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内和外順高知市広報紙「あかるいまち」より


スマート・エネルギー(2012年6月号)

スマートエネルギーを使った、「ヨネッツこうち」の温水プールで泳ぐ岡崎市長 原子力発電所が全て止まっている状況の中で、太陽光発電や風力・水力発電などのさまざまな新エネルギーの検討が活発になっています。

 最近のエネルギー政策は、カタカナ用語が多く戸惑います。それぞれのエネルギー需要の状況に応じて各家庭や企業の使っていない時間帯のエネルギーを相互に融通し合ってやり取りをする仕組みを、「スマートエネルギー」とか「スマート・コミュニティ」というようになってきています。

 特に、太陽光発電では、電力会社の買い取り価格が1キロワット当たり42円で設定されることが検討されており、注目を集めています。

 昨年の東日本大震災では、大規模な停電が長く続いたこともあって、災害時にも十分稼働できる新エネルギーの活用手法が、全国で具体的に動き始めています。

 実は、あまり知られていないのですが、長浜宇賀地区にある高知市清掃工場では、ごみを燃やしたときの熱を利用してタービン発電機を回し、発電しています。これを清掃工場で使う電気として、また隣接する「ヨネッツこうち」の温水プールの熱源などにも活用しています。また、電気が余ったときは、その電気を売却しており、平成23年度の売電収入は約3億円にもなっています。

 今後、さまざまな形態で大型の太陽光発電などの設置が進んでくることが予測されますので、災害時対応も含めた新しいエネルギー利用の仕組みを積極的に検討してまいります。

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