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HIV抗体検査を受けた方からのメッセージ

2008年12月23日

HIV抗体検査に来られた方から高知市保健所宛てにメールをいただきました。
ご紹介します。

大切なあなたへ

私は3年ほど前に離婚をし,現在1人で子どもを育てている30代の女性です。
離婚をしてすぐのときは,夫から離れられて,さばさばし,
これから私1人でこの子を育てていくんだ!という意地というか
気持がぱーんと張りつめていたように思います。
でも,時が経つにつれてはりつめていた気持も次第にゆるんできました。
休日に子どもを連れて公園や動物園へ行くと
仲良さそうな家族連ればかり目に飛び込んでくるのです。

お父さんのいる家族が欲しいなあ。
なんて考え始めました。

そんなとき,知り合った人が彼です。
彼は優しくて,いろんなことを知っていて,
頼りがいがあって,子どもの世話もよろこんでしてくれました。
今度こそ幸せになれるかもしれない!
と思いました。

彼がどんな人なのかちゃんと知ろうともせず深いおつき合いになりました。
今考えると,恋に恋をしていたんじゃないかなあと思います。
いい年をした大人が,恋に恋なんて
ばかじゃない?何考えてるの?
って思われるかもしれません。

一度結婚していて,もう結婚はこりごり!!って
言っていたくせに,何考えてるの!
って笑われるかもしれません。

でも,私はさみしかった。
1人でこれからこの子を連れて生きていく自信がなかったんです。

誰か支えてくれる人を探していた・・・。
だれでもよかったのかもしれませんね。
だれでも。

HIVのことが気になったのは,
彼が何人もの女性とセックスをしたという話をきいたときからです。
耳を疑いました。
信じられませんでした。
そんなことを平然と言う,彼もまた信じられず,
そんな彼を好き。なんて浮かれていた自分が許せませんでした。

HIVは感染していても発症するまで
何年もかかり,本人も感染に気付いていない場合が多いと
どこかで読んだ一文が頭に浮かびました。
もしかして・・・・もしかして・・・・・
彼はHIVにかかっていたのかもしれない・・・・・・・・。

彼と深い仲になる前によく考えたはず。
でも,なんの予防もしていなかった・・・・・。
もし,私がHIVにかかっていたら・・・・・・。

子どものことがまず頭に浮かびました。
何をやっていたんだ私。バカな私。と
何度も何度も何百回も自分を責めました。

責めてもどうしようもありません。
とりかえしのつかないことに,なっているんじゃないかという不安が
段々と大きくなってきました。
そんなときです。
ラジオからタイムリーに現在の日本のHIVの感染状況が流れてきました。
最近は,エイズのことをとりあげていないけれども
確実にエイズは日本にもひろがっている・・・。
頭のなかでHIV,エイズ,抗体,検査,10年後には発病・・・・等という
言葉がぐるぐるまわりはじめました。

検査を受けたら,自分がHivの抗体を持っているかどうかわかります。
でも,もし陽性だったら?どうなる?
陽性だったら?
仕事は続けられる?
治療費は払える?
何年生きられる?
怖くて怖くて検査にも行けませんでした。

でも,仮に感染していたとしても早く治療すればするだけ
効果があるかも・・・。
それに,感染しているんじゃないか・・・・という不安な気持はどうしようもないくらい
大きく膨らんできて,検査しないでいる状態に耐えられそうにない,と思い検査を受けました。

検査を受けてから結果を見るまでも,もし陽性だったらという恐怖が
何度も心の中におしよせてきました。
そんな気持で日常生活を送っていました。

検査の結果が出るまでの間,ものすごく苦しい思いをしました。
筆舌に尽くしがたいという言葉がありますが。まさにそんな心境でした。

こんな思いをする人は私だけで充分。
私と同じような境遇の大切なあなたが,
私と同じような失敗をし,同じような苦しみを体験しなくてもいいように
と,思いこの原稿を書くことにしました。

拙い文章で申し訳ありません。