多面的機能支払交付金

　農業・農村は、国土の保全・水源の涵養・自然環境の保全・良好な景観の形成など多面的な機能を有しています。
　しかし、近年の農村集落における農業者の減少や高齢化などの進行に伴い、農用地や水路・農道等の地域資源を維持・管理することが困難になってきており、地域の共同活動によって支えられている多面的機能の維持・発揮に支障が生じつつあります。
　この様な状況を踏まえて、多面的機能支払交付金は、地域の皆様の話し合いに基づく地域ぐるみの共同活動を支援することにより、地域資源の適切な保全管理を推進することを目的とした交付金制度です。

(1)農業者のみで構成される活動組織

(2)農業者及びその他の者（地域住民・団体等）で構成される活動組織

　組織の設立時には設立総会を開催し、活動組織内で合意形成を図ります。
　設立後は、毎年度総会を行い、活動計画や実施状況報告、収支決算を行います。
　日当等の単価は規約等に明記します。

　※高知市内では令和5年度現在8組織が活動しています。

(1) 農地維持支払交付金
　○地域資源の基礎的な保全活動
　（例：農道等の草刈り、水路の泥上げ）
　○地域資源の適切な保全仮のための推進活動
　（例：ワークショップ、地域資源保全管理構想などの策定など）

(2)-1 資源向上支払交付金（共同）
　○施設の軽微な補修
　（例：施設の機能診断、水路のひび割れ補修など）
　○農村環境保全活動
　（地域住民との交流活動、水質調査など）
　○多面的機能の増進を図る活動
　（例：遊休農地の有効活用、鳥獣被害の防止対策など）

(2)-2 資源向上支払交付金（施設の長寿命化）
　未舗装農道の舗装やコンクリート水路の更新
　※原則、工事1件あたり200万円未満の工事費