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文化財情報 有形文化財 吸江寺文書

2008年12月23日

指定

高知市指定 有形文化財 指定年月日 昭和42年 2月 3日

名称

吸江寺文書

所在地・所有者

高知市吸江・吸江寺

解説

 高知市五台山の吸江寺に伝えられている49通の文書集で、2巻の巻物に整理されている。1318(文保2)年夢窓疎石が開創して以来、南北朝から室町、戦国時代にわたっての文書で、中には一部近世の写しもあるが、中世の原本が大部分である。吸江庵は足利氏や細川氏、寺奉行となった長宗我部氏の崇敬をうけ、寺領荘園を基盤として栄えたので、政治や経済に関する文書が多い。すなわち吸江寺の寺領寄進や内部構造、経営の実態を示すものが多く、寺領が地頭や名主、荘官らの乱妨、侵略によって苦しんでいる姿を如実に伝えている。また吸江寺の経営について運営方針を示している文書もある。
 これらの文書のほか、足利尊氏下文[くだしぶみ]・足利義満寄進状、細川頼之ほか細川一族およびその関係者の文書をはじめ、長宗我部文兼[ふみかね]の「祠堂条々禁法之事」と定めた祠堂銭(元来寺院の修理などに使用する金だが、貸付けて利子をとるようになった)に関する文書など注目すべき文書が収められている。また、数少ない義堂周信の識語や長宗我部国親・元親の文書もあって中世研究の貴重な史料となっている。