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内和外順 高知市広報紙「あかるいまち」より
このページは,高知市広報紙「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
少子化(2005年6月号)
少子化

 子どもの数が減っています。昨年度の高知県の学校基本調査を見ると、五年前と比べ、県全体で小学生が千八百人ほども減っています。

 常々感じることですが、子どもたちは、いつも豊かな感受性で大人の行動をよく観察していますし、純粋な洞察力で物事を的確に判断しています。

 子どもたちが大人に向かって自分の意見を発言する機会は少なく、大人は子どもの考えを浅くとらえがちですが、子どもたちは実にいろいろなことを深く考えています。

 将来さまざまな分野で活躍する可能性を持った子どもたちですが、少子化の時代の流れの中で減少が止まりません。

 少子化の原因には、結婚や家庭に対する考え方の多様化や、子育てに係る経済的負担が重いことなどが挙げられます。社会保障を負担する層の減少により各種の年金制度が破綻しつつあるなど、現代の社会問題には少子化に起因するものがあり、地方から見ても、少子化の進行はまさに国の存亡が懸かっている一大事だと思うのですが、残念ながら国としての本格的な少子化対策はまだ見えません。

 結婚観の多様化に対して行政として入り込むことは困難ですが、子育ての負担を軽くする政策の余地はあります。今の時代に現金給付のような制度は難しいですが、子育て減税のような形で税制控除の枠組みを充実させ、拡大することは、国の施策として考えなければならない時期だと思います。 漫画家のやなせたかしさんのように、わたしも「山あり谷あり」の人生の中で、常に夢を持ち続けて生きていきたいと強く思います。

 子どもたちは地域の宝であり、国の宝でもあります。少しでも子育てがしやすい社会環境の整備が急務だと思います。

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