ことしも成人式が華やかに開催されました。高知市に住民登録している新成人は三千七百五十人で、県外からの帰省組も加わった県民体育館の広い会場は、晴れ着姿、スーツ姿の新成人でいっぱいになりました。
ことしの新成人は昨年より百八人減っています。成人式を迎える皆さんは大体四千人と覚えていたのですが、平成十二年からは三千人台と徐々に減少しています。少子化の影響がかなり大きくなる五年後、十年後は果たしてどのようなことになるのか心配です。少子化対策は高知市だけでなく全国的な課題であり、本当に日本の存亡が懸かっていると思います。
そんなことを考えながら成人式に出席していると、目の前に並ぶ新成人の皆さんが「金のたまご」に見えてきました。昭和三十年代の人手不足のときの「金のたまご」とはまったく違う意味で「日本の将来はあなた方に懸かっているのだよ」と真顔で訴えたくなりました。華々しい成人式で固い話は無粋になるので視点を変えて話をしましたが、新成人の皆さんには、失敗を恐れず困難から逃げることなく、若いエネルギーと情熱で自分自身の夢に向かって挑戦し続けていただきたいと思います。
高知が大好きで、ふるさと高知で働きたいと思っている多くの若者の希望に応えるためにも、産業振興は最重要課題です。雇用の場の確保に全力を挙げて取り組んでいこうとあらためて決意を強くしています。
成人となった皆さんの今後のご活躍と幸せを心から願います。
「頑張れ、新成人!」
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