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このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
内和外順高知市広報「あかるいまち」より
市長の部屋へ
驚異の木杭
高知市広報「あかるいまち」2017年6月号より
内和外順
 来る南海トラフ地震に備えて、新しい市役所総合庁舎の建設が始まりました。
 新庁舎は、これまで分散し、分かりにくかった各庁舎を集約し、総合庁舎として再整備することにより、市民の皆さまの利便性を高めるとともに、災害時における防災拠点となります。
 敷地内で予想される液状化の対策として、60センチから1メートルの間隔で、長さ4メートルの土佐材の杉丸太を約1万5700本、建物直下に打ち込み、地盤を固める工法を採用しています。
 平成24(2012)年に東京駅丸の内駅舎の復元工事が完成しましたが、大正3(1914)年に建てられた旧駅舎の基礎部分には、青森産の長さ7メートルから8メートルの松杭が約1万1000本使われていました。
 新しい丸の内駅舎を再築するため、この松杭は全て掘り出されましたが、約100年たっているにもかかわらず、そのほとんどが良好な状態で杭としての機能を保っていることが分かりました。
 「木材は腐る物」と思われていますが、実は、地中にある木杭は、空気に触れていないため、腐らないのです。
 東京駅の松杭は、関東大震災の激しい揺れにも耐え、100年以上にわたり重要な駅舎を支えてきました。
 新しい総合庁舎では、土佐材の杉が長期間にわたり庁舎を支えていくことになります。
 木材って、思っている以上に強いんですね。
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