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内和外順高知市広報紙「あかるいまち」より


情報の空白(2011年5月号)

情報提供の重要性を考える岡崎市長 東日本大震災では、さまざまな被害が生じていますが、その中でも、被災された皆さま方が一番欲しい情報がなかなか入ってこないという「情報の空白」が、大きな課題となっています。

 ご承知のとおり、大災害が発生しますと、電話等による問い合わせが殺到し、電話回線が輻輳(ふくそう)して携帯電話などは、まずつながりません。

 電話交換機からの発信も規制されますので、携帯電話や家庭内の固定電話はつながりにくいのですが、公衆電話は規制の対象外なので、つながる可能性があります。

 また、今回の大震災では、非常に広範囲に及ぶ長期的な停電が続いているために、多くの避難所ではテレビ等での報道内容が避難者には届きにくく、被災の現状や原子力発電所の危機的な状況などを詳しく把握する手段が少ないため、避難者の方々も不安感を募らせています。

 極限状態に人々が置かれているときには、的確な情報提供が非常に重要であり、「情報の空白」をいかに解消していくかが課題です。

 電力が復旧されていない状況の中では、難しい問題ではありますが、来る南海地震の被災の時には、何とか全体の状況を把握して、できるだけ速やかに住民の皆さまにお伝えできる手段を考えておかなければなりません。

 民間の皆さま方とともに、解決に向けた検討を進めたいと思います。

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