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高知県自転車条例施行(平成31年4月1日)
条例制定の経過・目的
自転車は、気軽な交通手段として、日常生活の中で幅広い年齢層に利用されていますが、その身近さゆえに、車両であるという認識が低くなりがちであり、交通ルールやマナーを無視した自転車の走行が、時として重大な交通事故を引き起こし、自転車利用者が高額な賠償を求められる事例も発生しています。また、配慮を欠いた自動車の運転により、自転車利用者が被害者となる交通事故も起きています。
そのため、県、県民、自転車利用者等のそれぞれの責務や役割を明らかにするとともに、自転車利用者の安全利用に関する意識の向上を図り、自転車の安全で適正な利用を促進し、県民誰もが他人を思いやり、安心して暮らすことができる地域社会の実現を目的としています。
あわせて、高知県県民生活・男女共同参画課のHPもご覧ください。
高知県自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例 [PDFファイル/104KB]
条例の主な内容
家庭における自転車交通安全教育等(第11条)
・保護者による子どもへの教育
・家族による高齢者への助言
・子どもの自転車への反射器材の装着、ヘルメットの着用


自転車損害賠償保険等への加入(第14条)
・保険への加入
年に1度、自転車安全整備店(自転車店)で点検や整備を受けた際に貼られるTSマークには傷害補償や賠償責任補償の保険が付帯されます。また、クレジットカードや各種保険の契約に、オプションとして自転車事故の保険がついている場合もありますので、確認してみましょう。

TSマーク TSマーク取扱店ステッカー 自転車安全整備店章
■子供が自転車事故により加害者となってしまうケースもあります
事例)
小学生(当時11歳)の男子が、夜間、自転車で帰宅途中に歩行者と正面衝突をし、傷害を負わせたために、約9,500万円もの損害賠償が命じられました。(この判例では、監督義務を問われた親権者が賠償を命じられました。)
■赤色TSマーク付帯保険の補償内容と支払い対象
詳細は、お近くの自転車安全整備店にお問い合わせいただくか、公益財団法人日本交通管理技術協会のHPをご覧ください。

自転車利用者の責務(第4条)
・車両の運転者としての自覚、法令の遵守
・事故防止に関する知識の習得
自転車の点検整備等(第12条)
・自転車の安全性を確保するための点検整備
・施錠等の防犯対策



