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市長から職員の皆さんへ(令和3年 年末あいさつ)

 市民の皆様、職員の皆さんおはようございます。

令和3年の仕事納めに当たりまして、一言ごあいさつ申し上げます。

 職員の皆さんには、約2年間続く厳しいコロナ禍の中で、日々、それぞれの職務に、真摯に取り組んでいただいておりますことに、敬意と感謝を申し上げます。

 最優先の施策として取り組んでいる新型コロナウイルス感染症にかかる業務は、全庁的に総力を挙げて取り組まなければ対応しきれない広範囲な事業であることから、各所属の枠組みを越えて、職員の力を結集していただいており、業務に携わっている職員の皆さんはもとより、兼務等に従事する職員を送り出している側の各職場の負担も増大し、各職場にも苦労をかけており、重ねて感謝を申し上げます。

 また、医師会をはじめ、それぞれの関係機関等の皆様には、昨年以来、感染予防対策や診療、ワクチン接種など、オール高知で共同して取り組んでいただいており、改めて御礼を申し上げます。

新型コロナウイルスの感染状況

 さて、激動の今年を振り返りますと、新型コロナウイルスの感染状況は、昨年春から始まり、昨年末から続く第3波、5月からの第4波、そして最大規模となる8月からの第5波へと、激しい波が度々襲いかかってきました。

 この間、ウイルスはアルファ株からデルタ株へと、より感染力の強い変異株に置き換わっていったため、感染拡大規模の変化やスピードも速く、様々な分野でクラスターも多数発生しました。

 特に、8月後半から9月にかけての第5波では、県内の1日当たり新規感染者数が100人を超える爆発的な感染拡大が起こり、高知市保健所のマンパワーが不足し、危機的状況に陥るとともに、宿泊療養施設の受入可能人数も大幅に上回ったことから、一時は500人を超える皆様に自宅療養をお願いせざるを得ず、健康観察が追いつかない危機的状況が発生し、市民の皆様には不安感を与え、申し訳ありませんでした。

 この危機的な状況を乗り越えるため、すべての保健師や物資調達を担う商工観光部をはじめ、全庁的な協力を仰ぐとともに、高知県や高知県立大学、市OBなど、外部の皆様のご協力をいただき、総力を挙げて対応にあたってまいりました。

 現在、県内の感染状況は落ち着きをみせていますが、新たな変異株である「オミクロン株」の国内感染も確認されていますので、感染再拡大の可能性があることを前提に、保健所への全庁的な応援体制を維持しながら、高知県や高知市医師会、高知県看護協会などの関係機関のご協力をいただきながら、万全の体制でコロナ対応に取り組んでまいります。

 感染が長期間に渡っていることで、対応への疲れもあると思いますが、「3密の回避」、「マスクの着用」、「手洗いの励行」など、基本的な感染防止対策へのご協力をお願いします。

 また、新型コロナウイルスに関連して、インターネット上での誤った情報等により、関係者の方々の人格が深く傷つけられる事例など、心を痛める案件が発生していますので、市民の皆様には、冷静な対応を心がけていただきますように改めてお願いを申し上げます。

新型コロナウイルス感染症対策

 次に、新型コロナウイルス感染症対策について、順次申し上げます。

 今年4月に65歳以上の皆様のワクチン接種を始めた際には、予約が取れないなどの大きな混乱を招き、申し訳ございませんでした。

 その後、市民の皆様や各医療機関等にご協力をいただきまして、全国の中でも先進的にワクチン接種を進めることができました。感謝を申し上げます。

 現在は、ワクチン接種希望者の2回目までの接種を概ね完了しており、12月1日からは、医療従事者の方々から3回目のワクチン接種を開始しています。

 3回目の接種は、ファイザー社製ワクチンとモデルナ社製ワクチンの2種類になりますので、3回目の接種対象となる市民の皆様へは、予約等で混乱が生じないように、段階的に接種券を郵送しており、予約枠数にも余裕を持たせながら進めていますので、接種券が届きましたら慌てることなく、ウェブまたは電話でのご予約をお願いいたします。

 2年に及ぶ新型コロナウイルス感染症により、よさこい祭りや花火大会が、連続で中止に追い込まれるなど、観光業や飲食業、宿泊業などをはじめとする地域経済や市民生活に多くの影響を与えています。

 こうした中、国の経済対策に伴い、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、「厳しい経済状況にある子育て世帯」を支援するため、18歳以下の児童を養育する一定所得以下の世帯等の方々を対象として、児童1人当たり10万円相当の支援を進めています。

 高知市議会でも先行して予算の議決をいただき、関係する担当部局の皆さんに迅速な対応をとっていただき、今月24日には、児童手当受給者等で申請が不要となる世帯へ現金10万円を一括支給しますとともに、申請が必要な高校生等の子どもさんがいる世帯につきましては、来月以降、申請に関するご案内文書を送付するなど、できるだけ速やかに給付金が支給できるよう、精力的に取り組んでまいります。

 コロナ禍で深刻な影響を受けております事業者の皆様へは、特に、感染症の影響を直接受け、厳しい経営を強いられている業界への支援を念頭に、各宿泊施設への支援や、バス・タクシー等の保有台数に応じて給付金を支給することなど、事業を継続し雇用を守る支援に全力で取り組んでおります。

 また、落ち込んでおります個人消費の需要喚起策として、市内で使えるプレミアム付きクーポン券の発行にも取り組み、年末年始の地域経済活性化を目的とした飲食店及びタクシーが使用可能となる「食べタククーポン」3億6千万円相当分を発行しましたので、地域経済の下支え効果があると考えております。

 さらに、11月3日から来年1月末までの日曜・祝日・年末年始には、路面電車・路線バス等を全線運賃無料でご利用いただける「日曜・祝日運賃無料デー」を実施し、大変ご好評をいただいています。

 この機会に中心商店街など様々な場所を訪れていただき、地域経済活性化の一役を担っていただければ幸いであります。

 年明けの1月22日及び23日の土日には、ご好評いただいている「TSUNAGUマーケット・テイクアウトフェスタ」を中央公園で開催を予定しており、物品の販売とあわせまして、県内アーティストの皆様のパフォーマンスも予定していますので、ぜひ電車やバス等に乗ってご来場いただきたいと思います。

 また、本年11月からは、高知市での宿泊を伴う団体旅行に対し、1人当たり最大5千円を旅行代金から割り引く観光誘客事業の実施などにより、県外からの観光客の皆様の流れも少しずつ回復してきております。映画「竜とそばかすの姫」の舞台などを巡っていただく相乗効果にも期待しています。

 来年2月頃からは、GoToトラベルの再開が予定されていますので、感染状況に十分注意しつつ、「ワクチン・検査パッケージ制度」の活用など感染症対策にも十分配慮し、国・県・市が連携しながら、切れ目なく政策を展開してまいります。

新たな年に向けて

 さて、今年は、オリンピック・パラリンピックでの高知市出身者の大活躍や、高知市でキャンプしているオリックス・バファローズのリーグ優勝、高知ファイティングドッグスの12年ぶりの後期優勝、高知パシフィックウェーブのソフトボール全日本選手権優勝など、スポーツを通じて、勇気や希望を与えていただきました。

 新しく迎える2022年には、箱根駅伝等の出場強豪校である青山学院大学陸上競技部の高知合宿と高知龍馬マラソンへの初参加や、四国4県でのインターハイの開催が決定しています。

 こうしたイベントを確実に実施するためにも、コロナ禍を万全の体制で乗り越え、穏やかな日常を取り戻し、「だれもが安心して、いきいきと自分らしく暮らせる支え合いのあるまち」の実現に向けて、「高知市型共生社会」の構築を進めてまいりますので、市民の皆様、職員の皆さんのご協力をお願い申し上げます。

 最後になりますが、市民の皆様、職員の皆さんが、穏やかな新年を迎えられ、来年は、コロナ禍ができるだけ早く収束し、一日も早く輝ける年となりますことを、心からご祈念申し上げまして、年末のあいさつとさせていただきます。

 今年一年間本当にお疲れ様でした。ありがとうございました。

令和3年12月28日       
市長サイン