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内和外順 高知市広報紙「あかるいまち」より
このページは,高知市広報紙「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
土佐の杉(2006年7月号)
地消地産

 ことしも梅雨の季節がやって来ました。梅雨時には通勤・通学時の渋滞など不便も多いですが、この雨は農作物の生育や森林地域の水の保全などに大切な役割を担っています。

 南四国に位置する土佐は高温多湿が特徴で、その風土は山々に豊かな森林を形成し、優れたスギやヒノキを育ててきました。

 先日、郷土出身の山本一力氏の新聞小説を読んでいたら、安政二年の江戸の大地震の際に数々の大名屋敷は倒壊したが、土佐藩と秋田藩の大名屋敷は軽微な被害で倒壊することはなかった。両藩とも名高い土佐杉、秋田杉で建築されており、直後、両藩の杉の価格は高騰したとの興味深い記述がありました。

 土佐は豪雨、秋田は豪雪と気候は異なりますが、共通する多湿な気候が粘りの強い上質な杉材をはぐくむのかなと勝手に考えを巡らせました。

 秋田と言えば、秋田市の佐竹敬久市長とは年齢も近く、親しくお付き合いさせていただいています。佐竹市長は旧秋田藩主佐竹家の流れをくむ方で、なかなかの風格ですが、一番の趣味が料理という意外な一面を持つ市長さんです。お客さまには、市長自ら料理を作り振る舞うといいますから、なかなかまねはできません。

 土佐の杉材は品質では一級品だと思いますが、外材の輸入などによる価格低迷で長い間苦戦してきました。しかし、このところの原油の高騰で海外からの輸入もコストが高くなってきており、土佐の杉も注目されています。山々の自然に感謝しながら、県産材の活況を大いに期待したいと思います。

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