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よさこい留学体験者レポート Vol.2

2026年第73回よさこい祭り。よさこい大賞を2年連続で受賞したチームの中に、ひとりのよさこい留学生がいた。神田 陽太郎(かんだ ようたろう)、福岡県に住む17歳の高校2年生。よさこいには5歳の時から、地元・北九州市のチームで親しんでいた。高知のよさこい祭りに地元のチームで参加した際の熱気と、高知のチームで活躍する佐賀県在住メンバーの指導を受けた際のかっこいい姿に惹かれ、高知で踊りたい気持ちは抑えられない程に大きくなっていた。

よさこい留学体験者レポート Vol.2 神田 陽太郎さん
~今までの人生でいちばん充実した夏を支えてくれた滞在施設~

高知のよさこいを目の当たりにして気持ちを止められなかった

【よさこい留学をすることになったきっかけ】

5歳の時から、北九州市のチームでよさこいに取り組んでいました。踊り子としても、纏(まとい…チームの先頭で旗を振って先導する象徴的な役割)としても役割を担い、主に九州のよさこいイベントで活動していました。3年前に初めて、高知のよさこい祭りに地元のチームで参加したのですが、観客のボルテージ、参加チーム数の多さ、有名チームの踊りのクオリティに衝撃を受けました。昨年も地元のチームで参加したのですが、その後に高知のチームに所属する佐賀県在住のメンバーから踊りや纏の指導を受ける機会がありました。間近で見る姿のかっこよさや、よさこいに対する情熱や考え方に触れる中で「来年は高知のチームで踊ってみたい」と思うようになりました。
両親にその気持ちを伝えたところ、二つ返事で「いいよ」と答えてくれました。母もよさこいを踊っていたことがあり、惹かれる気持ちを理解してくれたんだと思います。そうして、次の夏に高知で踊る目標が僕の中にできたんです。

レベルの高い環境とメンバーの優しさがモチベーションに

【よさこい留学を通じて感じたこと】

待ちに待った今年の夏、母親と弟と共にこうちらいふ滞在拠点『いっく』に滞在して、よさこい祭りに参加することになりました。高知への移住にも興味がある母は、6月から弟と共に一足先に高知へ。弟は区域外就学の制度を利用して、一時的に高知市の小学校に転校しました。僕は5月末から始まった1回目の練習から、金曜日の夜行バスに乗って高知に通い、日曜日の夜行バスで北九州市に帰ってそのまま学校へ。期末テストが終わり、夏休みになってからいっくに滞在して練習に通いました。
練習に参加してまず感じたのは、質の高さと量の多さ。あれだけレベルの高い演舞が披露できるのは、積み重ねた努力の結果だと実感しました。最初は土・日曜日しか練習に参加できないので、遅れを取り戻すために練習では一言一句を聞き逃さないよう取り組み、寝る前にイメトレ、曲は毎日聴くことを心がけました。大勢で踊った時の全体の見栄えを考えて、ブラッシュアップも常にあります。地元のチームではあまり体験したことがなく、振りが変更になった際のメンバーの対応力の速さに衝撃を受けました。
そんな強豪チームに初参加ということで緊張もありましたが、皆さんが本当に優しく温かく迎えてくれたことが嬉しかったです。

体力も、根気強さも、より深いよさこいへの興味も身についた

【よさこい祭りが終わり振り返ってみた想い】

高知のよさこい祭りでは、4日間連続で踊る可能性もあると聞いていました。高校では部活に入っていなかったので、『いっく』滞在中は体力をつけるために自転車で30分~1時間の道のりを練習に通いました。
そんな日々もあっという間に過ぎ、訪れたよさこい祭り当日。連日の晴天でしたが、踊っている時はキツイを超えてとにかく楽しいしかありませんでした。地方車の爆音と照明に照らされると気持ちが昂りますし、観客との距離が近く、フリを返してくれたり、うちわで仰いでくれたりと、暑さで疲れている暇なんて一瞬もありませんでした。結果的に4日間を踊り終えることができ、「自転車が効いた」と自信がつきました。週末は二部練習だったことも、大変でしたが本番を考えると必要なことでした。
今回、北九州から「よさこい留学」という形で参加したことで、物事に対してすごく根気強くなれたと思います。練習の遅れをどう取り戻すか、授業やテストと両立するために練習開始前までに勉強をどこまでやるかなど、ギリギリまで逆算して「自分がどう行動すべきか」を考えるようになれたと思います。
練習から本祭までを振り返って、本当に貴重で大切な経験ができました。来年は受験も控えていますが、また踊ることができたらいいなと思います。高校2年生でこんな経験をさせていただいて、チームとこうちらいふ滞在拠点『いっく』には感謝しかありません。

集中してよさこいに取り組める環境と立地が魅力的でした

【滞在したいっくや高知市への想い】

今回滞在した『いっく』は2LDKで、3人で滞在しても広いくらいに感じました。必要な家電も備わっていて、不便は全くありませんでした。弟は滞在中に釣りを楽しんでいて、たくさん釣ってきた魚は冷凍室で保存していました。
『いっく』は立地もとてもよく、すぐ近くのスーパーマーケットでは練習に持っていくスポーツドリンクをたくさん買いました。路線バスのバス停も近く、高知駅に出て福岡行きの高速バスに乗るのも便利でした。関西方面や岡山に行く高速バスは、いっく近くのバス停から出ているのも役立ちました。また、少し行けば銭湯もあり疲れを取るためによく通いました。

高知に来て、ほとんどの人がよさこいを知っていて、日常によさこいが当たり前にある環境が刺激的でした。自分の好きなものを好きな人がいることが嬉しいし、街を歩いていてもよさこいに関するものが色々あるのが楽しかった。
よさこいはずっと続けていきたいですし、よさこいをやっている以上は、もっと広げていくことに関わりたい。九州でもよさこいを広げていきたい。そんな気持ちにさせてくれた高知を、僕ももっと知っていきたいです。