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このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
内和外順高知市広報「あかるいまち」より
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虹色のチョーク
高知市広報「あかるいまち」2018年12月号より
内和外順
 高知県の観光特使でもある、作家・小松成美(なるみ)さんから『虹色のチョーク』という素敵な本が届きました。
 成美さんは、サッカー元日本代表の中田英寿さんなどの人物ルポルタージュで注目されている女性作家で、昨年5月に発刊した話題の本が、「『虹色のチョーク』 働く幸せを表現した町工場の奇跡」というノンフィクションです。
 神奈川県川崎市にあるチョーク製品のトップシェア・日本理化学工業株式会社は、現会長の大山泰弘(やすひろ)さんが、一九六〇年に会社に2人の知的障害者の方を迎え入れた時から大きく変わっていきます。
 この受け入れは、何回断っても訪問を続ける学校の先生の熱心さにうたれ、工場の体験学習だけでもさせて欲しい、という強い要望を受け入れ、二週間の体験からスタートしました。
 障害者の方々の「ひたむきに仕事に集中する真摯(しんし)な姿」に従業員も触発され、障害者の方々のひたむきな努力と、周囲の適確なサポートもあり、すばらしい企業に成長しています。
 主力の川崎工場では、83名の従業員のうち、62名の知的障害者の方々が高度な職人技術で工場を操業しており、世界的にも脚光を浴びる企業となっています。
 同社は、チョーク以外でも新しい筆記具「キットパス」と呼ばれる新商品を障害者の方々とともに20年間かけて開発しました。
 キットパスは、色の豊富さや、すぐ消せること、子どもが口に入れても安全な画期的な筆記具として、売り上げを伸ばしています。
 障害者の方々のすばらしい才能と能力を見事に開花させている、優れた企業が日本にあることを誇りに思います。
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