り上げていきたいという機運が高まっておりますので,これを全面的に支援をしていきたいと考えております。主管課の政策企画課が地元と協議を重ねてまいりまして,こうち南フェスという形で開催されます。どうぞよろしくお願い申し上げます。​

 

4. 令和元年度高知市総合防災訓練

(市長)

 総合防災訓練ですが,今般,内閣府と合同で,地震・津波避難訓練を10月27日に開催する予定です。南海トラフ地震の想定ということになっておりまして,内閣府や関連機関と共に行うことになっております。メイン会場が鏡川のみどりの広場で,サテライト会場と致しまして,イオンモール高知,それと下知(しもじ)コミュニティセンターを中心とする下知地区で,それぞれ地元のご協力もいただいて実施することになっております。お手元の資料の7ページですけれども,鏡川の緑地等をメイン会場として訓練を行うということになっております。10時から午後2時位までの予定になっておりますのでよろしくお願い申し上げます。​

 

5. クラウドファンディングによるアニマルランドの猛獣避難対策

(市長)

 最後になりますが,アニマルランドの猛獣用の避難棚をクラウドファンディングで募集をしたいと考えております。募集開始は17日からです。ご承知のとおり,わんぱーくこうちアニマルランドにつきましては,(南海トラフ巨大地震による)津波の浸水エリアになっておりますので,動物の命を守るという観点で,津波想定浸水深よりも上に逃げられるような避難の棚を作りたいということで,これ(設置費用の一部の調達)をクラウドファンディングで行いたいと思っておりまして,専門のサイトがありますので,今年の12月中旬まで募りたいと思います。また,どうかよろしくお願い致します。​

質疑応答

(記者)

 市の介護事業についてお伺いします。市は8月に,上質な行政サービスを表彰する3Qログ大賞に『こうち介護カフェ』を選びました。カフェを開いた健康福祉部介護保険課は,その後も,介護職員が利用者家族からの執拗なクレームやハラスメントを受けた際に対処法を伝授する講座も開いております。今後イオンモール高知で,介護職員と,ショッピングモールに来た買い物客とが交流するようなイベントも開くということで,いずれも全国的にみても先進的な事例と言ってもいいと思います。今後,さらなる介護職員のより良い働き方を模索するような施策で,今後具体的なものが何かあれば教えて欲しいと思います。それを踏まえてもう1つ,これも健康福祉部のことなのですが,残念ながら,10月初旬に市民27人分の個人情報が漏洩するという失態がありました。今後は情報管理の徹底をということで,さらなる情報管理の徹底を求められるのはいうまでもない,というのを付け加えて私の質疑を終わります。

(市長)

 ありがとうございます。こうち介護カフェですけれども,報道各社にも報道していただいておりまして,感謝申し上げたいと思います。介護の事業所は非常に増えております。地域のミニデイ(半日型通所サービス)を含めて非常に増えておりますので,働いている方々のいろいろな意見交換や横の連携をとりたいということで,平成30年度に始めたものです。認知症カフェは全国で相当数ありますけれども,介護の現場の職員の皆様方がそれぞれ意見交換する場というものはなかったようで,非常に好評です。アンケートを取りましても,「来てよかった」という回答が非常に多くなっています。平成30年度は3回,今年度上期で2回開催しまして,下期でも2回開催する予定です。毎回いろいろな事業所から約50人から60人程度お集りになっておりまして,本年9月に開催した第5回目では82名の方々がいろいろな事業所から参加されまして,非常に広がりを見せております。例えば,同じ事業所の中で意見交換をすることはあったと思いますが,事業所の枠を超えた方々が意見交換する場所がなかったので,そういう意味で,我々も始めて良かったなと思っておりますし,職員の発案で,予算もない中でも始めていただいたことに感謝をしております。

 また,先月9月20日には(事業所利用者の)家族からのヘビークレーム,いわゆる非常にきついクレームの対応策の研修講座を開催いたしました。いろいろなご相談もありますし,当然苦情もあるところで,利用者を守るためのガイドラインは設けられていますが,現場で働いている職員を守る立場に立ったヘビークレーム研修は,あまりなかったかと思います。この点でも非常に意義がある研修の講座になったと考えております。なお,この研修会につきましては,民間企業との地方創生の連携協定に基づく支援がございましたので,その企業との共催で開催いたしました。いずれにしましても,集まって来られる方々が意見を出しやすい雰囲気が重要ですので,そこに現場の方は心を配りながら,相談を受け付けているところです。

 また,来月の11月29日になりますが,イオンモール高知1階のセントラルコート,それとイベントでよく使う2階のホールにおいて,『こうち福祉カフェ』,『こうち介護カフェ』を開催したいということで現場の方で準備をしておりますので,また様々なご相談を含めまして,意見交換の場に繋がればと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 情報の漏洩についてですけれども,今回の情報漏洩は,職員の単純なミスで発生しておりますので,ただちにこの火曜日に行った庁議でも,今回のミスの原因を含めて,全部局長の前で報告をし,再発防止の徹底を図ったところでございます。単純ミスではありますが,27名分の重要な個人情報が流出いたしましたので,我々もそのことを重く受け止めまして,庁議で全部局への徹底を行ったところです。

(記者)

 南海トラフ巨大地震が発生する可能性が高まった際に,気象庁から出される臨時情報への対応についてお伺いします。隣の南国市では,市内の全公立小中学校を一週間程度休校させる方針を決めていたり,四万十町では沿岸の地域への説明会などを進めているところだと思いますが,高知市の対応方針はどういうふうになっていますか,ということと,県の人口の半分近くが集中している高知市として,何か独自の施策等があればお聞かせください。

(市長)

 いわゆる臨時情報への対応は,これまで必要と言われておりながらできておりませんでしたので,国の方も,具体的なガイドラインを示してきておりますし,県も手引きを示されておりますので,だいぶん具体化されてきました。南国市の事例も少し出されましたが,南国市では,小中学校を一週間程度休校すると,事前の方針を固めているようですけれども,高知市の場合は,だいたい約70校ありまして,おそらく全市一律の判断にはならないと思っておりますので,事前の臨時情報を含めて,エリア別に考えていくことになろうかと思います。ここはまた,県の手引きを参考にしながら,高知市でも最終的に検討していきますけれども,半割れ状況が東海・東南海トラフで起こりますと,おそらく津波警報若しくは大津波警報が出されると思いますので,そうしますと沿岸部は当然避難の勧告若しくは避難の指示をしますので,それに合わせて学校の登下校の安全を確保することを含めて,学校の対応を協議していく形になろうかと思います。

 ご承知のとおり,東日本大震災においては,(石巻市立)大川小学校の大変な被災を受けまして,(遺族が石巻市を訴えた裁判について,)最高裁で判決が確定いたしました。あの判例を参考に見ると,学校の安全管理の責任を重く受け止めた判決になっています。学校というのは子どもの安全を守るべきで,あらゆる想定をしておかなければならないという趣旨の判決ですので,そのことを踏まえて,教育委員会ともしっかり協議をしていきたいと思います。今年度内には中身を詰めまして,この来年の3月までの令和元年度内には,基本的な方針を決めていきたいと考えます。

(記者)

 選挙の話で,市長選に限って言えば,5人目の方が出馬表明をされて,他にも出てくる可能性もありますが,ほぼ構図も決まったかなと感じていますが,改めて今5人の構図という状況で,市長の感想を1つ,まずはお願いします。

(市長)

 今日も選挙管理委員会に,過去の事例がちょっと分からなかったので来ていただいていますが,今日の報道では,6人(候補者が)出た時があったということなので,今回はそれに次ぐということだと思いますが,5人の方々が出馬表明をされています。これまでは投票率が非常に低かったですので,市政,それと関連する知事選挙に対する関心が高まるということは,投票率が低いということを鑑みると,今回多くの方々が立候補されて,いろいろな政策を訴えることによって,市政県政に関心を持ってもらって,やはり投票に行っていただく,投票率を上げていただくという意味ではよかったのかな,と思います。これから公開討論会等がありまして,それぞれの立候補予定者がいろいろな政策をそれぞれぶつけ合う場がありますので,私自身は,これまでの実績とこれから5期目に臨む,南海トラフ地震対策と共生の街づくり,この2本をしっかりと市民の方々にも訴えていきたいと思っております。

(記者)

 関連して,どなたがやっても出てくると思うのですけれども,4期やられて次5選を挑まれたら20年ということで,多選に対する批判ですね。厳しい目線というのもあろうかと思いますが,これはどなたがやっても出てくることだろうと,基本的には思います。また,岡崎さんがおやりになった部分について,それに上乗せがあって,まあ,あろうかと思いますけれども,ご自身に対する多選批判についてはどのように思われ,あるいはどのように跳ね返していこうとお考えですか。

(市長)

 一般的に言うと,多選に対する批判は,例えば同じ政策に偏りがちだとか,それによって組織がある意味硬直化していくとか,人材育成の面からそういうことが言われます。これまで特に県市連携が,この16年のうちの12年間しっかりとできてきておりまして,この点では非常に多くの事業が進捗いたしましたので,方向性は間違っていなかったと思います。尾崎知事が退任されますけれども,高知県と各市町村との事業の連携というものは今後もしっかりと行っていくべきだと思います。最終的に言いますと,多選の是非というものは,最終的には市民の皆様方が選択する形で投票という形に繋がっていきますので,やはりその是非は,市民の方々が判断をしていくと自分は認識しております。

(記者)

 市民の方のご判断ということですが,他の方を批判するという意味ではないですけれども,自分でなければならないと,次の4年の市長は自分でなければならない,というところの思いというか,そういうものがあればお願いします。

(市長)

 先にも少し触れましたが,この12年間は,高知県,高知市,それと国との連携が,特に南海トラフ地震対策,また,オーテピアに象徴されるように,県市連携の事業で大きく推進することができました。当然その事業の継続性というものは重要だと認識をしておりますので,南海トラフ地震対策の仕上げと地方創生ですね。地方創生というのは漠然としてるので,言葉自体はあまりいい言葉ではないという認識は持ってるのですが,少子高齢化,人口減少の中で地域をいかに守るかというのは非常に大きなテーマなので,共に支えあう共生社会というものを広く訴えて,もう少しきめ細かく対応していかなければいけないと思っていますので,そこのノウハウは我々がしっかり持っている,という認識は持っています。

(記者)

 災害時の避難所対応についてお伺いします。今回の台風19号で,東京都台東区で,ホームレスが避難所に入ろうとした際,それについて拒否をするというような対応をとって非難を浴びていたと思うのですけれども,高知市にもホームレスの方々はいらっしゃると思います。その中で,こういう家を持ってない方々について,避難所でどういうふうに対応をするのか,もし決まっていることがあればお聞かせください。

(健康福祉部長)

 部で自主的に判断をすることではないですけれども,いわゆる生活困窮の方の支援を行っているようなNPOや団体の中では,やはり,まだ現実的に地域の中に,生活保護などの支援を勧めても応じずに,そういう(ホームレス)生活を続けておられる方がいるという実態はありますので,そういう方々を拒否するということではなく,市民一人一人の命を守るという視点からすれば,いわゆる近年言われるSDGsの考え方の「誰一人取り残さない」という考え方に基づいて対応していくということが基本と考えています。

(市長)

 実態は現場でも把握してるつもりなのですが,公園のテントで一人で暮らしている方が自分はいいとか,そういう生活スタイルを選んでいる方は現にいます。そこに市の関係者や,場合によっては議員さんが行って,例えば生活保護の申請をしませんか,というお話はしていますけれども,本人の申請意思が必要ですので。けれども,(災害発生時には)そういう方々も避難してきますので,そこを含めて受け入れるというのが本来の筋なので,そこはしっかりと受け入れていかなければいけないと思っています。それと,最近はペットも家族と一緒なので,当然避難所にペットを持ち込まれる方もおられます。熊本の地震の時に非常に混乱したと思いますが,映像を見ても分かるように,体育館の中に犬がたくさんいたりしたのですが,それは衛生上もよくないので,ペットと人を分離する(ペットと人の生活スペースを分けるなどの)仕組みはしっかりと考えておかなければいけないと思っています。

(記者)

 16年市長を務めて,初めて出た時は,わりと前市長が急に退職して,急遽決まって出られたと思います。それから16年時間が経ったわけですが,16年を振り返って,印象深いことはありますか。

(市長)

 そうですね。いろいろと印象深いことはあるのですけれども,何期目が大変だったかというと,1期目が大変だったと思います。やはり不祥事が非常に続いたことがありました。それと,財政再建がもう目の前に差し迫っていまして,財政再建というよりは,地方交付税の三位一体改革による5兆円近いカットで直撃を受けた時なので,財政破綻が真剣にありうる状態になっていたので,財政の再建と,そしていろいろな不祥事が続出したことが大変でしたので,その対応をいたしました。不祥事の場合は,その原因をはっきりと分析して,その根源を断つというのが大事なので,そこをしっかりとやったというのが1期目でしたので,そこが一番大変だったものがあります。

 個別の事業でいうと,今でもいちばん大変だったと思うのは,追手前小学校と新堀小学校の統合の時ですね。あの時,我々は我々の考え方に沿ってやったのですけれども,目の前に在校生の子どもたちが百数十人いたと思いますけれども,子どもたちから「残してくれ」という手紙が来ましたので,それは今でも持っていますけれども,結構重く,ある意味辛い判断ではありました。

(記者)

 一問だけ吉岡副市長にお聞きします。今,市長16年の感慨ということがありましたけれども,吉岡副市長も副市長,総務部長,財政課長,企画課長と支えて来られたので,一言いただけますか。

(吉岡副市長)

 行政の職員として市長から拝命を受けましたので,平成20年から副市長になりましたけれども,それまでの間,市長は平成15年から第1期目に入っていますけれども,その間,私自身は平成17年の土佐山・鏡の合併ですね。それから20年の春野町の合併,それと平成18年度までの三位一体改革とその後の財政再建では職員の皆さんにも大変ご苦労をかけましたけれども,何とか乗り越えて,市長を支えながら1つの方向性を出せて良かったと思います。特にあの財政が厳しい中でも,東日本大震災のこともありましたので,命を守るという南海トラフ地震の対応もやりながら,次はやはり住民を主体とした共生社会へ向けたその流れを,きっちりと市長は作っていってくれましたので,やはりこれからもそういう形の街づくりを進めていかなくてはいけないと考えております。

 

以上

県知事名、市長名の表示について

 高知県知事名「おざき」及び高知市長名「おかざき」(2019年10月16日現在)の「さき」のつくりの上部は,一部ブラウザ上で正しく表示されないために,便宜上「崎」の字で表示しています。正しくは「大」ではなく「立」ですので,あしからずご了承ください。

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