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市長から職員の皆さんへ 西日本豪雨時の報道を受けての市長メッセージ

 市民の皆さま,職員の皆さん,おはようございます。
職員の皆さんには,日々,それぞれの職務に真摯に取り組んでいただいており,去る7月上旬にかけて,多くの被害をもたらした「西日本豪雨」時においても,それぞれの持ち場での的確な対応により,甚大な被害を避けることができ,感謝申し上げます。

 今般,その7月豪雨の最中に,教育長をはじめとする幹部職員7名が県外へ旅行し,災害時に不在であったことについて,市議会や市民の皆様から厳しい批判を受けていることは遺憾であり,お詫び申し上げます。
 われわれ公務員は,市民の皆様からの付託を受けて公共サービスを提供する責務があり,災害対応のときこそ,市民の皆様の生命と財産を守るために,高知市の真価が問われる重要な時期であり,災害対策本部の要である本部員会議を特別な理由がなく欠席したことは,市民の皆様の信頼を著しく損ない,信用を失墜させたものです。
 今般,このような内外から批判される行動があったことで,本市の職員の皆さんにもご迷惑をおかけしており,管理職に対する信頼を大きく損ねたことに対しまして,改めてお詫び申し上げます。

 この事案の発生後,横田教育長からは,「大変申し訳ないことをし,市議会や市民の皆様,職員の方々に迷惑をかけたことを深く反省している」との気持ちを表明されて,7月30日に辞表の提出があり,市政を混乱させた責任を取って7月末日をもって引責辞任いたしました。

 また,関係する幹部職員に関しては,聴き取り調査の結果,全員が今回のことを重く受け止めて深く反省しております。
 特に災害対策本部の本部員としての重責を担う総務部長については,本部員会議に出席する義務を果たしておらず,その責任を問うべきものと判断し,昨日(8月20日月曜日),厳しい処分と併せて関連する人事異動を行いました。また,総務部長以外の職員については,その責任の度合いに応じて,訓告または口頭厳重注意といたしました。

 今回の事案の反省に立ち,今後,二度とこの様な事態を引き起こさないように,災害時における体制整備を図るため,災害対策本部運営規程及び職員服務規程を改正することといたします。
 まず,災害対策本部のすべての職員について,自らの言動によって,住民の皆様に不安を与えたり,災害対策本部の活動に支障を来たさないように注意喚起を図るとともに,重要な本部員会議のメンバーが,災害対策本部の本部員会議を欠席しなければならない場合の手続について明文化いたします。
 また,通常の勤務時においても,部長又は副部長のどちらかが対応できることを基本とし,不測の事態に備えて課長級職員がバックアップできる体制を確立いたします。

 今年は,台風の発生も多く,台風19号及び台風20号が接近中であり,予断を許さない状況が続いており,職員の皆さんには,ご苦労をかけておりますが,各地の被災地からの要請に基づきまして,本日までに100名以上の高知市職員が,中国・四国地方の被災地での支援活動に汗を流し,被災地において高い評価を受けており,職員の皆さんに感謝いたします。

 9月議会に向けてそれぞれの重要課題に取り組んでいただく中で,今回の事案を深く戒め,今一度,市民の皆様から付託を受けた公務員としての原点に立ち返り,特に幹部職員については率先して模範的な行動を示し,組織一丸となって市政に対する信頼の回復をめざすとともに,職員間の連携に全力で取り組んでいくことを申し上げまして,今朝の放送を終わります。
 台風19号・20号が接近中ですので,今後の対応宜しくお願いします。