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田村 亮二(土佐の手づくり工芸品 土佐和紙)

6-1自然に寄り添う伝統工芸を後世に

 25歳の時、伝統的な手仕事をしたいという思いから、脱サラしてUターン。修行を積み、平成8年に独立した。師から学んだ文化財修復のための和紙に心惹かれ、化学薬品を使わない、昔ながらの手間ひまかかる和紙を作り続けている。原料の楮を蒸して皮を剥ぎ、干すところから手がけ、 漉くのは気温の低い秋から春先にかけて。細かなチリを手作業でとことん取り除き、漉き上げた紙は木目のないイチョウの板に貼ってゆっくり乾かす。そんな昔ながらの製法で漉いた紙は、カビや傷みがなく千年もつという。
 美術工芸用の紙や美術写真用の紙も手がけており、作家たちの心は田村さんの紙とともに後世に続いていく。


6-2田村 亮二さん

 劣化しにくい、保存性が高い紙を作るためには、原料処理が最も大切で、時間もかかります。日本独特の良いもの、優れた技術に目を向けて、 誰かが受け継いでくれることを願っています。学びたいという人がいれば、いつでも歓迎です。

連絡先   高知県手すき和紙協同組合
        吾川郡いの町波川287-4
        Tel.088-892-4170


販売場所 いの町紙の博物館
       吾川郡いの町幸町110-1
       Tel.088-893-0886


6-3
ランチョンマットとしても人気がある、かす紙。