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このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
内和外順高知市広報「あかるいまち」より
市長の部屋へ
本日はお日柄もよく
高知市広報「あかるいまち」2017年10月号より
内和外順2017.10
 この言葉は、結婚式におけるスピーチのかつての名文句ですが、最近、あまり聞かれなくなりましたね。
 この有名な言葉を題名にした小説が、いま、45万部を超えるロングセラーになっています。
 著者は、原田マハさん。もともとは、六本木ヒルズの森美術館のキュレーター(学芸員)だったそうで、森ビルのオーナー森社長のスピーチを書いていたスピーチライターでもあったそうです。
 小説家である兄の影響も受け、森美術館を途中で退職して小説家に転向し、ベストセラー作家の仲間入りをしています。
 ご本人がインタビューの中で、仕事を辞めるかどうか迷い、北海道を旅行中に、出合った丹頂鶴(たんちょうづる)に「これでいいの?」って聞いたら鶴が一声「クァーッ」と鳴いた。これが本当の「鶴の一声」と思って、さっさと仕事を辞めてしまったと語っています。そのお人柄が小説の中にも、にじみ出ています。
 そんな原田さんのロングセラー『本日は、お日柄もよく』は、日本の小説にはめずらしい、女性スピーチライターの「二ノ宮こと葉」が主人公です。
 おっちょこちょいの「こと葉」が、伝説の女性スピーチライターに弟子入りし、新進気鋭の政治家のスピーチを書くこととなるてん末が、感情豊かに描かれています。
 人に対する愛情や、言葉の大切さがしみじみと伝わってくるいい本だと思います。こういう本がロングセラーとなり、売れ続けていることがうれしいですね。
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