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市長から職員の皆さんへ(令和元年 年末あいさつ)

 市民の皆様,職員の皆さんおはようございます。

 令和元年の仕事納めに当たり,一言ごあいさつ申しあげます。

 職員の皆さんには,仮庁舎などでの,この1年間の業務,本当にご苦労さまでした。

 心から感謝を申し上げます。

 私にとりましても,今年は,4期目の最後の年でもあり,市民の皆様の「生命と財産を守る」ことを最優先にしながら,市議会や地域の皆様とともに市勢発展に全力で取り組んできた1年間でした。

 刻々と近づきつつある,南海トラフ地震の対策の総仕上げに向けて,事業を着実に進めるとともに,近年,全国各地で集中豪雨や台風などの自然災害が頻発しており,災害に対する予防対策や生活再建,そして産業活動が維持できるBCPなどの対策に万全を期してまいります。

 去る11月24日の市長選挙では,市民の皆様から5期目のご信任を賜り,再び,職員の皆さんとともに市勢発展に全力を尽くす決意でありますので,引き続きよろしくお願いいたします。

 今年は,市民の皆様や議会の皆様のご協力をいただき,「次代へつなぐ共生と安心のまちづくり」に積極的に取り組んだ節目の一年でありましたので,今年を振り返りまして,主な施策ごとに順次申し上げます。

令和元年を振り返って

 振り返りますと,昭和64年1月7日に激動の昭和の時代が終わり,翌1月8日から新しい平成元年がスタートいたしました。

 その節目の年に,高知市は市制施行100周年を迎えていますので,100周年記念事業とともに平成時代が幕を明け,そして本年4月1日に高知市制は130周年を迎えております。

 市制100周年で平成が始まり,市制130周年の節目の年に,再び「令和」の新しい時代を迎えていますので,感慨深いものがあります。

新庁舎落成

 この節目の年に無事完成を迎えました,新庁舎の落成について申し上げます。

 新庁舎の建設につきましては,旧本庁舎の老朽化や,耐震性の不備などの課題解消のために,平成28年度から新庁舎の建設を進めておりましたが,本年11月末に新庁舎が無事に完成し,明日12月28日には落成式や市民見学会も開催して,皆様にお披露目することになっています。

 それぞれ分散していた各庁舎を統合した新庁舎は,市民アンケート等の内容も踏まえまして,利用しづらいとご指摘の多かった来庁者用の駐車場を,庁舎地下に新たに整備するとともに,分散していた市民窓口につきましても,主要な窓口を新庁舎の低層階に集中的に配置して,分かりやすく,利用しやすいレイアウトとなり,市民の皆様の利便性を高めています。

 新庁舎は本市の重要な防災拠点となることから,近い将来発生が予想される南海トラフ巨大地震の強い揺れや,津波にも十分耐え得る強固な構造体としています。

 今後は,年明けから新庁舎への移転を順次開始し,1月14日の火曜日から,主要な窓口部門を中心に新庁舎での業務を一部開始し,2月3日の月曜日からは全面的な新庁舎の供用開始を迎えることができるよう着実に準備を進めてまいります。

 市民の皆様には,新庁舎での業務の開始までご不便をおかけすることになりますが,ご理解とご協力をお願い申しあげます

中央消防署の開署

 次に,日々の防災対策の拠点となります,中央消防署の開署について申し上げます。

 本年10月1日に中央消防署を開署したことに伴い,北消防署中出張所を廃止するとともに,南消防署南部分署を,新たに南消防署として運用開始しております。

 これに伴い,高知市の消防体制は,中央消防署,北消防署,東消防署,南消防署の4署と4出張所の体制となりました。

 中央消防署には,中高層建物火災に対応するため,四国最大級の地上10階建て,30メートルの訓練塔を整備しています。

 この訓練塔は,各階ごとに,一般住宅をはじめ,マンション,ホテル,テナントなどの異なる訓練室を備えており,今まで訓練に苦慮していた,はしご車による高層建物への放水訓練ができることとなりました。

 中央消防署の車庫棟2階には,地元町内会の活動をはじめ,防災学習や地域コミュニティ活動の場として活用していただける会議室も整備しており,大変喜ばれています。

 消防の運用体制としては,指揮支援と中高層建物火災等への対応を専門とする特別消防隊,火災救助等に対応する特別救助隊,2台の救急車を運用する救急隊を配置しており,これにより,複雑多様化する火災救助事案や高度化する救急事案に対応してまいります。

市立小中学校へのエアコン設置

 次に,市立小中学校へのエアコン設置につきまして申し上げます。

 近年の猛暑等により,児童生徒が熱中症等に陥ることへの防止対策と合わせて,快適な学習環境を提供することを目的として,国が1年限りの予算措置として,臨時特例交付金を創設いたしました。

 これを受けて,本市においても,昨年11月の市議会臨時会において,空調設備設置のための補正予算を成立させ,市立小中学校等のすべての普通教室817室に現在,空調設備を整備しています。

 現在,整備対象校57校のうち,24校については空調設備の整備が既に完了し,使用を開始しています。

 残る学校につきましても,施工が完了した学校から,順次,使用を開始し,来年3月末には,高知市立学校の全ての普通教室への空調設備が完了しますので,来年の夏には児童生徒の皆さんには,快適な教室で学んでいただけることとなります。

オーテピア来館100万人突破

 次にオーテピアについて申し上げます。

 昨年7月24日に開館したオーテピアでは,「県市が共同運営するオーテピア高知図書館と,オーテピア高知声と点字の図書館,高知みらい科学館との複合施設」となっており,開館して約1年半が経ちますが,連日,子どもさんから高齢者の方々まで,幅広い年代の皆様にご利用いただいており,大変嬉しく思います。

 開館当初,オーテピア全体の来館者数の年間目標を100万人としていましたが,開館1年を待たずに,今年7月2日に100万人を達成するとともに,高知みらい科学館のプラネタリウムでは,座席数99席以下の小規模館の中で,開館9ケ月で全国第1位の入館者数を達成しており,多くの市民・県民の皆様にご利用いただいていることに感謝を申し上げます。

 今後も多様なサービスを提供し,市民・県民の皆様の生涯学習や文化活動を積極的に支援していくとともに,中心市街地の活性化に寄与してまいります。

とさのさと・とさのさとアグリコレットオープン

 最後に,とさのさとアグリコレットについて申し上げます。

 昨年から,県内34全市町村が,「れんけいこうち広域都市圏」を形成し,圏域全体の経済成長を図るために様々な施策を展開しています。

 昨年4月9日には,JA高知県の大規模直販所「JAファーマーズマーケットとさのさと」が移転リニューアルオープンし,県内全域の農産物,畜産物や水産物のほか,様々な加工品等が販売され,日々大変賑わっています。

 高知市におきましても,生産者と消費者が直接つながる直販活動などの地産地消の取組を進め,地域の農業や関連産業の活性化を推進しています。

 また,本年9月20日にオープンした,「とさのさとアグリコレット」では,県内各地域の食品加工品などを揃えたセレクトショップや県内市町村の食材をふんだんに使ったグルメが堪能できるレストラン及びテイクアウトコーナーを設けており,県内外の皆様に大変ご好評いただいております。

 本年11月9日には,アグリコレット内のイベント広場で,土佐山地区で生産されたユズなどの特産品をPRするため,土佐山学舎の子どもたちが中心となり企画した,「土佐山ゆず祭り」が盛大に開催され,ユズ商品のみならず,四方竹など,地元の食材を味わっていただくよい機会となりました。

 アグリコレットは,高知インターチェンジに近く,車で来高されます県内外の観光客の皆様に対して,地場産品等の情報を効果的にPRする拠点となる立地条件にありますので,れんけいこうちの各市町村とも協力しながら,施設内に整備されたイベント広場を活用した,各市町村の魅力を多くの皆様に知っていただける機会を増やし,地場産品の販路拡大につなげてまいります。

新たな年に向けて

 さて,来年は,いよいよ東京オリンピック・パラリンピックが開催されますが,この機会を活用して,日本を訪れる多くの外国人旅行者を高知へ受け入れる環境整備を進めるとともに,オリンピックの開催後も見据えた誘客のプロモーションを行ってまいります。

 「令和」という新たな時代へ向けて,「地域共生社会」の実現のため,新年度の事業については,これから本格化する令和2年度当初予算の編成の中で「共生のまちづくり」の議論を深め,重点施策に積極的に取り組んでまいりますので,ご協力をお願いいたします。

 市民の皆様や職員の皆さんが,穏やかな新年を迎えられ,「2020」という年が輝ける年となりますように,心からご祈念を申し上げ,年末のあいさつといたします。

 一年間おつかれさまでした。