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内和外順 高知市広報紙「あかるいまち」より
このページは,高知市広報紙「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
山登り(2005年4月号)
山登り

 春は、新しいスタートの季節です。

 今から三十年以上も前になりますが、期待と不安の中で、大学の門をくぐったことを昨日のことのように思い出します。入学式やクラブ活動への勧誘がとても新鮮に感じられたことでした。

 大学では、正直なところ授業そっちのけで、山岳ハイキングとジャズをやっていました。山は初めてだったのですが、すぐに「はまって」しまいました。

 神奈川県の丹沢山系は、大学から近く、また、かなり厳しい訓練もできる本格的な山なのでよく登りました。一年生は「歩荷」と呼ばれ、荷物運びで体力を鍛えられます。子どものころからのランニングのおかげで体力はそこそこあり、五十キロの体重で、体重以上の荷物を担いでの日本アルプス縦走など忘れられない体験をしました。

 当時登った、丹沢、八ケ岳、白馬、燕、槍ケ岳や東北の山深い朝日連峰など、山々はそれぞれに個性豊かでいずれも印象深く、すっかりとりこになってしまいました。四国にも魅力ある山がたくさんあり、いつかは四国の名山にも挑戦したいと思っています。

 「どうして山に登るのか?そこに山があるからだ!」という有名な言葉がありますが、山の魅力はやはり登ってみないと分かりません。もちろん大自然が相手ですから、山をなめたり、おごったりすると必ずしっぺ返しがきます。大自然の中では、人間も単なる一動物ですから、鉄砲水や、なだれ、落雷などの前ではひとたまりもありません。

 自然を敬い、大自然のご機嫌を伺いながら、自然と共生することが大事だと思います。このことを知る意味でも、山登りはすばらしいと思います。

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