PCBとは?

2009年3月16日

(性質)

 水に極めて溶けにくく,沸点が高いなどの物理的な性質を有する主に油状の物質です。また,熱で分解しにくい,不燃性,電気絶縁性が高いなど,化学的にも安定な性質を有することから,電気機器の絶縁油,熱交換器の熱媒体,ノンカーボン紙など様々な用途で利用されてきましたが,現在は製造・輸入ともに禁止されています。

(毒性)

 脂肪に溶けやすいという性質から,慢性的な摂取により体内に徐々に蓄積し,様々な症状を引き起こすことが報告されています。一般に中毒症状として,目やに,爪や口腔粘膜の色素沈着などから始まり,ついで,座瘡様皮疹(塩素ニキビ),爪の変形,まぶたや関節のはれなどが報告されています。

(用途)

 国内では,昭和47年までに54,001トンのPCBが使用されており,電気機器用の絶縁油,各種工業における加熱並びに冷却用の熱媒体及び感圧複写紙など,以下のとおり様々な用途に利用されていました。現在は,新たな製造が禁止されています。

 

PCBの用途

用途大別

製品例・使用場所
絶縁油トランス用ビル・病院・鉄道車両・船舶のトランス
コンデンサ用蛍光灯・水銀灯等の安定器,冷暖房器・洗濯機・白黒テレビ・電子レンジ等の家電用,モーター用等の固定ペーパーコンデンサ,直流用コンデンサ,家電用コンデンサ

熱媒体(加熱と冷却)

各種化学工業,食品工業,合成樹脂工業等の諸工業における加熱と冷却,船舶の燃料油予熱,集中暖房,パネルヒーター
潤滑油高温用潤滑油,油圧オイル,真空ポンプ油,切削油,極圧添加剤
可塑剤絶縁用電線の被膜・絶縁テープ
難燃用ポリエステル樹脂,ポリエチレン樹脂,ゴム等に混合
その他接着剤,ニス・ワックス,アスファルトに混合

感圧複写紙,塗料・印刷インキ

ノーカーボン紙(溶媒),電子式複写紙,難燃性塗料,耐食性塗料,耐薬品性塗料,耐水性塗料,印刷インキ

その他紙等のコーティング,自動車のシーラント,陶器ガラス器の彩色,カラーテレビ部品,農薬の効力延長剤,石油添加物剤

※それぞれの機器にPCBが含まれているかどうかは,銘板に載っている型式や製造年月日をもとに各メーカーに問い合わせてください。

※また,日本環境安全事業株式会社(JESCO)のホームページに以下のPCB使用機器の判別方法が掲載されていますので参考にしてください。

 (1)「銘板読み取り等によるPCB使用・不使用の見分け方(2006年4月5日現在) [PDFファイル/19KB]

 (2)PCB使用機器判別表はこちら(2007年3月19日現在)[PDFファイル/172KB]