ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

廓中堰半倒運用開始!

No.5 廓中堰半倒運用開始!

ほぼ週刊鏡川 2009年10月20日

半倒前の廓中堰


 No.3でお知らせした廓中堰半倒運用を平成21年10月16日より開始しました。9時30分。マスコミの方が注目するなか,ついにゲート倒伏スイッチを押します。一気に倒してしまうと,下流の水位が急に上昇して危険ですので,少しずつ少しずつ倒していきます。

スイッチオン!

 魚道の水の勢いが弱くなってくると,早速サギが集まってきます。鳥にとっては良い餌場となってしまいます。もちろん水が切れて取り残された魚たちは後ほど救出しますよ。

魚道に集まるサギ

 13時。目的の32°まで倒伏完了!しばらくして水位が下がってくると,計算どおり廓中堰上流の鏡川橋付近に瀬が現れました!今年もここにアユはたくさん産卵してくれるはずです。下の写真は16時時点です。

半倒後の廓中堰

 さて,魚道に取り残された魚たちの救出です。ここにもいろんな生き物がいます。20cmオーバーのアユ。美味しそうです。しかし,今は禁漁期であり堰周辺は禁漁区。湧き出る衝動をぐっとこらえて下流にリリース。いっぱい産卵しろよ。

20cmオーバーのアユ

 他にもモクズガニ,ウグイ,オイカワ,テナガエビ,ウナギなどザクザクゲット!もちろん全てリリースしましたよ。
 この廓中堰の魚道にもゴリ・ハゼ系の姿はほとんどなく,ヌマチチブが2匹いただけでした。やはり底性魚にとって魚道は鬼門のようです。

ウグイ 威嚇する大きなモクズガニ

 水深の深い場所では,魚は俊敏に動き回り,網の隙間をかいくぐったり,網をジャンプで越えたりしてなかなか捕獲できません。水を得た魚とはまさにこのこと!後日もう少し水深が浅くなってからまた救出に来ることとしましょう。

ほぼ週刊鏡川目次へ