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このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
内和外順高知市広報「あかるいまち」より
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森のマグロ
高知市広報「あかるいまち」2019年3月号より
内和外順
 岡山理科大学の山本俊政(としまさ)先生が開発した「好適環境水(こうてきかんきょうすい)」が世界の注目を集めています。

 もともと、家業で漁業を営んでいた山本先生は、マグロやクエ、ブラックタイガーなどの海水魚を淡水で養殖できる、世界の常識を覆すプラントの生産に成功しています。

 偶然に、指導していた学生の実験中に発見することができたそうですが、海水には約六十種類の成分が含まれていますが、海中で魚たちが成長するには「水とナトリウム、カリウム、カルシウム」だけで、成長できることを突き止めます。

 しかし、魚の成長に最適な水の濃度を作りあげるまでには、大変なご苦労があったそうです。

 試行錯誤の末に、魚たちに最も好まれる濃度は、実は海水の四分の一の塩分濃度であることを発見します。

 これが「好適環境水」であり、海水が無い場所でも、「水と三種類の成分」を元に、どこでも作り出すことができます。

 あとは、その「好適環境水」を適温の三十度に保つことができる熱源があれば大丈夫です。例えば、清掃工場や民間工場施設などのさまざまな熱源が考えられます。

 山本先生が考案した特許技術は、食糧難に陥っているアフリカやアジア諸国の人々を救う画期的なプラントにつながっていく可能性を秘めています。

 技術的には「土佐山産のマグロやクエ」も養殖することができます。

 今後の動向を注目していきたいですね。
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