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このページは、高知市広報「あかるいまち」に掲載されている「Mayor's Column 内和外順」のコーナーを再掲したものです。
内和外順高知市広報「あかるいまち」より
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木の地方創生
高知市広報「あかるいまち」2015年6月号より
 「土佐は木どころ月さす宵(よい)は、杉の魚梁瀬(やなせ)に夢心地、ヨサコイヨサコイ」という歌が昔、あったそうです。

 江戸時代から、土佐の木材は全国的に有名で、柱材などの材木と、併せて炭や薪材としても全国各地に流通していました。

 1855年に安政江戸大地震が発生した時には、各藩の多くの大名屋敷が地震で倒壊したなかで、秋田杉で有名な秋田藩邸と、土佐檜(ひのき)
で建築した土佐藩邸だけが無傷であったため、江戸っ子の評判を呼んだという逸話も残っています。

 大阪などの大都市に向けて、良質な木材と、エネルギー材としての炭や薪を提供してきた土佐の森林ですが、海外の木材に押され、また1960年代の石油革命によって、エネルギー供給の役割も石油に代わられてしまいました。

 今、中山間地域に活力をもたらす地方創生の推進が喫緊の課題になっています。

 中山間地域において、ノウハウがある農業経営は、産業として一定の確立をみていますが、多くの森林を抱える林業部門の衰退が激しく、林業を産業として再生していかなければなりません。

 県民の身近にある全国一の森林を産業化していくためには、CLT工法による木造高層建築物の建築を可能にすることや、耐火性能が高い部材の開発などを進め、街の木質化につなげていくことが重要です。

 土佐の優良な森林を活かした地方創生を考えていきたいですね。
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