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内和外順 高知市広報紙「あかるいまち」より
このページは,高知市広報紙「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
初春に想う(2008年2月号)
初春に想う

 わが家の恒例で、毎年郷里の宿毛で家族そろって新しい年を迎えています。ことしは最近では珍しく、大みそかから元旦にかけて大荒れの天気となり、幡多方面でも積雪がある厳しい天候でした。高速道路も一時止まりましたので、難儀された方もあったのではないかと思います。

 元旦の新聞を読んでいますと、有機栽培の土佐自然塾塾長山下一穂(かずほ)さんの「美味(おい)しい土佐の再生」と題するエッセイが掲載されており、楽しく拝見しました。有機栽培は地球温暖化防止にも役立っているとの山下さんの熱い想いが伝わってきます。そして、いつも熱く語っている「土佐皿鉢の再生」には大変興味があります。もう一人、高知市出身で、銀座など都内の一等地でレストランなど五十店舗を経営しているダイヤモンドダイニング社社長の松村厚久(あつひさ)さんも、土佐ジローなど土佐の食材に大変注目してくれています。

 昨年は「偽」の一文字に表されたように、食の安全・安心が問われた一年でした。しかし、土佐の美しい河川で育った鮎や豊かな海でとれる魚介類、太陽の恵みをいっぱいに受けた栄養満点の野菜や果物など、この土佐には偽装とは無縁の素晴らしい食材がふんだんにあります。その個性豊かな特産物をさまざまな形で活(い)かし、食品やお土産品として販路をさらに拡大していくことの大切さを強く感じます。

 一月一日に新しく加わった春野地域の素晴らしい特産品をはじめ、これからの発展が大いに楽しみです。

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