文化財情報　有形文化財　彫刻　木造薬師如来坐像

指定

高知県指定　有形文化財　彫刻　指定年月日　昭和38年 7月 5日

名称

木造薬師如来坐像

所在地・所有者

高知市円行寺・日吉神社

写真

薬師如来坐像

解説

　像高　87.1cm　　平安時代
　頭部幹部をヒノキの一木から木取りして前後に割り矧いで内刳[うちぐり］を施し、更に後頭部のみ割首としている。両臂[りょうひ］は両肩先で縦に矧ぎ、横一材の膝前と膝奥を矧ぐ。左袖に挿し込む手首と右手指先・裳先が後補（右手指先・平成2年修理、裳先・昭和44年修理）であるが、比較的原容をとどめている。現状は素地をあらわすが、頭体ともに肉付きは豊かで奥行きがあり、簡素な彫り口ながらよく整い、小像ながら大像の風格をもつ平安時代後期の作である。