ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 組織一覧 > 広聴広報課 > 市長から職員の皆さんへ(令和4年 年末あいさつ)

本文

市長から職員の皆さんへ(令和4年 年末あいさつ)

 市民の皆様、職員の皆さんおはようございます。

 令和4年の仕事納めに当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。

 職員の皆さんには、間もなく発生から丸3年になりますコロナ禍の中で、新型コロナウイルス感染症にかかる業務を始め、様々な業務において、業務の兼務等が継続しておりますが、日々、それぞれの職務に、真摯に全庁的に取り組んでいただいておりますことに、心から感謝を申し上げます。

新型コロナウイルス感染症対策

 さて、今年もコロナ禍の中での激動の一年となりましたが、振り返りますと、昨年末時点の高知市では、新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が発表されない日々が50日間ほど続きましたが、今年1月4日に新規感染者が発表されて以降は、感染者の発表がゼロになる日はありませんでした。

 今年も新型コロナウイルスの猛威が続き、第6波が収束する間もないまま、7月からは第7波に突入し、8月には、県内新規感染者数が連日千人を超える状況となり、高知市だけでも1日千人を超える感染者数が発表され、ピークを迎えました。

 その後、若干感染者数は落ち着いてきたものの、現在は、浜田知事も言及しておられるとおり、第8波の最中にあります。

 先週末時点までに、高知県では累計で377人の方がお亡くなりになられていますが、そのうちの344人は今年に入ってからお亡くなりになられています。

 昨年夏に猛威を振るった「デルタ株」よりもさらに感染力が強い「オミクロン株」による感染が全国で主流となり、新規感染者数が激増するとともに、基礎疾患を有している入院中などの高齢者の方々が数多くお亡くなりになられています。

 お亡くなりになられました方々に対しまして、衷心よりご冥福をお祈りいたしますとともに、罹患されました患者の皆様やご家族の皆様に対しまして、心よりお見舞いを申し上げます。

 本市では、こうした危機的な状況の中で、高知市保健所を中心に全庁的な応援体制のもとで、積極的疫学調査を実施するとともに、自宅療養者の皆様に対しましては、健康観察や物資配送に精力的に取り組み、ワクチン接種の推進に全力で取り組んでおります。

 この間、国では、本年9月に「感染者数全数把握の見直し」を行い、陽性者の発生届の対象者を重点化させ、医療機関や保健所の負担軽減を図りました。

 本市でも、当該業務等の見直しを図り、高知県や高知市医師会、高知県看護協会などの関係機関の積極的なご協力も得ながら、保健医療提供体制の構築に精力的に取り組んでいます。

 今後、インフルエンザとの同時流行等も懸念されている中で、本市における備えとして、保健師等の疫学調査をはじめとする専門職のコア業務への重点化が図られるように、さらなる業務の検証を行い、外部委託や派遣職員による業務範囲を見直しながら、保健所全体の業務の適正化を図り、感染拡大防止に鋭意取り組んでまいります。

 本年9月から始めた本市の「オミクロン株」対応のワクチンについては、順調に接種率が伸びてきており、今後の感染拡大防止の切り札としての期待も高く、引き続き県との連携を密にし、関係機関のご協力をいただきながら、ワクチン接種を推進してまいります。

 これから年末年始に向けて、人と人の接触の機会も増えると思いますので、「3密の回避」、「室内の換気」、「手洗いの励行」、「適切なマスクの着用」などの基本的な感染防止対策を継続していただきますようお願いいたします。

市民生活の支援

 次に、最近の物価動向は、食料品や電気・ガス代の急激な値上がりの影響を色濃く受けており、高知市におきましても、対前年同月比で3パーセントを超える上昇が続いており、急激な物価上昇による家計への圧迫が一段と強まっており、今後とも物価上昇が見込まれます。

 こうした物価高騰の現況を踏まえて、「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」をフルに活用して、「子育て世帯」を中心とする市民の皆様の負担軽減を図る手立てを講じております。

 1点目が、「保育所・認定こども園などの保育料の負担軽減」です。

 本年12月から来年3月までの4か月間については、市立及び民営保育所、認定こども園などに通う約2千3百人の児童の保育料を全面的に無料としました。

 2点目が、「小中学校等の給食費や保育所等の副食費などの負担軽減」です。

 本年6月議会では、今年度の「食材の価格高騰見合い分」を本市が負担し、給食費を据え置きましたが、これに加えて、11月臨時議会では、保育料の負担軽減と同様、本年12月から来年3月までの4か月間、市立小中学校等に通う約1万4千4百人の児童生徒の給食費を無料にするとともに、市立や民営保育所等に通う約5千3百人の3歳以上児の副食費等についても、最大で月額4千5百円を免除することとしました。

 3点目が、「放課後児童クラブの保護者負担金の負担軽減」です。

 本年12月から来年3月までの4か月間、公設や民間の放課後児童クラブに通う約3千2百人に対して、最大で月額8千1百円を免除するとともに、障害児の方が通所して利用するサービス等の利用者負担金について、同様に最大4か月分を支援することといたしました。

 最後に4点目が、「水道料金の減免」についてです。

 水道メーターの口径13ミリメートル及び20ミリメートルの契約者の方々につきましては、9月から12月までの4か月間、水道料金の基本料金の80パーセントを減額することでスタートし、その後の物価上昇を踏まえ、期間をさらに2か月間延長し、来年2月まで減額することとしています。さらに、中山間地域の飲料水供給施設等の維持管理を行っている団体にも支援の幅を広げております。

 これらの様々な施策により、今後も市民生活の支援に引き続き取り組んでまいります。

 また、今年は、「誰もが安心して、いきいきと自分らしく暮らせる支え合いのあるまち」を基本理念として掲げる「高知市型共生社会」の実現に向け、精力的に取り組んでいます。

 令和元年度からモデル地区で実施してきた「ほおっちょけん相談窓口」は、今年から全市展開を図り、市内の薬局や社会福祉法人にもご協力をいただき、現在の相談窓口数は104か所にまで拡大しています。

 誰でも、どんなことでも相談できる窓口ですので、お気軽にお立ち寄りいただきたいと思います。

 こうした多様な主体との連携に加え、庁内でも横の連携が重要となるため、研修会を積極的に開催していただいており、受講者も多く、好評を得ていると聞いていますので、今後も継続した研修開催をお願いいたします。

新たな年に向けて

 さて、今年は、高知ファイティングドッグスの13年ぶりの四国アイランドリーグplus年間総合優勝や、本市でキャンプをしているオリックス・バファローズが26年ぶりに日本一になるなど、スポーツを通じて勇気や希望をいただきました。

 サッカー日本代表の活躍によるワールドカップにおけるドーハの歓喜があり、素晴らしいチームプレイのもとに、必死に戦い抜いた選手たちから大きな感動をいただき、新しい年へ向けて前進する力をいただきました。

 新しく迎える2023年には、前回残念ながら中止となった高知龍馬マラソンにおいて、箱根駅伝等の出場強豪校である青山学院大学陸上競技部選手の皆様の初参加を楽しみにしています。

 また、全国中学校体育大会いわゆる「全中」が、四国4県での開催予定となっており、高知県内では4競技が開催予定であり、中学生の皆さんの活躍が期待されます。

 そして、来年4月からは、いよいよNHK連続テレビ小説「らんまん」の放送開始となりますし、8月には「よさこい祭り」が第70回の節目の記念大会を迎えます。

 こうしたイベントの開催にあたっては、コロナ禍で得た経験を十分に活かしながら、関係者一丸となって、的確に準備を進めてまいりますので、市民の皆様、職員の皆さんのご協力をよろしくお願いいたします。

 最後になりますが、市民の皆様、職員の皆さんが、穏やかな新年を迎えられ、来年は、コロナ禍ができるだけ早く収束し、一日も早く輝ける「らんまんな年」となりますことを、心からご祈念申し上げまして、年末のあいさつとさせていただきます。

 一年間本当にありがとうございました。

令和4年12月28日       
市長サイン